1. TOP
  2. 2019年地震保険の値上げ改定?(3段階2回目)、都道府県別の今後の保険料

2019年地震保険の値上げ改定?(3段階2回目)、都道府県別の今後の保険料

 2017/07/21 備える
 
Pocket

2019年地震保険の値上げ改定の理由とこれまでの経緯


地震保険の値上げ改定の理由

地震保険の改定については、前回は2015年9月30日に金融庁に届出をしています。これは2011年の東日本大震災を踏まえた見直しです。

このとき2014年7月のその前の地震保険の改定(全国平均で値上げ改定)が行われ、また2015年10月には火災保険の改定が行わる予定もありました(全国平均では値上げ)。

地球温暖化による気候変動の関係もありますが、一気に値上げすると負担が大きいこともあり、これを踏まえて3段階に分けて引上げ(値上げ)改定をすることになりました。

※冒頭記載したように3段階2回目の改定時期ははっきり明示されていません。通常届出が出されて金融庁から受領通知がでた後、1年程度くらいの時期にで改定されるケースが多いです。

値上げ改定が確定したら追記しますが、2019年1月改定はタイミングとしては有力です。そのつもりで記事を読み進めてください。

地震保険、値上げ改定のこれまでの経緯

3段階の第1回目の値上げ改定が2017年1月の地震保険の改定です。もともと2015年9月30日の届出では、全国平均で+19%値上げが必要でした。

それを3段階に分けることで2017年1月の改定は全国平均で+5.1%の値上げとなっていました。

2回目、3回目の地震保険の値上げ改定については、今後の基礎データの更新などの影響を考慮することになっていました。

2017年6月15日の金融庁長官への届出はこれを踏まえたものであるということです。

2019年1月からの地震保険の主な改定内容


3段階の改定の1回目は、2017年1月に実施されました。このときの内容は全国平均で保険料を+5.1%、全国で3区分に分かれている等地区分(地域ごとの区分け)の変更、損害区分の細分化(3→4区分)でした。

各地域の都道府県別の保険料はこの後記載しますが、3段階のうちの2回目となる値上げ改定について主な改定内容をみていきましょう。

小難しい表現になるので次に記載する改定率に記載の構造について簡単に説明しておくと、イ構造(主に非木造)、ロ構造(主に木造)です。

地震保険の全国平均の保険料値上げ率(2019年1月)

  • イ構造:+5.5% ロ構造:+2.2% 合計:+3.8%

3段階の2回目は全国平均で+3.8%となる見込みです。

改定による最大引上げ率と最大引き下げ率

  • 最大引上げ率 イ構造:+14.9% ロ構造:+14.7%
  • 最大引下げ率 イ構造:-15.8% ロ構造:-14.5%

全国平均で+3.8%とは言っても地域と構造でかなり差があるのが分かります。もともと地震保険料率などが高い地域などは要注意です。

なお、地震保険は都道府県ごとに1~3等地という等地区分で保険料率が決められています。3段階2回目の改定では都道府県ごとの地域の等地区分に変更はありません。

地震保険の長期係数の見直し

地震保険も火災保険と同じように長期契約にすると、保険料(掛金)が割引になります。地震保険の長期契約は2~5年のいずれかになります。

今回3段階のうちの2回目の改定でのポイントの一つがこの長期係数の引上げです。

2019 年1月始期以降の地震保険の長期係数(予定)

保険期間 改定前 改定後 増減率
2年 1.9 1.9 0.00%
3年 2.75 2.8 1.80%
4年 3.6 3.7 2.80%
5年 4.45 4.6 3.40%

地震保険料の負担をなるべく少なくしたい人で改定後に値上がりする場合、改定前に長期契約にする方法が一つの手法です。

5年の長期係数が4.45から4.6に変わったのは結構な負担です。正確な計算は少し違いますが、下記のようにイメージしてください。端数が変わる程度です。

長期契約の地震保険料=1年間の地震保険料×長期係数

1年間の地震保険料×4.45が1年間の地震保険料×4.46に変わります。

地震保険の値上げ改定は2019年からの予定


地震保険、3段階の2回目の値上げ改定は、”2019年1月の保険始期”から実施の予定です。次に改定される都道府県別の地震保険料を地域別に確認しましょう。

地震保険の新保険料(2019年1月以降始期)・(都道府県、構造別)


ここから地域ごとの新地震保険料を都道府県別、構造別に個別に掲載します。なお地震保険には建築年割引(昭和56年6月以降に新築したものが対象)があります。

築年数でいうと築36年までの物件は対象になります。すでにかなりの数の対象物件があるので割引なしと10%割引きした地震保険料を新旧で掲載します。

地震保険料表が多くなってしまいますが、各地域ごとに割引なしのイ構造・ロ構造、10%割引のイ構造・ロ構造で順に載せますので必要なところをみてください。

※再度、地震保険の建物構造、イ構造(主に非木造)、ロ構造(主に木造)を確認してください(一部例外あり)。

それぞれ契約金額1,000万円の場合の保険料です。契約金額1,500万円、2,000万円等の場合は1.5倍、2倍して計算してください。

なお、以下の保険料の出典はすべて損害保険料率算出機構です。

北海道・東北

契約金額1,000万円あたりの保険料(掛金) イ構造(主に非木造)・ロ構造(主に木造)

割引なし

イ構造
改定前 改定後
北海道 8,100円 7,800円
青森県 8,100円 7,800円
岩手県 6,800円 7,100円
宮城県 9,500円 10,700円
秋田県 6,800円 7,100円
山形県 6,800円 7,100円
福島県 7,400円 8,500円

 

ロ構造
改定前 改定後
北海道 15,300円 13,500円
青森県 15,300円 13,500円
岩手県 11,400円 11,600円
宮城県 18,400円 19,700円
秋田県 11,400円 11,600円
山形県 11,400円 11,600円
福島県 14,900円 17,000円

10%割引(建築年割引等)

イ構造
改定前 改定後
北海道 7,300円 7,000円
青森県 7,300円 7,000円
岩手県 6,100円 6,400円
宮城県 8,600円 9,600円
秋田県 6,100円 6,400円
山形県 6,100円 6,400円
福島県 6,700円 7,700円

 

ロ構造
改定前 改定後
北海道 13,800円 12,200円
青森県 13,800円 12,200円
岩手県 10,300円 10,400円
宮城県 16,600円 17,700円
秋田県 10,300円 10,400円
山形県 10,300円 10,400円
福島県 13,400円 15,300円

関東

契約金額1,000万円あたりの保険料(掛金) イ構造(主に非木造)・ロ構造(主に木造)

割引なし

イ構造
改定前 改定後
茨城県 13,500円 15,500円
栃木県 6,800円 7,100円
群馬県 6,800円 7,100円
埼玉県 15,600円 17,800円
千葉県 22,500円 25,000円
東京都 22,500円 25,000円
神奈川県 22,500円 25,000円

ロ構造
改定前 改定後
茨城県 27,900円 32,000円
栃木県 11,400円 11,600円
群馬県 11,400円 11,600円
埼玉県 27,900円 32,000円
千葉県 36,300円 38,900円
東京都 36,300円 38,900円
神奈川県 36,300円 38,900円

10%割引(建築年割引等)

イ構造
改定前 改定後
茨城県 12,200円 14,000円
栃木県 6,100円 6,400円
群馬県 6,100円 6,400円
埼玉県 14,000円 16,000円
千葉県 20,300円 22,500円
東京都 20,300円 22,500円
神奈川県 20,300円 22,500円

 

ロ構造
改定前 改定後
茨城県 25,100円 28,800円
栃木県 10,300円 10,400円
群馬県 10,300円 10,400円
埼玉県 25,100円 28,800円
千葉県 32,700円 35,000円
東京都 32,700円 35,000円
神奈川県 32,700円 35,000円

甲信越

契約金額1,000万円あたりの保険料(掛金) イ構造(主に非木造)・ロ構造(主に木造)

割引なし

イ構造
改定前 改定後
新潟県 8,100円 7,800円
富山県 6,800円 7,100円
石川県 6,800円 7,100円
福井県 6,800円 7,100円
山梨県 9,500円 10,700円
長野県 6,800円 7,100円

ロ構造
改定前 改定後
新潟県 15,300円 13,500円
富山県 11,400円 11,600円
石川県 11,400円 11,600円
福井県 11,400円 11,600円
山梨県 18,400円 19,700円
長野県 11,400円 11,600円

10%割引(建築年割引等)

イ構造
改定前 改定後
新潟県 7,300円 7,000円
富山県 6,100円 6,400円
石川県 6,100円 6,400円
福井県 6,100円 6,400円
山梨県 8,600円 9,600円
長野県 6,100円 6,400円

 

ロ構造
改定前 改定後
新潟県 13,800円 12,200円
富山県 10,300円 10,400円
石川県 10,300円 10,400円
福井県 10,300円 10,400円
山梨県 16,600円 17,700円
長野県 10,300円 10,400円

中部

契約金額1,000万円あたりの保険料(掛金) イ構造(主に非木造)・ロ構造(主に木造)

割引なし

イ構造
改定前 改定後
岐阜県 8,100円 7,800円
静岡県 22,500円 25,000円
愛知県 17,100円 14,400円
三重県 17,100円 14,400円

ロ構造
改定前 改定後
岐阜県 15,300円 13,500円
静岡県 36,300円 38,900円
愛知県 28,900円 24,700円
三重県 28,900円 24,700円

10%割引(建築年割引等)

イ構造
改定前 改定後
岐阜県 7,300円 7,000円
静岡県 20,300円 22,500円
愛知県 15,400円 13,000円
三重県 15,400円 13,000円

 

ロ構造
改定前 改定後
岐阜県 13,800円 12,200円
静岡県 32,700円 35,000円
愛知県 26,000円 22,200円
三重県 26,000円 22,200円

関西

契約金額1,000万円あたりの保険料(掛金) イ構造(主に非木造)・ロ構造(主に木造)

割引なし

イ構造
改定前 改定後
滋賀県 6,800円 7,100円
京都府 8,100円 7,800円
大阪府 13,200円 12,600円
兵庫県 8,100円 7,800円
奈良県 8,100円 7,800円
和歌山県 17,100円 14,400円

ロ構造
改定前 改定後
滋賀県 11,400円 11,600円
京都府 15,300円 13,500円
大阪府 23,800円 22,400円
兵庫県 15,300円 13,500円
奈良県 15,300円 13,500円
和歌山県 28,900円 24,700円

10%割引(建築年割引等)

イ構造
改定前 改定後
滋賀県 6,100円 6,400円
京都府 7,300円 7,000円
大阪府 11,900円 11,300円
兵庫県 7,300円 7,000円
奈良県 7,300円 7,000円
和歌山県 15,400円 13,000円

ロ構造
改定前 改定後
滋賀県 10,300円 10,400円
京都府 13,800円 12,200円
大阪府 21,400円 20,200円
兵庫県 13,800円 12,200円
奈良県 13,800円 12,200円
和歌山県 26,000円 22,200円

中国・四国

契約金額1,000万円あたりの保険料(掛金) イ構造(主に非木造)・ロ構造(主に木造)

割引なし

イ構造
改定前 改定後
鳥取県 6,800円 7,100円
島根県 6,800円 7,100円
岡山県 6,800円 7,100円
広島県 6,800円 7,100円
山口県 6,800円 7,100円
徳島県 13,500円 15,500円
香川県 9,500円 10,700円
愛媛県 12,000円 12,000円
高知県 13,500円 15,500円

ロ構造
改定前 改定後
鳥取県 11,400円 11,600円
島根県 11,400円 11,600円
岡山県 11,400円 11,600円
広島県 11,400円 11,600円
山口県 11,400円 11,600円
徳島県 31,900円 36,500円
香川県 18,400円 19,700円
愛媛県 23,800円 22,400円
高知県 31,900円 36,500円

10%割引(建築年割引等)

イ構造
改定前 改定後
鳥取県 6,100円 6,400円
島根県 6,100円 6,400円
岡山県 6,100円 6,400円
広島県 6,100円 6,400円
山口県 6,100円 6,400円
徳島県 12,200円 14,000円
香川県 8,600円 9,600円
愛媛県 10,800円 10,800円
高知県 12,200円 14,000円

ロ構造
改定前 改定後
鳥取県 10,300円 10,400円
島根県 10,300円 10,400円
岡山県 10,300円 10,400円
広島県 10,300円 10,400円
山口県 10,300円 10,400円
徳島県 28,700円 32,900円
香川県 16,600円 17,700円
愛媛県 21,400円 20,200円
高知県 28,700円 32,900円

九州・沖縄

契約金額1,000万円あたりの保険料(掛金) イ構造(主に非木造)・ロ構造(主に木造)

割引なし

イ構造
改定前 改定後
福岡県 6,800円 7,100円
佐賀県 6,800円 7,100円
長崎県 6,800円 7,100円
熊本県 6,800円 7,100円
大分県 9,500円 10,700円
宮崎県 9,500円 10,700円
鹿児島県 6,800円 7,100円
沖縄県 9,500円 10,700円

ロ構造
改定前 改定後
福岡県 11,400円 11,600円
佐賀県 11,400円 11,600円
長崎県 11,400円 11,600円
熊本県 11,400円 11,600円
大分県 18,400円 19,700円
宮崎県 18,400円 19,700円
鹿児島県 11,400円 11,600円
沖縄県 18,400円 19,700円

10%割引(建築年割引等)

イ構造
改定前 改定後
福岡県 6,100円 6,400円
佐賀県 6,100円 6,400円
長崎県 6,100円 6,400円
熊本県 6,100円 6,400円
大分県 8,600円 9,600円
宮崎県 8,600円 9,600円
鹿児島県 6,100円 6,400円
沖縄県 8,600円 9,600円

 

ロ構造
改定前 改定後
福岡県 10,300円 10,400円
佐賀県 10,300円 10,400円
長崎県 10,300円 10,400円
熊本県 10,300円 10,400円
大分県 16,600円 17,700円
宮崎県 16,600円 17,700円
鹿児島県 10,300円 10,400円
沖縄県 16,600円 17,700円

地震保険の今後(3段階3回目)とこれからの対応


3段階の地震保険の値上げ改定について、2回目の改定の方向性がでてきました。2015年6月30日の金融庁長官への届出の際に、2回目、3回目の改定率(値上げ率)は同率となっています。

3段階の3回目の値上げ改定も視野に入れる

そうするとこの後行われる予定の地震保険3回目の改定も+3.8%と予想されます(さらに調整が入ることもあります)。

3段階の改定で1回目が2017年1月(+5.1%)、2回目が2019年1月予定(+3.8%)、3回目に特に間を空けるとも考えにくいところがあります。

2回目と同じ間隔・タイミングなら2021年1月頃に3段階のうちの3回目の改定が行われるかもしれません。

実際には2回目の改定が実施されてから改めて3回目の届出がされるでしょうが、これを踏まえて次の地震保険の更新あるいは加入をどうするか考える必要がでてきます。

2018年12月末までが直近の期日

確定していませんが、話にでているとおりなら2018年12月末までが直近のターゲット日時です。

仮に2回目の改定から2年間隔ならこのとき5年長期で継続すれば、3回目の改定後も2年間は値上げを回避することができます。確定情報を待ちつつある程度目処をつけて検討したところです。

保険料が下がっている地域の都道府県や建物構造の場合には、上記を逆の戦略を取ってください。

保険料が下がった後に継続です。期間によっては3回目の改定が終わった直後に満期が来るようにすれば尚可でしょう。

まとめ

2019年地震保険の値上げ改定(3段階2回目)、都道府県別の今後の保険料、についていかがでしたか。

地震保険は残念ながら、加入期間が最長でも5年間のため、改定前に手続きしても値上げの改定を回避できるのは最長でも5年間です。

本文中にも記載しましたが、3段階の2回目の改定は長期係数も変わることがポイントです。地域によっては14~15%の値上げと結構な負担増です。

3回目も同率とると30%近い値上げですので無視できません。火災保険を含めた補償内容の見直しなども適宜考えてみましょう。

関連記事

 

Pocket

\ SNSでシェアしよう! /

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの注目記事を受け取ろう

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は500本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
”ファイナンシャルプランナーに相談するには、、、”
http://ファイナンシャルプランナー相談.com

この人が書いた記事  記事一覧

  • 【孤独死保険とは?】大家向けの孤独死・孤立死対策保険の比較のツボ

  • お金を増やす方法とコツ/初心者が比較的安全にはじめる投資

  • 保険料の平均(生命保険)は月額いくら?年代別にみる保険料の相場と目安

  • 年末調整・保険料控除申告書の記入例つき書き方と計算式(2017年)