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新築で安い火災保険を選ぶ9つの方法

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新築等で住宅を購入した際、住宅ローンを利用していると火災保険も保険料(掛金)を一括払いで支払うことが多く負担が大きくなります。安い火災保険料負担で済めばそれが一番です。

その反面、気候変動などの影響で自然災害なども多く、補償の違いに問題がないかも気になるところです。

新築等でもなるべく安い火災保険料で済ますための、火災保険の選び方9つの方法を紹介します。

記事量があるので、必要なところを拾い読みでもOKです。

安い火災保険を選ぶ方法① 火災保険の契約金額の設定

新築などで持ち家の場合、建物に火災保険を長期間つけるため保険料が高くなりがちです。最初の一歩は契約金額の設定です。

火災保険では、「保険金額」という言葉を使いますが、契約金額のことです。もう少しイメージしやすいいい方なら、補償額のことと考えてください。

新築で建物の建築費が分かる場合

新築で建築費が分かる場合には、その金額を評価額として契約金額とします。

建築後、一定期間経過して建築費が分かる場合(年次別指数法)

新築の場合には、この方法で契約金額を算出するのが一般的です。新築の場合には建物の購入費や建築費が正確に分かるためです。

建築費×年次別指数=契約金額  ※損保会社で年次ごとの指数があります。

例えば、建築費が2,000万円なら2,000万円×1=2,000万円(契約金額)

指数というのは、建築年次ごとに年数が経過すると物価調整などが必要になりますから、それを調整する指数と考えてください。新築であれば、調整する必要がありませんから、係数は「1」ということです。

つまりは建築費をそのまま当てはめればいいわけです。

建築費が分からない場合(新築費単価法)

新築に限らず親から相続した家なので、いくらで建築した・購入したか不明なことはよくあります。建築費が分からない場合に使います。

所在地(都道府県)や建物の構造などで平米あたりの単価が決められていますので、それを元に契約金額を計算します。

平米単価×平米数=契約金額

(例)平米単価20万円 100平米の戸建て

20万円×100(㎡)=2,000万円(契約金額)

但しこの平米単価は、プラスマイナスの調整が可能です。単価と広さだけでは、個別の建物の事情まで反映できないからです。

具体的には、平米単価を±30%程度は各社調整することができます。上記の例だと14万円(-30%)~26万円(+30%)です。

1,400万円~2,600万円までが、おおよその契約金額の幅ということです。

かなり幅がある印象を持つでしょうが、車のハンドルの遊びのように、ある程度ゆるみがないと支払いのときに柔軟に対応するのが難しくなります。

この方法が使えるなら契約金額の調整はかなりききます。いずれにしても火災保険の設計をする際、こうした方法があるということを覚えておいてください。

安い火災保険を選ぶ方法② 火災保険の補償内容を変える

損保各社の火災保険は、それぞれ独自の火災保険で各社異なります。昔の火災保険と違いますので、ある程度補償を選びづけしたり、必要な補償をプランごとに選択したり、不要な補償を削除したりできます。

火災保険の主な補償は下記のとおりです。

  • 火災、落雷、破裂・爆発
  • 風災・ひょう災・雪災
  • 水災
  • 物体の飛来・落下・衝突、水濡れ、労働争議等
  • 盗難
  • 不測かつ突発的な事故(破損・汚損)
  • その他 費用保険金
  • 別枠で地震保険

損害保険会社によって、組み方やプランはばらばらです。火災、落雷、破裂・爆発はどこでも基本補償なのでこれを外せる設計はありません。

風災・ひょう災・雪災も比較的除外できないケースが多いです。

補償として必要・不要がはっきりしていて、且つ補償を外した場合に、保険料(掛金)が安くなるのが「水災」です。いわゆる床上浸水などの水害と考えてください。

安い火災保険を選ぶ方法③ 何に火災保険をつけるか決める

火災保険は、契約するときに何に対して保険を付帯するかの目的物を決めます。新築の場合は、「建物」が中心です。

住宅であれば、家財にも火災保険を付帯することができます。さらに建物・家財それぞれに地震保険を付帯することもできます。

住宅なら下記のようになります。

  • 建物(+地震)
  • 家財(+地震)

ここまで契約すればフルに火災保険がついていることになります。尚、店舗や事務所などの火災保険は、保険の対象に、商品や設備什器などを入れることができます。

実態に合わせて必要なものに火災保険を付帯するようにしてください。当然多くするほど保険料(掛金)は高くなります。

安い火災保険を選ぶ方法④ 免責(自己負担)設定を検討する

最近の火災保険は免責金額(自己負担、損害の一部を自腹で負担)の設定を選べるものがでてきています。

例えばすべての補償に対して、免責金額0円、5千円、1万円、3万円、5万円、10万円などです。この金額が大きくなるほど自費の割合が増えるので、火災保険料は安くなります。

損害保険会社ごとに設定できる免責金額のパターンは異なります。

昔の火災保険は、風災・ひょう災・雪災の補償に損害が20万円以上になったら、保険金を支払う(自腹なしで)契約が主流でした。

もちろん今でもあります。例えばマンションなどの場合には、上記の災害に比較的強いのでこうした設定をするもの、安い火災保険を選ぶ方法です。

安い火災保険を選ぶ方法⑤ 費用保険金を選択する

「安い火災保険を選ぶ方法② 火災保険の補償内容」のところで火災保険の補償についてお話しました。

これらのことが原因で損害が発生した場合、保険金が支払われますが、この直接的な損害に対して支払われるものを、「損害保険金」といいます。

要は修理代や全焼・全壊などした場合の再築費用などが補償されます。

しかし火災や自然災害などのときに直接的な損害だけでなく、間接的な損害で別途費用がかかることがあります。火災で焼け残ったものを撤去するのに、別にお金がかかったりするなどです。

こうしたものをプラスアルファで補償するのが費用保険金です。

どんな損害でも気がつかない費用がもろもろ掛かります。この部分は各社かなり違いがあると認識してください。割合と限度額が決められているケースが一般的です。

例えば損害保険金の20%、100万円限度などです。損害保険金が1,000万円なら20%で200万円、100万円限度なので100万円というようになります。

この割合(%)と限度額が選べる費用保険金もあります。

安い火災保険を選ぶ方法⑥ 共済も比較する

掛金の安さを視野に入れると火災保険だけでなく、火災共済も選択肢に入ってきます。割戻金などもあるので、掛金の負担の面では有利なこともあります。

県民共済や全労済などが主なものですが、補償がかなり異なる点に注意してください。

特に県民共済については、火災保険とかなり差があります。専門家などに補償内容の違いをよく聞いて判断してください。

万が一のときの保険金(共済金)の支払われ方も違います。

安い火災保険を選ぶ方法⑦ 契約期間を長期で検討する

2015年10月改定で火災保険の契約期間は最長10年に短縮されました。新築の場合は契約期間10年間の自動継続などで住宅ローンの返済期間に合わせるかたちになっています。

そうでない場合でも極力長くした方が保険料(掛金)は安くなります。最長10年で契約した場合、年間の掛金の×10(年)ではなく、×8.2くらいのイメージです。

安い火災保険を選ぶ方法⑧ 保険料(掛金)の払込み方法を変える

火災保険に限った話ではありませんが、まとめて掛金を支払うと多少なりとも掛金負担は軽くなります。

できれば長期契約の一括払、予算上難しければ年払、それでも厳しければ月払など分割回数を増やすのは後にするほど安くなります。

安い火災保険を選ぶ方法⑨ 割引が使えるものはないかチェック

新築の場合、火災保険料が10%程度安くなります。損害保険会社によって違いがあります(10年かけて割り引きが段々減少する年々1%減って10年でなしなど)。

この割引も損保のよってなかったり、1年間だけのところなど色々です。

最近は少なくなりましたが、損保会社でもオール電化住宅割引、ホームセキュリティ割引(セコムなど)で割引がきくケースもあります。

業界としてはスタンダートではなくなっていますので、そういうところもある程度の認識でいいでしょう。

マンションで安い火災保険はどう選ぶ?

マンションの場合、戸建てとは異なる特性があります。中層階以上なら水災の補償は外しやすくなります。

また契約金額についても、マンション購入価格から土地の部分と共用部分を差し引くと、購入価格と比較してかなり契約金額も低くなりがちです。

建物の構造上、風災・ひょう災・雪災などにも強いので、水災のように可能であれば除外したり、免責金額を設定するのも火災保険料を安くする方法です。

安い火災保険のランキングのおすすめや比較の見方

火災保険に限った話ではありませんが、保険の比較やランキングなどを見るときに必要なのがまずはある程度条件が合わせてあることが大事です。

① 契約金額、②補償内容、③保険目的、④免責金額(自己負担)、などは極力合わせてください。それでもぴったり同じにはならないことがあります。

そうでないと保険料(掛金)だけをみて、肝心な内容の違いを見落としてしまいます。⑤の費用保険金などは違うのが当たり前です。

これらを理解してランキングをみないと惑わされます。ランキングそのものの根拠も確認しておきましょう。1位とか人気があるとか言っても、第3者の意見を聞いてそうなっているのか、意見を聞いたならそれがランキングにどう反映しているかチェックしてください。

まとめ

新築で安い火災保険を選ぶ9つの方法、いかがでしたか。

自分の住まいの周辺環境(海や川、山、崖が近い、住宅が密集している、戸建て、マンションなど)をよく認識して、個別にどのようなリスクが高いか低いか把握することが大切です。

地震保険に加入している人は、この後改定予定がありますからこうした動向にも注意してください。

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平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は400本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
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