配偶者特別控除申告書の書き方(記入例付)・年末調整2023年(令和5年)
配偶者控除及び配偶者特別控除を利用する際、年末調整で手続きする人は、「給与所得者の配偶者特別控除申告書」に記載します。
■この記事で学べること
【1】配偶者特別控除の適用要件
【2】配偶者特別控除申告書の用紙の見本
【3】給与所得者の配偶者特別控除申告書のダウンロード先と書き方
【4】年末調整控除申告書作成用ソフトウェア(年調ソフト)
2023年(令和5年)「配偶者特別控除申告書の書き方」を「記入例付き」で、パート収入などで共働きのパート主婦の人や年金収入(雑所得)の人など対象者を前提に解説します。
※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。
この記事のもくじ
配偶者特別控除の適用要件(共働きのパート主婦など)
配偶者特別控除申告書の記載の前に、配偶者特別控除の適用要件を確認しておきましょう。
下記の要件に該当している場合に配偶者特別控除を使うことができます。
配偶者特別控除の適用要件と対象
一般的には共働きのパート主婦(主夫)のケースが多いでしょうが、収入によっては正社員でも該当します。
- 控除を受ける人のその年における合計所得金額が1,000万円以下。
つまり専業主婦からみると夫の合計所得金額が1,000万円以下ということです。
- 配偶者が次の要件すべてに該当している。
- 配偶者である(法律上の配偶者で内縁関係は対象外)。
- 控除を受ける人と生計を一にしていると。
- 控除を受ける年に青色申告者の事業専従者としての給与の支払を受けていない、白色申告者の事業専従者でない。
- 他の扶養親族となっていない。
- 年間の合計所得金額が38万円超76万円未満。
※2018年(平成30年)分以後は、配偶者の年間の合計所得金額が38万円超123万円以下であることが要件。
所得金額の要件や自営で仕事をしている人は、青色申告者の事業専従者であるとか白色申告の事業専従者だと対象になりませんので間違えないようにしましょう。
専業主婦で収入がゼロならどうなる?
配偶者特別控除というのは配偶者控除が適用されないときに適用されるものです。
収入がゼロなら配偶者控除の方が該当するということになります。
配偶者特別控除申告書の用紙の見本
「令和5年分 給与所得者の保険料控除申告書 兼 給与所得者の配偶者特別控除申告書」の用紙の見本は下記のとおりです。
出典:国税庁
中段の枠の左側が給与所得者本人の基礎控除申告書、右側が配偶者特別控除申告書になります。下段は所得金額調整控除申告書になります。
この後で配偶者特別控除申告書の書き方のところで解説するので、今は書式がこんな感じなのかと分かればOKです。
令和4年給与所得者の配偶者特別控除申告書の書き方
出典:国税庁
給与所得者の配偶者特別控除申告書の書き方(令和5年)
上記の書類の書き方の全体像は上記のようになります。この画像に1~4の数字がついていますが、この順番に記載していきます。
上記の書き方の画像は国税庁のサイトからの転載です。
国税庁のサイトに書き方の例を掲載しており、中途半端なものよりもこれが分かりやすいので下記のダウンロード先とともにご覧ください。
給与所得者の配偶者特別控除申告書および記入例のダウンロード先
「給与所得者の配偶者特別控除申告書」及び記入例のダウンロード先は次のとおりです(入力用も含めてPDFファイルです)。
【国税庁】 令和5年分給与所得者の基礎控除申告書兼給与所得者の配偶者控除等申告書兼所得金額調整控除申告書
※国税庁から令和3年度版の年末調整控除申告書作成用ソフトウェア(年調ソフト)が令和3年10月にリリースされています。
この年調ソフトを使用して保険料控除申告書を作成すると、控除額が自動計算されて保険料控除申告書の作成が可能です。
詳細は下記を参考にしてください。
まとめ
配偶者特別控除申告書の書き方(記入例付)、年末調整2023年分(令和5年分)、についていかがでしたか。
ここまで解説した手順と書き方の例に沿って配偶者特別控除申告書の記入をすすめてください。収入金額と所得金額が分かっていればそんなに難しくありません。
※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。