1. TOP
  2. 三大疾病(特定疾病)保障保険の落とし穴!その必要性と比較のポイント

三大疾病(特定疾病)保障保険の落とし穴!その必要性と比較のポイント

LINEで送る
Pocket

生命保険には、「三大疾病(特定疾病)保障保険」という保険があります。三大疾病である「癌」「急性心筋梗塞」「脳卒中」を保障します。

単体の保険として販売されていることもあれば、生命保険や医療保険などに特約で付帯できるケースもあります。

死亡保障あるいは医療保障に備えることが主な目的ですが、実はちょっと細かい保険金・給付金の支払い条件があるのです。

一般の人がほとんど知らない三大疾病(特定疾病)保障保険の落とし穴。イザというとき失敗しないためにその必要性や比較のポイントをみていきましょう。

三大疾病(特定疾病)保障保険とは?

84a41038ad8a26febcc2cca273634892_s

三大疾病(特定疾病)保障保険とは?

三大疾病とは、「癌」「急性心筋梗塞」「脳卒中」のことで、これらを保障する保険あるいは特約のことを三大疾病保障保険(特約)といいます。

なお、三大疾病ではなく、「特定疾病保障保険」ということもあります。

がん保険の場合にはがんだけが対象ですので、この保険では、癌・急性心筋梗塞・脳卒中の3つの疾病について保障する保険と覚えてください。

なぜ三大疾病(特定疾病)保障保険があるの?

この三大疾病を保障する保険がなぜあるのかというと、実は日本人の死因に関係があります。

下記の表をみてください。日本では年間130万人ほどの人が亡くなっています(出典:厚生労働省)。

datashibo


このうち3疾病でなくなっている人は、癌が約37万人、心疾患が約19.9万人、脳血管疾患が11.3万人と半数以上がこれらの疾病が原因です。

近年高齢者などの肺炎などが増えてきて脳血管疾患は、死因の4位となりましたが、日本人の死因の上位を占める疾病であることに変わりありません。

死亡する人が多いということは、その疾病にかかる確率も高くなります。

がん保険も同様ですが、ある意味保障される疾病の範囲は狭いのですが、その分保険料も安くすることができるというわけです。

三大疾病(特定疾病)保障保険の落とし穴

b8eda64225d44c60513f77f806aa0235_s


実はこの保険、保険金の支払いに比較的制限の多い保険です。最近では対象緩和されたものもでてきていますが、特に昔から加入しているという人は注意が必要です。

特にこれらの疾病の診断をされたら、すぐ保険金が支払われるわけではないのです。
一つずつ確認していきましょう。

保険の責任開始日以降に初めて悪性新生物に罹患し、医師によって診断確定されたとき。 (ただし上皮内がん等を除く)

急性心筋梗塞

保険期間中に急性心筋梗塞を発病、その疾病により初めて医師の診察を受けた日からその日を含めて「60日以上の労働の制限」を必要とする状態が継続したと医師によって診断されたとき。

脳卒中

保険期間中に脳卒中を発病し、その疾病により初めて医師の診療を受けた日からその日を含めて「60日以上、言語障害、運動失調、麻痺などの他覚的な神経学的後遺症が継続」したと医師によって診断されたとき。

癌については上皮内がんが対象になっていないことがあります。ここは考え方次第かとも言えますが、特に問題なのが急性心筋梗塞と脳卒中の60日の縛りです。

この2つの疾病でこの制限超えるというのは、かなり使いにくく、業界内でも以前から言われていたことです。

何年も前からこの保険に加入している人は、これらの制限が掛かった内容になっている可能性が高いと考えてください。

最近の三大疾病(特定疾病)保障保険の動き

31784da212beb1b8b5763f6724f2ea71_s


こうした現状を踏まえてここ数年、生保各社がこうした条件を緩和した三大疾病保障保険を販売しだしています。

癌の保障

上皮内がんについて、全額ではなく、一定の比率で保険金を支払うタイプのものなど。

急性心筋梗塞・脳卒中の保障

所定の状態が60日だけでなく、例えば治療のための手術を受けた場合、これらの治療を直接の目的として入院を開始も対象になるなど

加入する側からすると、対象になっている病気の診断をされたら、保険金の支払いをしてくれるのが一番分かりやすい保険です。

しかし何らかの制限はかかっているので加入を検討する際には、こうした支払い要件は忘れずにチェックしておきましょう。

住宅ローンと三大疾病(特定疾病)保障保険の必要性

b8d2c173be45c32afb157e654f42e872_s


住宅ローンの団体信用生命保険などにもこうした三大疾病付きの保険が増えてきました。
むしろ最近では五大疾病、七大疾病、八大疾病など多種多様です。

ちなみにこれらの疾病は下記のとおりです。

  • 三大疾病 癌、心疾患、脳卒中
  • 五大疾病 癌、心疾患、脳卒中、高血圧性疾患、糖尿病
  • 七大疾病 癌、心疾患、脳卒中、高血圧性疾患、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全
  • 八大疾病 癌、心疾患、脳卒中、高血圧性疾患、糖尿病、肝硬変、慢性腎不全、慢性膵炎

医療技術が進んだことなどもあり、昔のように病気=死亡のようなことであれば死亡保障が中心になっていれば、住宅ローンを生命保険で精算できました。

いまは死亡はもちろんですが、生きて治療を続ける場合、当然住宅ローンの支払いは続きます。

こうしたニーズに対応したものということです。

当然その分の保険料は金利に上乗せされたりしますので、そのコストと住宅ローンを支払う間のリスクのバランスをどう考えるかということです。

病気になって保険金が支払いになればあってよかった、元気のまま支払いを終えれば掛捨てで損という考えにもなるでしょう。

がん保険と三大疾病(特定疾病)保障保険はどちらを選ぶ?

c0f9081a24485de805f375196e050ba7_s


何となく保障が被るので、がん保険と三大疾病保障保険のどちらを選ぶかを決めかねる人も多いようです。

いずれの保険も保険の軸になっている保障は「一時金」です。がん保険だと診断給付金などという名目で一時金が支払いになったりします。

保険はあれこれ手を広げだすときりがないので、予算の範囲でがんだけでいいのか、三大疾病まで広げておく方がいいのかなど検討してみましょう。

なお、すでにがん保険あるいは三大疾病保障保険に加入している場合は違う視点も必要です。

三大疾病保障については、すでに解説したように60日の制限が掛かるケースがあります。がん保険も最近のものは診断されたら、直ぐ診断給付金を支払い、2年間が空けば複数回可能というものが一般的です。

古いものだと、入院が要件になっているなどやはり一定の制限がかかるケースがあります。

良い保険は後からどんどんでてくるので、追いかけたらきりがありませんが、予算と相談しながら無理ない範囲で考えましょう。

場合によっては現金を積立てるのも選択肢に入れておくのもありです。

三大疾病(特定疾病)保障保険、必要性と比較のポイント

131118


三大疾病保障保険の必要性

ここで改めて三大疾病(特定疾病)保障保険の必要性などについて確認しましょう。どの保険もそうですが、内容知って分かった上で利用するのはOKです。

問題なのはわかっていないことです。特に60日の制限はかなり制約が強く、いまでもこの制限がついたかたちで販売されているものも珍しくありません。

60日制限がついたままなら、必要性は下がると考えていいでしょう。

三大疾病保障保険の比較の重要なポイント

保険金の支払い要件

何度も解説したように生命保険会社によって、保険金の支払い要件が異なりますので、どんな要件で支払いになるか必ず確認してください。

三大疾病の保障される疾病の範囲は実は同一ではない

保障されるのは三大疾病だろうと思うでしょうが、半分あっていて、半分正確ではありません。

  • 心疾患
  • 脳卒中

この記事を読んでいて、気がついた人もいるでしょうが、記事内で「心疾患」と書いたり、「急性心筋梗塞」と書いたりしました。

違いが分かりますか?

大きな括りでは、心疾患、そして急性心筋梗塞があります。

保険会社によって、急性心筋梗塞しかみないものがあります。心疾患といっても狭心症や心不全、不整脈などもあるので実は同じ保険商品でも範囲が違います。

脳卒中も脳梗塞、脳出血、くも膜下出血などたくさん種類がありますから、保障の範囲に注意が必要です。

この違いは保険料にも反映しますので、加入するなら安いさだけでない部分もよく聞いてから判断しましょう。

まとめ

三大疾病(特定疾病)保障保険、いかがでしたか。日本人にとって死因の上位にある疾病ですから、比較的ニーズがあるのは事実です。

一般の人には細かい要件があり、かつとても分かりにくい部分があります。細かい部分のチェックは専門家に任せて最終的に判断しましょう。

関連記事

LINEで送る
Pocket

\ SNSでシェアしよう! /

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は400本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    快適!マンションライフは保険で決まる(住宅新報社、共著)

この人が書いた記事  記事一覧

  • 公務員の個人型確定拠出年金(iDeCo)とは?加入手続きや限度額まとめ

  • 住宅ローン固定金利/35年の固定金利とは?はじめての固定金利の比較解説

  • 確定拠出年金の相談窓口はどこがおすすめ?相談前に知るべき5つのこと

  • 公正証書遺言/証人の責任や要件は?必要な費用・報酬・手数料・書類まとめ