1. TOP
  2. 【台風・集中豪雨・土砂崩れ】火災保険の水災補償は不要なら外すのはあり?

【台風・集中豪雨・土砂崩れ】火災保険の水災補償は不要なら外すのはあり?

 2016/09/08 備える
この記事は約 6 分で読めます。
LINEで送る
Pocket

火災保険には、火災だけでなく水災や台風などの自然災害、盗難などさまざまな補償があります。台風・集中豪雨・洪水・雨漏り・水漏れなどこれらはすべて水による損害ですが、水災に関係あるものとないものがあります。

水災の補償は、火災保険の他の補償と比較すると、建物の構造や立地に必要性が大きく関係する補償でもあります。火災保険の水災補償について、結構知られていない補償内容から保険金の支払い基準まで解説します。

火災保険の水災の補償内容とは?

6b2780a9d25d412b1014b7ff58e9496c_s

まずは火災保険の水災の補償について確認しましょう。

火災保険の水災はどんな損害が対象?

台風、暴風雨、豪雨等による洪水・融雪洪水・高潮・土砂崩れ等が原因の床上浸水などによる損害が対象になります。

台風や豪雨くらいはイメージできるでしょうが、融雪洪水や土砂崩れなども水災の補償の範囲に入っています。自宅の近くに海も川もないから水が上がってくることはないと思っても山や崖があったら、土砂崩れの可能性があります。

これは水災の補償になるわけです。ちなみに給水管などからの水漏れは水災ではなく別の補償で支払います。単純な雨漏りの損害は水災はもちろん火災保険の対象外です。

火災保険の水災補償の保険金の支払い基準

実は火災保険の補償の中でも水災は、保険金の支払い基準が他の補償と比べると少々複雑です。

以下、具体的にみていきましょう。

水災の補償はどんな基準で支払うのか?

保険会社によっていくつか基準があるのですが、主なものを列挙しておきます。

  • 床上浸水もしくは地盤面より45cmを超える浸水
  • 再調達価額の30%以上の損害が生じた場合

つまり床下浸水では対象にならないということです。保険会社によって多少異なりますが、主に上記の2点覚えておいてください。

こうしたところが水災の保険金の支払いについて分かりにくくなっている要因です。

水災補償の定率払いと実損払い

水災の保険金は、支払い基準だけでなく、支払い方法にも種類があります。

①定率払い

  • 損害額が新価額の30%以上      実際の損害額
  • 損害額が新価額の15%以上30%未満  保険金額×10%
  • 損害額が新価額の15%未満       保険金額×5%

②実損払い

  • 実際の損害額

このように定率払いと実損払いでは保険金の支払い方は全く違います。実損払いの方がいいのは分かるでしょうが、こちらの方が後です。

以前は定率払いが中心でしたので、自由化前の住宅総合保険などで20~30年位の長期契約をしているなら、定率払いになっているので既契約がある人はよく確認してください。そのようなケースだと、30%以上の損害でも実際の損害を支払うものとは少し異なるケースがあります。

なお、保険会社によっては、定率払いをもう少し細分化しているケースもあります。実損払いにしておけば、保険金の支払い基準は分かりやすくなります。

但し、実損払いでは保険料はその分高くなること、いずれにしてもそもそも地盤面から45cmなどの支払い基準が前提にあることは忘れないようにしておきましょう。

水災補償の地盤面から45cmの地盤面とはどこのこと?

9b581aa77e3adabafd111e4232e1bb98_s

地盤面から45cmと聞くと疑問に感じるところがあるはずです。地盤面とは一体どこから45cmなのかということです。

実際に水害の被害を受けたところが建物の1階部分とは限りません。地下にある建物設備などが浸水により被害がでることもあるからです。

実際には地下ならその地下の地盤面から45cmになります。

水災の補償をこれから付帯する方法

3587e8bb95a4a8d0d95d97c9b3eab76f_s

土砂崩れまで対象だと思わずに水災の補償をつけていなかった、保険料を安くするために水災を外していたが、心配なので補償をつけたいなど後から付帯する場合の手続きについて確認しておきましょう。

中途解約

火災保険は保険会社によって設計方法が異なります。補償が異なるプランから選ぶタイプだと、途中で付帯するというというわけにはいかないので解約して、再度契約することになります。

補償の中途付加

補償を選ぶような火災保険の場合には、保険期間の途中で補償を中途付加できるケースもあります。実際には現在の火災保険は補償の異なるプランを選択する損保が多いので、中途付加できるケースは比較的少ないのが現状です。

最初に火災保険に加入するときによく確認してください。

水災の被害にあって保険金が支払われた場合の税金の取扱い

c2412c528738bc2c2b59b762a1793b14_s

火災保険から支払われる保険金は非課税扱いです。また水害(水災)による損害については雑損控除あるいは災害減免法の適用が可能です。

いずれか有利な方を選択して、税を軽減することができます。

水災補償を外す場合の判断基準

dc333fa86aa2dfaa46bfaa509bde83a5_s

水災の補償はいらなければ外すことで、保険料を減らすことができます。保険料の削減効果もあるので、可能であれば検討したいところです。

いくつか判断基準も含めてみていきましょう。

ハザードマップを確認

その地域の水害の危険度を確認することができます。国土交通省に専用のサイトがありますし、各自治体ごとに地域の水害のハザードマップがあります。

っこれが絶対というわけではありませんが、居住している場所の周辺のハザードマップは確認しておきましょう。

マンション専有部分(高層階)の契約

ここから具体的に水災の補償が不要の可能性の高いパターンをみておきましょう。はじめにマンションの専有部分の火災保険契約です。もちろん居住している階数や周辺の河川などの有無もあります。

通常はマンションの専有部分と共用部分は別に契約しますが、マンション管理組合などが機能していないマンションの場合には、各所有者が専有部分+持分の共用部分を自分で契約することもまれにあります。

状況次第ではありますが、マンションの専有部分のみを契約するケースで高層階であれば水災は除外していいでしょう。

建物の立地が高台

建物そのものが高台に建っている場合も、水災補償の必要性が下がります。但し建物が高台にあっても、道路の排水の関係でキャパを超えると浸水する可能性があるようなら、よく検討してからにしてください。

高台にあるからといって、絶対に大丈夫というものでもありません。

火災保険に水災の補償は必要か?不要か?

c5f08d9b3d28817fab0c6940d01e012f_s

建物のある場所及び周辺の状況、つまり高台にあるとか周囲に海や川、山、崖などがあるかなどをまずは確認してください。次に一戸建てかマンションかなどの建物構造、ハザードマップなどで水害の危険状況をチェックしましょう。

過去に水害がなかった場合でも、近年気候変動に伴う異常気象でこれまでになかったような台風や豪雨などによる河川の氾濫などが全国で相次いでいます。

今までなかったからこれからも大丈夫なわけではありません。こうしたことを考慮した上で、火災保険の水災補償の必要性が高いか低いかを判断してください。

その上で水災補償をいらないから外した場合に、保険料がどのくらい安くなるかをみて予算も含めて判断しましょう。

まとめ

近年、異常気象ともいえるような災害が多いですね。水害(水災)もその一つです。

床上浸水といっても、きれいな水がくるわけではありません。泥水や汚水もあるので汚れや臭いもあります。火災保険は被災した後のお金の話です。住宅購入時では予防の観点も考慮してください。

関連記事

 

 

LINEで送る
Pocket

\ SNSでシェアしよう! /

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は400本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    快適!マンションライフは保険で決まる(住宅新報社、共著)

この人が書いた記事  記事一覧

  • 2017年4月に生保の予定利率引き下げ!貯蓄保険の値上げにどうする?

  • 新旧・生命保険料控除(確定申告・年末調整)の上限と計算のポイント

  • 企業年金とは、についてわかりやすく解説する5選

  • 自動車保険の等級の引き継ぎは、ルールを知らないと大損する!