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マッチング拠出と個人型DC、確定拠出年金でお得なのはどっち?

 2016/12/07 殖やす
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企業型の確定拠出年金(401k)に加入している会社員は、マッチング拠出を使うことで企業型DCに上乗せ加入することができます。

その分多くの掛金を投入できますので所得税・住民税も有利になり、将来の資産形成の運用を効率的に行うことができます。

2017年1月から個人型DC(iDeCo(イデコ))の拡充で、企業型DCの導入企業はマッチング拠出と個人型DCのいずれかを選べるようになります。

マッチング拠出と個人型DCの違いや活用方法を知ってお得に資産を殖やす方法をご紹介します!

企業型DCがよくわからない人は先に下記の記事読んでみてください。

マッチング拠出とは?

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企業型DCのマッチング拠出とは?

企業型DCは通常は会社が掛金を支払う仕組みとなっています。企業型DCの掛金の上限は、DC以外の企業年金(確定給付企業年金、厚生年金基金)の有無で異なります。

これらの企業年金が無ければ、55,000円/月、有れば27,500円です。しかし必ずしも上限額一杯まで会社が掛金を負担するわけでもありません。

2012年1月の法改正より、加入者も所定の範囲で事業主の掛金に上乗せして掛金を支払うことができるようになりました。これが「マッチング拠出」の制度です。

つまり掛金の上限額に対して使い残している分を、マッチング拠出を使うことで埋めることができるのです。

マッチング拠出は規約に定めれば導入可能です。仮に会社でこの制度を使うことになっても加入は任意です。

マッチング拠出の掛金のルール

加入者が個人で掛金を支払うといってもルールがあります。マッチング拠出は、会社が支払う掛金と同額までになります。企業型DCの掛金の上限は55,000円/月あるいは27,500円/月のいずれかです。

会社の負担する掛金と加入者個人が負担する掛金の合計が、この上限額までになっていなければなりません。

例えば上限額55,000円/月の場合、会社が月々20,000円支払っていれば、加入者本人の掛金負担は20,000円までとなります。合算して40,000円で元々の上限額(55,000円)の範囲を超えていませんのでこれでOKとなります。

このように確定拠出年金の上乗せであるマッチング拠出は、掛金の支払いにルールがあるのです。

マッチング拠出のメリット、デメリット

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マッチング拠出のメリット

マッチング拠出は、個人型DCのように加入者の掛金に所得控除が適用されることです。将来のために毎月積立てた掛金を差し引けるので所得税・住民税が軽減されます。

マッチング拠出の掛金は自分で負担しますから、会社が負担している企業型DCの分と違う扱いになります。

年末調整、確定申告の際に「小規模企業共済等掛金控除」の対象となり、全額を控除できますので所得税・住民税がの負担が軽くなります。

マッチング拠出のデメリット

任意加入の制度ですから、マッチング拠出を利用するかどうかは自分で判断することになります。確定拠出年金全体に言えることですが、目的は老後の資産形成です。

60歳まで資産の引き出しはできませんから、ライフプラン上のお金を目的別に振り分けることを考えてみましょう。住宅資金、教育資金なども考えて、その上で確定拠出年金の上乗せであるマッチング拠出も考えてみましょう。

資金的に難しいなら使わないことも選択肢の一つですが、この機会に家計の見直しもしてみましょう。結果掛金が出せるようになればそれに越したことはありません。だからこそライフプラン設計が大切なのです。

個人型DC(iDeCo(イデコ))とは?

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個人型DC(iDeCo(イデコ))とは?

iDeCoは、「individual-type Defined Contribution pension plan」の頭文字をとった略語です。

その名の通り「individual(個人)」ですから、個人型の確定拠出年金というわけです。2017年1月から対象加入者が大きく拡充されて事実上ほぼすべての現役世代の人が個人型DCに加入できるようになります。

企業型DC加入者に、個人型DC(iDeCo)はどう関係する?

2017年1月の拡充に伴って企業型DCで使い切れていない上限額について、マッチング拠出だけでなく、個人型DCでも上乗せできるようになるのです。

2017年からマッチング拠出と個人型DC(iDeCo)が選べるようになる

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個人型DCに加入できるようになるといってもすべての会社員ができるようになるわけではありません。ちょっとわかりにくいかもしれませんが、中身をみてみましょう。

マッチング拠出と個人型DC(iDeCo)は選択適用

2017年1月から個人型DC(iDeCo)を上乗せで導入できるようになりますが、それは現在マッチング拠出を使っていない前提です。

マッチング拠出を使っておらず、個人型とどちらかを検討するつもりということであれば、いずれかを会社が選択して決めることになります。つまりこれらを併用することができません。

なお、加入者個人が会社はマッチング拠出にしたが、自分は個人型DCがよいということもできません。勤務先のルールの中で行うかたちになります。

なぜマッチング拠出とイデコは併用できないの?

解説したように上乗せと言っても、もともとの上限額がさらに増えているわけではありません。

確定拠出年金が、属性(会社員、公務員、自営業など)によって、加入できる確定拠出年金の種類や掛け金の上限が違うのはこの属性ごとに公的年金や私的年金のベースが違うためです。定められた上限額を無駄なく使うための制度なのです。

マッチング拠出と個人型DC(iDeCo(イデコ))の違いと比較

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会社員にとっては、マッチング拠出と個人型DC(iDeCo)ともに、企業型DCに上乗せする形の制度です。

しかし単に同じ仕組みの制度かというと実はそうではありません。掛金が月々55,000円のケースでマッチング拠出と個人型DCの違いを比較してみましょう。

企業型DC+マッチング拠出 企業型DC+個人型DC
掛金限度額 ①総額 月5.5万円
②マッチング拠出    事業主掛金を超えない範囲
①個人型:月2万円
②企業型:月3.5万円
運用商品 企業型の運営管理機関の商品 企業型と個人型で商品構成がそれぞれ異なる
手数料 ①運営管理手数料    一般的に企業負担
②運用商品手数料    一般的に割安
①運営管理手数料   個人型は加入者本人負担
②運用商品手数料   企業型と個人型で異なる。一般的に割安
運営管理機関 企業が選定 ①個人型:加入者が選定
②企業型:企業が選定
DC口座の管理 企業型口座で一元管理 別々に二元管理

一見どちらも企業型DCの上乗せでそんなに違うが無いように思いますが、こうして比較するとかなり異なります。マッチング拠出の方が事務的な手間はかかりません。但し個人型DCは自分で契約先となる運営管理機関(銀行や証券会社など金融機関)を選ぶことができます。

理想的なのは自分の投資スタンスにあった投資商品がある運営管理機関にて確定拠出年金が使えることです。

マッチング拠出と個人型DC(iDeCo(イデコ))の年末調整と確定申告

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加入者個人が負担する掛金については、お話したようにその全額が所得控除の対象です。

企業型DCで会社が負担した掛金は所得控除の対象外ですが、マッチング拠出あるいは個人型DCで自分で負担した掛金は所得控除で所得税と住民税を安くすることができます。

家計に無理のない範囲でなるべく多く掛金を支払えば、それだけ所得税や住民税の負担が軽くなります。

まとめ

マッチング拠出と個人型DC(iDeCo(イデコ))についていかがでしたか。企業型DCは会社が掛金を負担したり、契約をまとめてしてくれるので会社員である加入者は運用についてのみ考えておけばいいのがメリットです。

さらに勤務先の会社がマッチング拠出あるいは個人型DCを上乗せで導入するなら、それを活用しない手はありません。

面倒くさがらずに国が用意した優遇制度の内容をよく理解してフル活用することがポイントです。

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平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は400本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
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