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年末調整・保険料控除申告書の記入例つき書き方と計算式(2017年)

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年末調整の保険料控除申告書の必要書類と書き方の全体像

年末調整、保険料控除申告書の必要書類と書き方とは?

年末調整で保険料控除をするときに必要書類と書き方について全体像を確認しましょう。

年末調整の保険料控除申告書

必要な書類は、次の書類になります。

「平成29年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」

下記の国税庁のWEBサイトより年末調整の用紙(平成29年)はダウンロードすることができます。下から4項目にある[申請書様式・記載要領]からダウンロードしてください。

2017年10月に入ってから、平成28年の用紙から平成29年の用紙に更新されています。

【参考】国税庁 給与所得者の保険料控除及び配偶者特別控除の申告

毎年、年末調整をしている人なら見慣れた書類でしょうが、加入している生命保険や医療保険、個人型の確定拠出年金などの保険料控除証明書などをみて内容を転記していくのが書き方の基本です。

保険会社(生損保)などから保険料控除証明書は10月くらいから送られてきますが、地震保険料控除などは保険証券についている場合もあります。

保険料控除のどこに、どの控除を記載するのか?

読めば書いてありますが、年に1回程度しか見ない書類のことなど覚えていないでしょうから、まずは全体を確認しましょう。

それぞれの保険料控除を記載する箇所は次のとおりです。平成28年分と下記のサンプルに記載されていますが、平成29年分と様式は同じです。


主に該当する保険商品は次のようになります。

  1. 一般の生命保険料控除(終身保険、定期保険、収入保障保険、学資保険など)
  2. 介護医療保険料控除(医療保険、がん保険など)
  3. 個人年金保険料控除(個人年金)
  4. 地震保険料控除(地震保険)
  5. 社会保険料控除(給与天引きされていない国民年金など)
  6. 小規模企業共済掛金等控除(小規模企業共済、個人型の確定拠出年金(iDeCo)など)

生命保険料控除・介護医療保険料控除・個人年金保険料控除、年末調整の書き方と計算

年末調整、生命保険料控除・介護医療保険料控除・個人年金保険料控除の書き方!

保険料控除で一番複雑なのが生命保険料控除の関係です。理由は以下の3つです。

  • 種類が3つあること
  • 新旧の制度が混在していること
  • 保険料控除の金額に上限があること

新旧の制度の判断はいつの日時の契約かで判断します。

  • 新制度 2012年1月1日以降の契約の計算
  • 旧制度 2011年12月31日以前の契約の計算

※旧契約でも更新タイプ(10年とか○歳などで自動更新して掛金がアップする)の場合、更新日が新制度以降であれば元の契約が旧制度でも新制度で計算します。

生命保険料控除の年末調整の書き方と記入例

記入例を見ながら、各番号の書き方の手順に沿って記入してください。


上記の図は新旧の保険契約が混在しているケースで加入契約は3つの控除で4契約あるとした場合の記入例です。

赤の数字が一般の生命保険料控除、青が介護医療保険料控除、オレンジが個人年金保険料控除です。生保・医療介護・年金控除関連はこの記入例を使って説明します。

一般の生命保険料控除の書き方

一般の生命保険料控除の記入例は下記の「赤い数字」の箇所です。次の2つの契約がある場合です。

  • 新制度 収入保障保険 30年 80,500円
  • 旧制度 終身保険   終身 108,000円


①保険会社の名前を記入。

②保険料控除証明書にある保険の種類(終身保険、収入保障保険、定期保険など)を記入。

③保険料控除証明書にある保険期間を記入(終身保険は終身と記入)。

④契約者の名前を記入。

⑤保険金受取人の氏名を記入。

⑥保険金受取人の続柄を記入。

⑦保険料控除証明書にある新制度・旧制度の区分のどちらかに○。新制度は平成24年1月1日以降、旧制度は平成23年12月31日までに加入した保険契約。

⑧保険料控除証明書にある申告額または参考額を記入(12月まで実際に払うまたは見込みの掛金を記入)。

⑨⑧で記入した掛金の新制度・旧制度それぞれの合計を記入(例えば旧制度の契約が2つあればその合計)。

⑩新・旧制度の保険料控除額を下の「★1」にある計算式に当てはめて計算した金額を記入。

⑪新・旧制度の合計を記入(最高4万円)。旧制度の金額(最高5万円)と⑪の金額(最高4万円)の大きいほうの金額を記入。

⑫介護医療・個人年金の契約がなければ、右下の★2に⑪の金額を記入

介護医療保険料控除の書き方

介護医療保険料控除の記入例は下記の「青い数字」の箇所です。次の医療保険の契約がある場合の記入例です。

  • 新制度 医療保険   終身 80,000円


①保険会社の名前を記入。

②保険料控除証明書にある保険の種類(医療保険、介護保険など)を記入。

③保険料控除証明書にある保険期間を記入(終身医療保険は終身と記入)。

④契約者の名前を記入。

⑤保険金受取人の氏名を記入。

⑥保険金受取人の続柄を記入。

⑦保険料控除証明書にある申告額または参考額を記入(12月まで実際に払うまたは見込みの掛金を記入)。

⑧⑦で記入した掛金の合計を記入(例えば契約が2つあればその合計)。介護医療は新制度のみです。

⑨保険料控除額を下の「★1」にある計算式に当てはめて計算した金額を記入。

⑩一般及び個人年金の契約との合計を★2に記入

個人年金保険料控除の書き方

個人年金保険料控除の記入例は下記の「オレンジの数字」の箇所です。次の個人年金の契約があるとします。

  • 旧制度 個人年金   30年 120,000円


①保険会社の名前を記入。

②保険料控除証明書にある保険の種類(個人年金など)を記入。

③保険料控除証明書にある保険期間を記入(終身年金は終身と記入)。

④契約者の名前を記入。

⑤保険金受取人の氏名を記入。

⑥保険金受取人の続柄を記入。

⑦保険料控除証明書にある新制度・旧制度の区分のどちらかに○。新制度は平成24年1月1日以降、旧制度は平成23年12月31日までに加入した保険契約。

⑧保険料控除証明書にある申告額または参考額を記入(12月まで実際に払うまたは見込みの掛金を記入)。

⑨⑧で記入した掛金の新制度・旧制度それぞれの合計を記入(例えば旧制度の契約が2つあればその合計)。

⑩新・旧制度の保険料控除額を下の「★1」にある計算式に当てはめて計算した金額を記入。

⑪新・旧制度の合計を記入(最高4万円)。旧制度の金額(最高5万円)と⑪の金額(最高4万円)の大きいほうの金額を記入。

⑫3つの合計を右下の★2に記入

地震保険料控除、年末調整の書き方(記入例)と計算

年末調整の地震保険料控除の書き方!
地震保険料控除の書き方

地震保険料控除は、生命保険料控除のような複雑な計算式などはありません。5万円が上限ですので、年間の掛金が5万円を超えていれば5万円と記入します。

地震保険料控除が創設されてから10年以上経つので該当する人は少ないでしょうが、経過措置で旧長期の損害保険料控除に該当する場合は地震保険料控除と合算して5万円控除できます。

2006年12月31日までに加入した該当契約があれば利用可能です。現在残っているものがあるとすれば、年金払い積立傷害保険(損保年金)くらいでしょう。

地震保険料控除の記入例

記入欄は用紙の左下です。ほとんどの人は地震保険料控除のみでしょうから、地震保険の掛金部分で5万円までの金額を記入してください。

例)地震保険料 年間35,000円


ほとんどの人は地震保険料控除のみでしょうが、旧長期の損害保険料控除がある人は、同じように記載します。2つ合せても5万円の控除の上限は変わりません。

詳細は下記の地震保険料控除の記事にも記載例があります。

社会保険料控除、年末調整の書き方(記入例)

年末調整、社会保険料控除の書き方!
社会保険料控除の書き方

社会保険料控除の記載箇所は、用紙の右下から一つ上のところです。

年末調整は自営業の人はしませんから、会社員や公務員などになります。これらの人の健康保険や厚生年金保険料などの社会保険料は給与天引きされています。

そのため通常はお勤めの人が自分の社会保険料控除を年末調整の書類で生命保険料控除などと同様に記載する必要はありません。

該当するものがあるとすれば、給与天引きされていない社会保険料です。具体的には失業期間中などに支払った社会保険料や大学生の子どもの国民年金保険料といったところでしょう。

給与天引きされている社会保険料は記入する必要はありません。対象契約があれば、年間の掛金の全額が控除されます。

書き方の記入例

例)子どもの国民年金保険料 年間197,880円


小規模企業共済等掛金控除、年末調整の書き方(記入例)

年末調整、小規模企業共済等掛金控除の書き方!
小規模企業共済等掛金控除の書き方

小規模企業共済掛金等控除の記載箇所は右下になります。確定拠出年金は年金ですが、年末調整ではその上にある社会保険料控除の欄ではありませんので注意してください。

年末調整をするということは、会社員や公務員などお勤めの人です。小規模企業共済にはサラリーマンは加入できないので

会社員や公務員でこの控除の対象になるのは、個人型の確定拠出年金(iDeCo(イデコ))の加入者や企業型の確定拠出年金の上乗せでマッチング拠出を利用している会社員です。

この控除に細かい計算は不要です。掛金の全額が控除されますので、年間の掛金を記入してください。

小規模企業共済等掛金控除の記入例

例)個人型確定拠出年金 月々10,000円(年間120,000万円)の場合


年末調整での保険料控除申告書の書き方のポイント

保険料控除申告書の書き方のポイント

個別の保険料控除を確認する前に注意事項やポイントを確認しておきましょう。

年末調整で保険料控除できる対象契約

細かいところは色々ありますが、主に生命保険会社の保険契約を中心に話しが出ることが多いでしょうが、全労済や県民共済、JA共済などの共済契約も保険料控除の対象になります。

但し少額短期保険については、年末調整でも確定申告でも保険料控除の対象にはなっていません。

保険料控除の対象期間

保険料控除の対象となる期間は、その年の1/1~12/31に支払った掛金が対象になります。

年払などで契約が年内でも引落が翌年になる場合は次の年の控除になりますので注意してください。

解約した場合の保険料控除申告書の書き方

生命保険契約などを途中で解約したケースでも、実際に支払った分までは保険料控除の対象です。

月払の契約で6月(6回)まで掛金を支払っているならその分まで保険料控除が可能です。

掛金は保険料控除証明書のどの数字を記入する?

例えば生命保険契約などでは、保険料控除証明書は毎年10月頃から送付がはじまります。保険料控除対象となる期間は1/1~12/31ですから

1年間に支払った掛金の合計を記入します(年間に負担した掛金の合計)。

保険料控除証明書には、9月まで支払いが確定した分の金額と10月以降の年末まで支払うであろう年間の金額が書いてあります。

引き続き契約を続けるなら、12ヶ月分の掛金を記入してください。

保険料控除申告書の書き方で訂正はどうするの?

記入を間違えたら二重線を引いて訂正印を押して訂正してください。もっとも保険料控除申告書そんなに広いスペースがあるわけではありません。

下書きをしてから記入するか、訂正が多くて記入スペースがなければ、保険料控除申告書を書き直した方が早いでしょう。

保険料控除申告書の書き方、書ききれない、行が足りないとき

保険料控除申告書の記入について特に生命保険などに多く加入している場合、書ききれない・行が足りない人もいるでしょう。そんなときはまずは次のことを確認してください。

生命保険料控除(一般・介護医療・年金)にはそれぞれ上限額があるので、これを超えて控除できない。

それぞれ新制度で年間8万円超、旧制度で年間10万円超が限度額です。月払で新制度は約6,666円、旧制度は8,333円です。

いくつか契約があってもこれを超えていれば枠を使い切っていますので全部記入する必要はありません。たいていの人は2-3本の契約で上限を超えるはずです。

それでも不足するなら、分かるようになっていればいいので国税庁のWEBサイトから同じ用紙をダウンロードして記入するか、一つくらいなら2行に分けて書いてもいいでしょう。

もちろん該当する契約の保険料控除証明書の提出は必要です。

まとめ

年末調整・保険料控除申告書の記入例つき書き方と計算式(2017年)まとめ、についていかがでしたか。

保険料控除と言っても種類もいくつかありますし、生命保険料控除のように控除の計算が必要なケースもあります。

年末調整は毎年のこととはいえ、書き方を忘れてしまいますよね。

記入例を見ながら保険料控除申告書の書き方の参考にしてください。さらに確定申告も必要な人は期限がきっちり決まっていますので早めに準備しておきましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は500本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
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