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型式別料率クラス制度の改正で自動車保険が2020年以降に変わる

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自動車保険の型式別料率クラス制度とは?

自動車保険の型式別料率クラス制度とは?

型式別料率クラス制度とは?

自動車保険の型式別料率クラス制度とは、その自動車ごとのリスクを1~9までの段階にクラス分けして設定したものです。

料率クラスは自動車の「型式」ごとに決められています。

実際に各自動車ごとの性能や装備、形状、構造などによって自動車保険におけるリスクに差がありますので、これを型式単位で掛金(保険料)に反映させています。

なお、型式は車検証に記載されており、車検証の上から4段目、車台番号の下に書かれています。

型式は洋服の品番のようなものです。同じ自動車メーカー、同じ車種でも型式が異なることがあります。

型式別料率クラスは、補償内容に合わせて4区分

型式別料率クラスは、自動車保険の補償内容(対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、搭乗者傷害保険、車両保険)ごとに決められています。

  • 対人料率クラス(1~9クラス)
  • 対物料率クラス(1~9クラス)
  • 傷害料率クラス(1~9クラス)
  • 車両料率クラス(1~9クラス)

対人料率クラス、対物料率クラス、傷害料率クラス、車両料率クラス ※筆者作成

上記の図のようにイメージしてください。

このように補償内容ごとに4つの料率クラスがあり、掛金(保険料)は1クラスが一番安く、9クラスが一番高くなります。これが現行の制度です。

上記の図のものが、対人・対物・傷害・車両の各補償にそれぞれ4つあると考えてください。

例えば、型式「NHP10」のトヨタのアクアなら2019年1月1日~2019年12月31日の型式別料率クラスは、「対人5、対物5、傷害5、車両4」です。

型式別料率クラスは毎年見直しされる

自動車保険型式別料率クラスは固定されているわけではなく毎年見直しされます。

そのため自分自身が事故などで自動車保険の利用をしていなくても、同じ型式の自動車の料率クラスが変更されると掛金(保険料)が高くなることがあります。

前年と変更がない時もありますし、例えば対人料率クラスが一つ下がって4→3クラスになったが、車両料率クラスが5→6クラスに上がるということもあります。

個々の自動車のリスクを反映させた制度ですが、一般的にはファミリータイプの自動車よりもスポーツカーや高級車などは型式別料率クラスが高くなりがちです。

前年事故などなく自動車保険を使ったわけではないのに、掛金が翌年高くなることがあります。

更新時の保険料が変わる要因はいくつかあります。

その一つが型式別料率クラスが変更された可能性があるのです。自動車保険の満期案内にはその旨記載が必ずあります。

型式別料率クラス制度の2020年1月の改定内容

型式別料率クラス制度の2020年1月以降の改定内容

自動車保険の型式別料率クラスがどのように変わるかというと大きな改正点は2つあります。

  • 自家用普通乗用車・自家用小型乗用車で適用している型式別料率クラスの細分化(9→17クラス)
  • 新たに自家用軽四乗用車(軽四乗用車)に型式別料率クラスを導入(3クラス)

それぞれ具体的にみていきましょう。

自家用普通・小型乗用車で適用している型式別料率クラスの細分化

自動車保険の型式別料率クラスとは?

対人料率クラス、対物料率クラス、傷害料率クラス、車両料率クラスと4つのカテゴリーで1~9クラスに分類されている型式別料率クラスが17クラスに細分化します。

この背景として先進安全自動車(ASV)の導入など、衝突被害軽減ブレーキ(AEB)といった各種自動運転に関連する装備がある車も増えたことです

これによってこれまで以上に個別にリスク実態を反映させることに対応することが理由です。

現行の1~9クラスは新たな17クラスの奇数クラス(1、3、5、7、9、11、13、15、17クラス)に相当するかたちになります。

各クラス間の掛金(保険料)格差は、1.2倍から約1.1倍に変更、最も安い料率クラスと最も高い料率クラスの掛金(保険料)格差は約4.3倍で現行通りとなります。

参考までに先ほどのトヨタのアクアは、「対人5、対物5、傷害5、車両4」から2020年1月以降は、「対人9、対物9、傷害9、車両7」

もう一つの改定が上記の図にあるように軽四乗用車(自家用軽四輪乗用車)にもこの制度が導入されます。

新たに自家用軽四乗用車(軽自動車)に型式別料率クラスを導入

これまで自家用普通・小型乗用車にしか適用されてこなかった型式別料率クラスですが、この改定を持って軽四乗用車(正確には自家用軽四輪乗用車)にも適用されます。

但し、上記の図にあるように料率クラスの数は3クラスとなります。

どのような型式の軽四乗用車(自家用軽四輪乗用車)かによりますが、これまで一律だった掛金に反映されるので掛金が上がる、下がるがでてきます。

自動車保険の型式別料率クラス制度の改定は2020年1月から

自動車保険の型式別料率クラス制度の改定は2020年1月から

損害保険料率算出機構の自動車保険の型式別料率クラスなどの改定については、「2020年1月1日以降」となっています。

各損保がいつから適用するかは自由ですが、最短で2020年1月からです。

【2019年11月15日追記】

ちなみに大手損保が2020年1月以降の改定のリリースをすでに出しています。

この記事のテーマである自動車保険の型式別料率クラスについては、改定内容で触れられていませんが2020年1月から大手損保で導入されます。

型式別料率クラス検索の仕方、最新の型式別料率クラスの調べ方

型式別料率クラス検索の仕方、最新の型式別料率クラスの調べ方

自分の自動車が型式別料率クラスで何クラスになっているか気になる人も多いでしょう。

最初に型式の確認が必要ですので、自分の車の型式を確認してください。

自動車保険の契約をしている場合の型式別料率クラスの確認

型式の確認方法ですが、契約している自動車保険証券あるいは自動車保険の満期案内、契約の際に出してもらった見積書や契約書をみると必ずどこかに記載があります。

自動車保険の満期案内であれば、前年の型式別料率クラスと当年の型式別料率クラスの両方の記載があります。

最新の型式別料率クラスが知りたい、自動車保険の契約がない場合

損害保険料率算出機構のサイトで最新の型式別料率クラスを確認できます。

損害保険料率算出機構 型式別料率クラス検索

繰り返しますが型式別料率は固定されていません。上がったり下がったりしますので忘れないようにしてください。

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まとめ

型式別料率クラス制度の改正で自動車保険が2020年以降に変わる、についていかがでしたか。

自動車保険の型式別料率クラスも先進安全自動車(ASV)などの導入がはじまり、実態に合わせて改正される見込みです。

単純に型式別料率クラスだけをみて、自動車選びをする人はいないでしょうが、どちらの車にしようか迷ったらこうしたことも参考にするといいでしょう。

特に軽四輪乗用車の場合、これまで型式別料率クラスが適用されていませんでした。

掛金(保険料)が安くなるケースはいいのですが、高くなるケースでは結構保険料アップすることも考えられます。

自動車保険の契約の満期月と改定時期、予算組みなど2020年1月以降に向けて考えておきましょう。

今後自動車保険は自動運転技術の導入とともに大きく変わっていく可能性があります。改定動向をチェックして自動車保険選びの参考にしてください。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

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