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がん保険/必要性と不要論、がん保険の選び方・比較とともに解説

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がんの死亡者数とがん保険の加入率


がん保険必要性の前にがん及びがん保険にかかる統計を確認しておきましょう。

癌における死亡者数、疾患者数

日本人の死亡者数は、2015年(平成27年)の推計で約130.2万人です(出典:厚生労働省)。このうちがんが原因で死亡した人は約37万人です。死亡者の約28.4%の割合です。

次にがんの部位別の死亡率や疾患率をみてみましょう。

がんの死亡率の多い部位(2014年)

男性 女性 男女計
1位 大腸
2位 大腸
3位 大腸
4位 肝臓 膵臓 膵臓
5位 膵臓 乳房 肝臓

がんの疾患率の多い部位(2012年)

男性 女性 男女計
1位 乳房 大腸
2位 大腸 大腸
3位
4位 前立腺 乳房
5位 肝臓 子宮 前立腺

出典:国立がん情報センター がん情報サービス

このようにがんの部位別の疾患率と死亡率は部位ごと、性別によって違います。単純に疾患率だけであれば、女性の場合は女性固有のがんが上位に入ってきますし、男性の場合でも前立腺がんなどが4位に入っています。

がん情報センターによると以下のような傾向があります。

男性では、40歳以上で消化器系のがん(胃、大腸、肝臓)の死亡が多くを占めるが、70歳代以上ではその割合はやや減少し、肺がんと前立腺がんの割合が増加する。

 

女性では、40歳代では乳がん、子宮がん、卵巣がんの死亡が多くを占めるが、高齢になるほどその割合は減少し、消化器系(胃、大腸、肝臓)と肺がんの割合が増加する。

癌というかたちでひとくくりにしてしまいますが、状況は部位や性別、年齢などによっても色々違うということです。

がん保険の加入率

次にこの記事のテーマであるがん保険の加入率についてです。がん保険・がん特約の加入率(2015年)は次のようになっています。

 世帯  世帯主  配偶者
 60.87%  53.40%   40.20%

出典:平成27年度 生命保険に関する全国実態調査(生命保険文化センター)

ちなみに2003年は世帯55.5%、世帯主49.8%、配偶者29.2%です。第三分野の保険が自由化になって2年くらいの頃ですが、加入率は伸びています。

最も第三分野の医療分野の保険(がん保険、医療保険など)は保険会社も積極的に取り組みしていますから、その効果もあると考えていいでしょう。

がん保険の必要性は高い?それとも必要ない?


そもそも保険は、自分の経済力や資産などでまかないきれないものを、カバーするために加入するのが本来の主旨です。生命保険の死亡保障や火災保険などは良い例です。

がん保険について必要な理由や不要な理由をそれぞれ列挙してみましょう。

がん保険の必要性の高い理由

  1. がんという病気のみに備えて手厚い保障がある(診断給付金、入院無制限など)
  2. 癌が心配で且つ預貯金など資産が少ない

癌も入院日数が少なくなる傾向があるので、診断給付金や一時金に特化してまとまったお金が貰えるがん保険が確かに金銭的な助けになります。

最近では診断給付金が複数回あるいは何度でも支払となるものもでていますので、理にかなってはいます。

がん保険が不要と言える理由

  1. 日本の公的医療保険制度
  2. 癌以外の病気は保障されない
  3. 病気になってもそれをカバーする治療費は自費で用意できる

日本には公的医療保険制度があるため、思っているほどは医療費の負担はありません。以下のような制度があります。

  • 医療費3割負担(現役世代)
  • 高額療養費
  • 傷病手当金(会社員など)

がん保険は当然癌だけを保障しますので、他の病気になったらがん保険では保障されません。がんになる確率は他の病気に比べると高いかもしれませんが、それは分からないことです。

また最初にお伝えしたように預貯金などの資産で対処できるなら、がん保険にこだわる必要はありません。

人によっては医療保険で病気全般をカバーしたいというケースや命に関わるような癌なら延命する必要はないと考える人もいるでしょう。

このように挙げていくと、がん保険が必要な理由あるいは不要な理由はそれぞれあるわけです。同じような考え方は、医療保険の必要、不要でも言えることです。

がん保険の仕組みを知る


がん保険の種類

がんへの保障であれば、がん保険が一般的でしょうが他にもがんの保障はあります。

  • がん保険
  • 死亡保障のがん特約
  • 三大疾病(特定疾病等)

死亡保険などにがん特約を付帯することもできますし、三大疾病(特定疾病)の保障などの場合でも、三大疾病の一つは癌です。これが5大疾病、七大疾病、八大疾病などになってもがんの保障はあります。

がん保険の保障

がん保険の保障は主に次のもので構成されています。

  • 診断給付金、一時金
  • 入院給付金
  • 手術給付金
  • 通院給付金
  • 先進医療

これに加えて抗がん剤治療などの保障を付加することができるものもあります。最近のがん保険はかなり多様化しているのは確かです。

あまりがんの保障の中心ではありませんが、死亡保障が付帯できるタイプもあります。

がん保険の選び方と比較のポイントと考え方


がん保険の保障期間は終身

以前は契約期間が決まっている定期タイプのものもありましたが、最近のがん保険は終身保障タイプがほとんどです。

掛け捨ての保険は掛金が下がってきていますから、終身タイプを基本に考えてみるといいでしょう。

一時金と診断給付金

がん保険に加入するつもりなら、基本は診断給付金をベースに考えておくといいでしょう。以前は入院を要件に診断給付金を支払うものがありましたが、今はがん診断された段階で給付されるものが中心です。

条件はあるものの2年経過後、複数回あるいは何度でも診断給付金が支払対象になるものがでています。

最高500万円まで支払になるなど、以前よりも充実してきています。診断給付金が出るならどれでも同じと思わずによく比較検討してください。

がん保険の先進医療

がんの先進医療では、重粒子線治療や陽子線治療になりますが、この治療を受けると保険適用されないため200~300万円程度かかります。

但しもし医療保険に加入していて、そこに先進医療の特約があれば重複させる必要はありません。

セカンドオピニオンサービス

がん保険を選ぶ方の中心点にはこないかもしれませんが、がん保険や医療保険、その他生命保険等に加入しているとセカンドオピニオンサービスが付帯していることがあります。

ちょっとした医療相談や専門医への相談、医師の紹介などです。筆者は何度かこうしたサービスセンターを見学したことがありますがかなり使えます。

実際に病気になれば、がん保険などよりも治療が先です。

医師から治療に関する説明を受けたが、他の医師の意見を聞きたい、他の治療方法がないかなどの場合にはかなり助けになります。

一般の人には医師を探す手段はかなり限られてくるはずですから、保険に加入するならこうしたことも頭に入れておいてください。

なお会社ごとにサービス内容が違いますから、内容はよく確認するようにしてください。

がん保険も一定の頻度で見直しが必要

がん保険は、2001年の第三分野以降急速に広がりました。それから15年以上が経過しましたが、保障内容は本当に多様化しています。

医療技術が進めば治療方法も変わるので、それに合せて保険(がん保険)も変わります。そのときの治療方法に合ったものでないと、役に立たないことはありませんが使いにくいこともあります。

例えば、昔は入院治療を前提に保障を作っていたけれど、最近は病気によっては入院日数が減っていて、一時金や通院の保障を以前より手厚くしているなどです。

がん保険に加入するなら、先々保障の見直しすることを視野に入れておいた方がいいでしょうが、年齢とともに掛金はアップするので、追いかけたらきりがありません。

どこかのタイミングで見切りをつける必要はでてきますが、考え方として覚えておいてください。

診断給付金や一時金(がん保険)の税金


がん保険の要不要や選び方と違う話ですが、がん保険から診断給付金などが支払になってときの税金の関係についても説明しておきましょう。

がん保険から支払われる、診断給付金・入院給付金・手術給付金・通院給付金は非課税ですので、税金はかかりません。

但し死亡保険金などが支払われるときには課税対象になります。

確定申告で医療費控除を利用する際には、負担した医療費から受け取った給付金(診断給付金・入院給付金・手術給付金・通院給付金など)は差し引いて処理します。

まとめ

がん保険/必要性と不要論、がん保険の選び方とともに解説、についていかがでしたか。

がん保険も医療保険などと同様に必要、不要の議論がよくされる分野の保険です。最終的には予算も関係するでしょうが、現在加入している他の保険があれば、その保障や必要な保障を考慮して家計に無理のない範囲で検討してください。

またがん保険も医療技術などの進歩などによって、保障が変わっていきます。追いかけたら切りがありませんが、状況をみて予算の範囲で見直しすることも検討してください。

関連記事に医療保険の必要不要の記事があります。こちらも参考にしてください。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は400本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
”ファイナンシャルプランナーに相談するには、、、”
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