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平均貯蓄額(最新2018年・家計調査)、年代別でいくら貯めてる?

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平均貯蓄額とは?2018年の最新家計調査の平均値と中央値

平均貯蓄額とは? 平均値と中央値

平均貯蓄額とは?

平均貯蓄額としてよく使われるのが、毎年5月に総務省から発表される家計調査の統計での「平均貯蓄額」です。この統計は2人以上の世帯を対象にした調査ですのでそのつもりでみてください。

平均貯蓄額の内訳ですが、単に預金だけでなく株式等の有価証券や生命保険(資産性のあるタイプ)の解約返戻金なども含めた数字です。内訳の詳細は次の項目で解説します。

また平均貯蓄額に住宅ローンなどの負債は含んでいません。負債は別に統計がでていますが、こちらも後の別項目で捕捉解説します。

2018年5月発表の最新の平均貯蓄額(平均値・中央値)

総務省から2018年5月18日に公表された2017年の家計調査の平均貯蓄額の結果をみていきましょう。

総務省の統計の出所元は下記になります。

出所:総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)  平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)

この調査をみる前に改めて確認しておきたいのが、この家計調査報告(貯蓄・負債)は2人以上の世帯であるということです。

また2人以上の世帯と2人以上の世帯のうち勤労者世帯に分けられています。2人以上の世帯といっても夫婦なのか、親子なのか子供の有無はわかりません。

またこの統計に独身世帯やさらに独身の男女別のデータはありませんが、こちらは後で別な統計で検証します。この前提で結果をみていきます。

二人以上の世帯で下が勤労者世帯です。

平均貯蓄額とは?2018年の最新家計調査の平均値と中央値

平均貯蓄額とは?2018年の最新家計調査の平均値と中央値

出所:総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)  平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)
2017年度の家計調査「貯蓄・家計編」では、1世帯あたりの平均貯蓄額が平均値1,812万円、中央値で1,074万円となりました。前年より5%減りましたが5年ぶりの減少です。

そうは言ってもこれだけみるととんでもない貯蓄額ですが、一部のお金を持っている人や高齢者などがこの平均値の数字を引き上げています。

同じ統計で下の図の勤労者世帯になると数字が少し下がります。平均貯蓄額の平均値が1,327万円、中央値が792万円です。

こうした統計を見るときは平均値だけでなく、中央値まで見なければ実態が見えてきません。

平均値と中央値は何が違う?

少しわかりにくいですが、「平均値」「中央値」と2つの基準値が記載されています。平均値は単純な平均です。

例えば100人いて90人が貯蓄額300万円、10人が1億だとすると平均値が1,270万円になります。

これに対して中央値は、数字を小さい順に並べたときに真ん中にくる数字をいいます。上記の例だと100人中90人の貯蓄額が300万円なら真ん中にくる数字は300万円です。

実態の感覚とすれば中央値を見ておく方がズレが少ないということです。実際に上記の統計図を見ると平均値よりも中央値が数字の低い左に寄っているのがわかります。

平均貯蓄額の統計の見方

最初にお伝えしたようにこの家計調査は2人以上世帯の統計です。勤労者世帯とそうでないケースを含みますのでこれを考慮する必要があります。

平均値と中央値のズレだけでなく、年齢別、夫婦・独身、男女別、年収別など自分の家計の状態により近いものからみていくと参考になるでしょう。

国の統計とはいえ、もの凄く細かい設定で結果がでているわけではありません。統計を参考にしつつより自分の状況に近い数字をみてください。

次にこの数字の内訳をみていきます。

平均貯蓄額の種類別の内訳

平均貯蓄額の種類別の内訳

平均貯蓄残高と聞くと預貯金だけをイメージして、そんなに貯金はないと思っている人も多いでしょう。実際には解説したように預貯金だけの数字ではありません。

内訳をみると株式や債券、投資信託などの有価証券や資産性のある生命保険なども入っています。平均貯蓄額とはいうものの金融資産と考えた方がイメージが近いでしょう。

逆にそのために投資用も含めた不動産などは含まれていません。

平均貯蓄額の内訳

平均貯蓄額の内訳

平均貯蓄額の内訳

出所:総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)  平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)より筆者作成

貯蓄種類の内訳の定義

上記の統計だけでは平均貯蓄額の内訳がわかりにくいと思うので、その定義を記載しておきます。

  • 通貨性預金:通常貯金(ゆうちょ銀行)、銀行その他金融機関の普通預金、当座預金、通知預金、納税準備預金など
  • 定期性預貯金:定額貯金及び定期貯金、郵便貯金・簡易生命保険管理機構の定額郵便貯金、定期郵便貯金及び積立郵便貯金(ゆうちょ銀行)、銀行及びその他の金融機関の各種定期預金、定期積金など
  • 生命保険など:生保会社の積立型生保、損保会社の損害保険(火災・傷害保険の積立型)、農業協同組合の養老生命共済及び郵便貯金・簡易生命保険管理機構で取り扱っている簡易生命保険など
  • 有価証券:株式、株式投資信託、債券(国債、地方債、社債等)など
  • 金融機関外への貯蓄:社内預金、勤め先の共済組合等への預貯金など(たんす預金は除外)

このように預貯金が多いのは確かですが、20%以上生命保険関係もあります。有価証券も11~14%程度ありますので、投資関係などの資産を含めて平均貯蓄残高なのです。

預貯金だけのイメージで見ていると大きな誤差になるので間違えないようにしてください。

iDeCoやつみたてNISA(あるいはNISA)もはじまっていますので、今後は有価証券の割合が少しずつ増えてくると考えます。

平均貯蓄額に負債(住宅ローンなど)は入っている?平均負債高は?

平均貯蓄額に負債は入っている?

平均貯蓄額1,820万円などと聞くと、前の項目で解説した実際の内訳はもちろん住宅ローンなどの負債は考慮していないのかと思う人も多いでしょう。

この数字に住宅ローンなどは入っていません。単純な金融資産つまりプラスの数字のみです。平均貯蓄額とは?住宅ローンなどの負債は考慮していませんが、負債は負債で統計があります。

年収別のものは次の項目で解説しますが、平均負債高の統計も見ておきましょう。これも二人以上の世帯で下が二人以上の世帯のうち勤労者世帯です。

平均負債残高2018

平均負債残高2018

出所:総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)  平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)

このように負債だけをみれば当然それなりの負債額です。主には建物や土地などの不動産が中心です。次の統計も見てほしいのですが、住宅ローンなどの負債も考慮すれば現実的な数字になってきます。

年間の収入別に平均貯蓄残高はどのくらい違う?

次に年間の収入別の5段階に分類されている貯蓄と負債の現在高をみていきます。平均貯蓄残高といいながら、住宅ローン残などあれば、実際の純資産は違います。

 

出所:総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)  平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)

こちらについては勤労者世帯のグラフのみ掲載しています。ちなみに勤労者世帯を入れない統計だと平均年齢がもっと高くなります。

なお、階級別の収入の区分けは以下のようになります。

  • 第1階級 ~449万円
  • 第2階級 449~588万円
  • 第3階級 588~733万円
  • 第4階級 733~923万円
  • 第5階級 923万円~

平均年齢が40代後半になりますが、一番左が勤労者世帯の平均値です。この記事の一番最初に見た平均貯蓄残高(二人以上の世帯のうち勤労者世帯)の統計を思い出してください。

平均貯蓄額の平均値が1,327万円でしたが、同じ数字が上の表の一番左の平均値にあるのがわかりますか?負債(794万円)を差し引けば実質533万円です。

感覚としては現実的な数字になってきたはずです。

各年齢・年代別の平均貯蓄額

各年齢・年代別の平均貯蓄額

ここから年齢別の平均貯蓄額をみていきます。実際には細かく掲載されていない年代もありますが、まずは他と合せてみてください。

総務省の統計は20代、30代の数字が40歳未満の統計しかありませんが、負債も考慮しつつ年齢別に分けてみると、最初の1,812万円という数字がもう少し現実的になってきます。

下記に各年代ごとに全体の平均とその年代の金額を入れています。

平均貯蓄額のこの記事は総務省の統計を元に記事を作っていますが、次の各年代・年収ごとの関連記事は金融広報中央委員会の別の統計から年代・年収別の貯蓄の統計で作成しています。

この統計の方が細かくでているためです。

「家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 平成29年調査結果」を元にしています。

2017年11月に統計が更新、12月に詳細が公表されたので各年代の関連記事はその統計で記事を更新しています。

年齢ごとにさらに各年代の年収別に深掘りした記事を作成したものが年代ごとの関連記事ですのでので、興味のある人はそちらもご覧ください。

70代以上の平均貯蓄額

  • 平均1,812万円(うち負債517万円)
  • 70歳以上 2,385万円(うち負債121万円)

60代の平均貯蓄額

  • 平均1,812万円(うち負債517万円)
  • 60-69歳 2,382万円(うち負債205万円)

50代の平均貯蓄額

  • 平均1,812万円(うち負債517万円)
  • 50-59歳 1,699万円(うち負債617万円)

40代の平均貯蓄額

  • 平均1,812万円(うち負債517万円)
  • 40-49歳 1,074万円(うち負債1,055万円)

30代・20代の平均貯蓄額(40歳未満)

  • 平均1,812万円(うち負債517万円)
  • 40歳未満 602万円(うち負債1,123万円)

30代、20代については40歳未満というくくりになります。

出所:総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)  平成29年(2017年)平均結果の概要(二人以上の世帯)

現在高齢者といわれる世代の人は比較的高い数値になっています。もちろん今の現役世代の人が高齢者になるころにはまた変わってくるでしょう。

負債については住宅ローンなどがあると負債の方が多くなるのは当然なので資産のバランスという見方をして頂ければ結構です。

独身男性・独身女性別の平均貯蓄額

独身男性・独身女性別の平均貯蓄額

2人以上の世帯の統計を確認してきましたが、ライフスタイルが多様化するなかで独身の男女もいます。

ここまでみた家計調査では独身の統計はでていません。3年前になりますが、別な統計で独身のデータがありますのでこちらでみていきます。

これは5年ごとの統計なので次回調査はまだ1年先ですのでこれが最新です。冒頭と同じデータで比較します。

平均貯蓄残高 男女、貯蓄現在高階級別世帯分布(単身世帯)

平均貯蓄残高 貯蓄現在高階級別世帯分布 独身男性

平均貯蓄残高 貯蓄現在高階級別世帯分布 独身女性

出所:総務省 平成26年全国消費実態調査 結果の概要

独身の男性・女性それぞれの平均値、中央地は次のようになっています。

  平均値 中央値
独身男性 1,118万円 480万円
独身女性 1,279万円 679万円

独身だと少し数字が2人世帯以上より落ちてきています。同じ年次の統計ではありませんのでそれも考慮しなければなりません。

個々の事情まで反映されませんが独身なので使っている人も多い、夫婦世帯で2馬力の場合は独身よりも貯めやすい、色々な要因があるでしょう。

平均貯蓄残高の何の項目を考慮して見るか

統計も完全ではありません。繰り返しになりますが、下記の項目なども考慮しながら自分の貯蓄残高がどうかをみてください。

  • 年齢別
  • 家族の状況(結婚・独身・子どもの有無)
  • 収入
  • 住宅ローンなど負債の有無
  • 性別
  • 居住地域

わが家の貯蓄額を増やす方法と対策

貯蓄額を増やすには?

最新の平均貯蓄残高の状況をみたところで、平均より多い、少ないはあるでしょう。

安心したり不安になったりする人もいるかもしれませんが、不足しているようなら毎月の貯蓄額を増やすことを考えていかなければなりません。

ざっくり手取り収入の2割程度は貯蓄を考えたいところです。もちろん独身の人なら親と同居、別居で貯蓄可能額は変わってきます。

貯めどきを逃さないことが貯蓄額を増やす

例えば結婚して共働き、子どもを作るのがまだしばらく先であれば、これほどお金を貯めやすいタイミングはありません。またシングルの人で実家暮らしのときも同じです。

長い間には色々あります。子どもが生まれたら子育て中はその前と同じようにはお金が貯まりません。実家暮らしでも親が入院した、介護になったなどの状況になったらお金がどんどんでていきます。

お金は貯めるためだけのものではなく使うためのものですが、貯めどきは逃さないようにしてください。

晩婚などで子どもが遅くできた人などは老後資金に教育費がぶつかったりするのでなおさらです。

家計のお金、収支は把握できているか

必ずしも細かく家計簿をつけなければならないわけではありません。しかし家計の収入と支出がきちんと把握できていなければ、貯めることが難しくなります。これは収入の多い少ないに関わりなく同じです。

まずは家計のお金の流れをチェックしましょう。

稼ぐこと・貯めること・殖やすことを意識する

仕事をして家計に入ってくるお金を増やすことはお金と貯める前の基本中の基本です。お金を稼ぎ、貯める意識を持って具体的に行動してください。

そして稼いだお金は殖やす努力もその気があるならするべきだと考えます。

資産運用などはやろうと思う人とやりたくない人もいるでしょう。やりたくない人が無理に時間を取られてストレスが増えるならする必要はありません。

但しやってみようという気持ちがあるなら可能な範囲でやってみてください。稼ぐ、貯める、殖やす、無駄を(減らす)ことを意識してはじめてみましょう。

これらのカードを持っているほど色々な場面で選択肢は増えてきます。

まとめ

平均貯蓄額(最新2018年・家計調査)、年代別でいくら貯めてる?、についていかがでしたか。

毎年5月に必ず話題になる平均貯蓄額ですが、内訳や住宅ローンなど中身を細かくみてみると実際のところがどうなのかある程度は現実的なところが見えてきます。

世間ではみなどれだけ貯蓄があるか、同年代や同じくらいの年収など平均がでていると気になるでしょう。

これはこれで一つの参考にして人は人、自分は自分と考えてください。毎月の収入から考えて貯蓄できていないなら、貯めるための改善をしてください。

平均貯蓄額とはそのための一つの統計程度の位置付けでOKです。

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平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴20年。



・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約14年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は550本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
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