確定拠出年金・iDeCoの相談窓口はどこがおすすめ?相談前に知るべき5選
確定拠出年金にはiDeCo(個人型)と企業型がありますが、制度がそもそもよく分からない、どこに相談したらいいかわからないという人が多いでしょう。
■この記事で学べること
【1】事前に相談することが大切な理由①
【2】iDeCoと企業型の相談窓口に違いは?②
【3】確定拠出年金の相談先の種類③
【4】相談は無料と有料どこがおすすめ?④
【5】確定拠出年金と家計の見直し⑤
確定拠出年金制度の相談について、相談前に知っておきたいことをファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
確定拠出年金、iDeCoで事前に相談することが大切な理由①
確定拠出年金制度だけでなく、年金制度の理解も必要
確定拠出年金制度(iDeCo・企業型)は、これだけを知っていれば大丈夫というものではありません。
私的年金の一つですから、年金制度自体が分からないとそれだけでは不足だからです。
また確定拠出年金は、年金資産の運用を自分の責任で行い、資産残高も自分で管理します。
特に個人型の確定拠出年金(iDeCo)なら契約先を自分で探して、比較検討して決めなければなりません。
そのためある程度の資産運用の知識や確定拠出年金の制度の理解が欠かせません。
あまりよく調べずに何となくはじめてしまうと、後から大幅な軌道修正が必要なケースもでてきます。
後から変更するのは手間もコストもかかる
企業型の確定拠出年金では加入先の運営管理機関(金融機関等)を選ぶことができません。
またiDeCoは自分でこれらを探して、選び・契約しなければなりません。
しかし契約先である運営管理機関(主に銀行や証券会社、保険会社など)を変更することは可能ですが、手間もコストも時間もかかるため事前によく調べるべきです。
加入前に確認できることは、事前にしっかり確認してから始めることが必要なのです。
後であれこれ手間やコスト、時間をかけて変更するくらいなら、面倒でもきちんと内容を確認して進めることが大切です。
そうはいっても自分であれこれ調べたり聞いたりするのは、時間も取られます。
そのため事前にiDeCoの相談窓口で確定拠出年金制度の相談をしたり、質問することが重要なのです。
企業型DC・個人型DCの相談に違いはある?②
確定拠出年金は、国民年金の第○号被保険者か(自営業は1号、会社員・公務員は2号、専業主婦などは3号)で企業型に加入できるか個人型(iDeCo)に加入できるか変わります。
会社員の場合はさらに勤務先の企業年金や確定拠出年金の導入状況によってパターンに分かれます。
企業型の確定拠出年金
企業型に加入する場合、契約そのものは会社が一括して行います。
そのため加入先を選ぶことができません。加入時及び加入期間中については、主に年金資産の運用相談に関することが多いでしょう。
企業型の場合には、勤務先で投資教育をしてくれるので、そこは有利なところです。
実際には勤務先によって力の入れ具合に差があるので不足するなら自分で勉強が必要です。
個人型の確定拠出年金(iDeCo)
個人型の場合には、自分で契約先となる運営管理機関(銀行・証券会社・保険会社等)を比較・検討して選ばなければなりません。
運用する商品の構成、運用にかかる手数料、口座の開設・維持にかかる手数料などはすべて違います。
個人型では、この運営管理機関の選択が最初の大きな壁になります。
もちろん自分で運用するのは企業型と同じですから、どのように運用すればいいのかの悩みや相談もでてきます。
自由に選べるのが個人型の特徴ですが、それゆえ確認したり、調べたりすることも多いのです。
iDeCoでは口座の開設や維持などだけでも費用がかかります。この費用の高いところを選ばないように注意してください。
かなり高い確率で後で後悔します。
口座の維持コストはネット証券を中心に以前よりも安いところが増えています。
確定拠出年金・iDeCoの相談窓口(相談先)にはどんなところがある?③
確定拠出年金の相談をするにも、相談窓口(相談先)はいくつかあります。どういうところなのか、どこにあるのかなども含めてみていきましょう。
コールセンターに相談
運営管理機関をしている銀行や証券会社、保険会社などはコールセンターを完備していますので、こちらでの電話相談などは比較的主流です。
無料相談ですのでちょっとしたことならコールセンターの利用も便利です。
企業型の場合には、すでに運営管理機関が決まっているので、その金融機関のコールセンターを積極的に利用しましょう。
個人型(iDeCo)では、運営管理機関を選ぶ段階から比較検討がはじまります。契約者でなくてもコールセンターで質問の受付はしています。
資料請求などとともに遠慮せずにコールセンターに電話して相談してみましょう。
内容にもよりますが、iDeCoの無料相談なら一番手軽でしょう。
運営管理機関となる銀行・証券会社・保険会社等に相談
上記のコールセンターと相談窓口・相談先という意味では同じところです。
なかには会って直接聞いてみたいという人もいるでしょう。
ただこれらはコールセンターで確定拠出年金の相談を受けているところがある一方、面談する相談窓口を設けているところもあります。
なかには土日でも相談窓口を開けているところもあるようです。
こうした金融機関の場合、相談そのものは無料が一般的です。しかし最終的には自社でiDeCoの契約をしてもらうことが目的です。
絶対とは言いませんが他の金融機関の方が良い場合でも、そうしたアドバイスは受けにくいことは頭に入れて相談を受けましょう。
FP(ファイナンシャルプランナー)・確定拠出年金の専門家に相談
FP(ファイナンシャルプランナー)に相談する方法もあります。
コールセンターなどとは違うので、必ずしも無料ではありませんので有料・無料及び有料であれば相談料を確認しましょう。
銀行などと違うので街中を歩いていて、駅近の目につくところにあるわけではありません。
知り合いから紹介してもらう、ネットで探してみるというところが現実的でしょう。
有料相談については、お金を払ってまで相談するのは、という人もいるでしょう。
無料相談できるところをいくつか活用する方法もあるでしょうし、有料相談で方向性を決めてしまういうのもあります。
無料の場合は金融商品の販売などで収益を出しているケースもあるので、有料と無料で一概にどちらがいいとは言えません。
このあたりは考え方です。
但し、無料相談の場合には、確定拠出年金の取り扱いをビジネスにしているケースもあります。
有料・無料を気にする場合はそうしたビジネスの背景をチェックするようにしてください。
「お金を使う」のにためらいがあるなら、代わりに「時間を使い」無料相談のところをあたってみるのもといいでしょう。
確定拠出年金の相談窓口の無料と有料はどちらがおすすめ?④
ここまで解説したように確定拠出年金の相談にも無料のものと有料のものがあります。ざっくり特徴をみてみましょう。
無料相談
- お金がかからない
- どこでビジネスをしているか確認する必要がある(金融商品の販売など)
有料相談
- お金がかかる(料金は相談窓口ごとにバラバラ)
- 販売が絡まないなら中立的な視点でアドバイスが貰える
どちらがおすすめかという以前に確定拠出年金・iDeCoの相談に限りませんが、「お金」と「時間」のどちらをより掛けるかというところが一つのポイントです。
無料相談をしたけれど、悩みがクリアにならないので、いくつか他にも当たってみたということであれば、お金は掛かっていませんがその分時間が取られています。
有料相談の場合はコストがかかることが前提ですから、どこに相談するかがポイントになります。
まずはこの点を理解してください。
この時間とお金のどちらを掛けるつもりかでおすすめなどは変わってきます。
比較的気軽に相談できるのは、無料相談でしょう。
有料はハードル高いなあ、と感じるならセミナー(無料・有料いずれも)などの後に相談会をやっているケースがあるのでこうしたものを利用してみましょう。
相談というとちょっと重く感じますが、セミナーなどのついてであれば、無料でも有料でも気軽に参加しやすいでしょう。
確定拠出年金・iDeCoの相談でも家計の見直しは必須!?⑤
個人型(iDeCo)やマッチング拠出などでは、自分で家計から確定拠出年金の掛金を捻出しなければなりません。
後から確定拠出年金の掛金を変更をすることは可能ですが、できれば最初から無理のない範囲でやりくりしたいところです。
その意味では家計を見直して、確定拠出年金を掛金の捻出を考えてみるといいでしょう。
お金がないからできないではなく、家計管理を見直して新たに資金源を作るということです。
単純に確定拠出年金のことだけ考えるのではなく、家計の見直しもセットで相談してみてください。その場合の相談先は確定拠出年金と家計の見直しができるところです。
家計の他からところからお金を振り分けるのではなく、新たに資金源を作るということがポイントです。
まとめ
確定拠出年金・iDeCoについて分からないことは多いけど、そもそも相談窓口や相談先がどこにあるのか分からないと言うケースが結構あるものです。
時間やコストを使うことですから、慎重になるのは当然です。
確定拠出年金をはじめる前に相談や質問をして、ある程度のことは知ってからはじめてください。後で失敗が少なくなります。
相談先で迷っているということは、確定拠出年金をはじめる一歩手前まで行動ができているということです。慎重に選んでスタートしてみてください。
はじめてみると意外と何でもないものです。
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