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生命保険の解約はタイミングがキモ!解約返戻金と解約に必要な7つの考え方

 2016/12/12 備える
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生命保険の見直しをしたり、家計のやりくりで掛金を支払うのが厳しくなると、生命保険の解約は一つの選択です。

実は生命保険の解約はタイミングが重要なのです。解約返戻金やその後の保障に大きな影響があるからです。お金を払ってきた契約を解約すのに、損までしたら目も当てられません。

また生命保険は単に解約するだけでなく、実は他の方法を選択する道もあります。損をしないように生命保険の解約のタイミングと大切な考え方をお伝えします。

生命保険の解約のタイミングが重要な理由とは?

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生命保険の解約は、なぜタイミングが肝なのかというと、理由が2つあります。一つは解約をすると保障が無くなること、もう一つは解約返戻金が変わることです。

単純に生命保険を止めるためだけの解約ならいいのですが、他の生命保険に乗り換えを考えている場合は、解約するタイミングと新たに加入するタイミングで空白ができてしまいます。

また解約返戻金がある場合、早期の解約は元本割れするケースが多いので注意しなければなりません。

生命保険の解約と見直しを行う場合の重要なポイント

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保障の空白についてもう少し詳しく見ておきましょう。例えば毎日車を使う人が新車に買い換えた場合、今乗っている車を納車まで使ってそのまま納車と同時に入替えます(廃車などで使えない場合を除く)。

スマホも新しい機種を買ったり、違うキャリアに変える場合、番号を変えないのなら今のスマホは先に解約しません。

いずれも使用できない空白があると困りますよね。生命保険も同じです。保障に空白が生じると病気で死亡したり、入院したりした場合に1円もお金は貰えません。

それどころか新しい生命保険に加入する前に今の生命保険を止めてしまうと、気がつかなかった病気が発覚して新しい生命保険に加入できないことがあります。

実は病気になっていた、しかし今までの保険は止めてしまったので、新しい保険には加入できないでは大変です。

ほんの少し契約が重複することが無駄に感じるかもしれませんが、解約した後では誰も責任をとりませんし、取れません。こうしたことが起こることを知り、自分で必要な対応をするしかありません。

生命保険の解約と解約返戻金

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生命保険には積立てタイプのものもあります。個人契約であれば終身保険や個人年金保険、学資保険(あるいはこども保険)などです。

昨今のマイナス金利の影響や2017年4月から標準利率が大きく下がるため、生命保険各社とも積立て型の保険から、保障重視あるいは外貨建ての保険に舵を切りつつあります。

既存の積立てタイプの保険契約がある人も多いでしょう。積立て型の保険は月払いなどで積立てしている一定の期間は元本割れすることが多いので解約する際には注意しなければなりません。

続けられなければ仕方ありませんが、契約時にきちんと確認しておきたいところです。

なお、積立て型の保険は一定の時期を過ぎると、お金を借りることもできます。詳細はメンテナンスのところで解説しますが、一時的な資金難ならこうした方法も考えてみましょう。

生命保険見直しの選択肢は必ずしも解約だけでない

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生命保険の見直しや契約を続けることが困難なときの選択は「解約」だけではありません。契約を止めるのは簡単な話ですが、車も廃車や下取りに出すだけではなく車検を通す選択がありますよね。生命保険も同じです。

払済保険

掛金(保険料)の払込期間の途中で支払いを止めて、保障額(保険金額)を引き下げた保険に変更することをいいます。つまりそれまで払い込んだ掛金の範囲で保障を継続することになります。

元のものと同じ保険種類(例えば終身保険)で、払い込みを止める分だけ保障が下がるイメージです。

払済保険は契約の解約はせず保障の一部は継続することができ、しかも掛金(保険料)の支払いのはしないでよいということが特徴です。

延長保険(延長定期保険)

掛金(保険料)の支払いを止めて、解約して得られる解約返戻金を元にして解約前と同額の定期保険に変更する方法です。

払済保険と似ていると感じるでしょうが、どちらも掛金(保険料)の支払いは中止します。払済保険は保障額(保険金額)が下がります。延長保険は、保険期間が短くなります。

いずれもそれまでの掛金の払い込みがベースになるので、元々の保険と比べて何かを削ることになるわけです。

家計の事情で掛金(保険料)の支払いが厳しいけど、ちょっと保障は残したい、加入している生命保険を継続したいケースで利用できます。

予定利率が高いときに加入している積立て型の生命保険は解約するのはもったいないので、こうした手法はよく使われます。

減額

保障額(保険金額)減らすことをいいます。減額した部分の保障は解約と同じ扱いになりますから、減額した分の保険料は安くなります。

必要な保障が減ったときや保険料の削減をしたいときに利用できます。

増額

保障額(保険金額)を増やすことです。必要な保障が増えたときに利用します。新たに加入し直す方法もありますが、年齢を重ねていると保険料が高くなるのでこの方法が有利なことがあります。

保障の増額は新規と同じですから、告知や審査が必要なことがあります。

契約者貸付

積立て型の保険(終身保険、個人年金保険など)で、解約返戻金の一定の範囲でお金の貸付けを受けることです。

生命保険からもお金を借りることができることを覚えておいてください。貸し付けたお金の返金は、解約した場合は解約返戻金から差し引き、死亡が発生した場合には死亡保険金から差し引かれることになります。

意外と生命保険でお金が借りられることを知らない人も多いので覚えておきましょう。

生命保険のコンバージョン(無診査で他の保険に乗り換え)

生命保険のコンバージョンというのは、健康状態の診査なしで 現在加入している定期保険などを終身保険等に変更することができる制度です。

例えば定期保険は契約期間の終わりがあります。仮に70歳だとするそれ以降は保障が無くなります。ご本人が生命保険に継続していきたい場合、高齢だと健康上の問題で加入できないことがあります。

コンバージョンは、このときに無審査で終身保険などに乗り換えできるのです。生命保険会社によって制度の有無はあります。他にも次のような注意点があります。

・コンバージョン時での年齢での掛金(保険料)になるため割高
・生命保険会社ごとに制度を使える期間や年齢などが決められている
・保障額(保険金額)は現在の金額が上限

こうした制度があることを知っておきましょう。

がん保険を解約して、加入し直す場合にはさらに注意!

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保障についての空白は、すでにお話したとおりです。この空白にさらに注意しなければならないのががん保険です。

がん保険は、90日(3ヶ月)の待機期間があります。契約からこの期間中掛金の引落しは始まりますが、保障が開始されるのは90日後(3ヶ月後)になります。がんに対する保障については、全て契約日から3ヶ月後からの保障開始であることが一般的です。

これはがんには初期症状がないことに起因しています。

がん保険の乗り換えをすると、空白期間が長くなるのと、間が空かないようにタイミングをずらすと重複して掛金が引き落される期間が長くなります。

生命保険の解約の仕方と必要なもの

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生命保険の解約には、所定の書類が必要です。生命保険会社によって多少違いはありますが、主なものを確認しておきましょう。

  • 生命保険会社の解約の書類(解約請求書など)
  • 保険証券
  • 本人確認書類    など

解約する保険の種類や生命保険会社によって違いはありますが、各社ともコールセンターがありますので、そちらに連絡すれば解約に必要ものは送ってくれます。

解約返戻金があればその場で知らせてくれますので確認してください。

解約返戻金に伴う所得と税金の取り扱い

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生命保険を解約して解約返戻金を受けとった場合、税金の取り扱いは所得税(一時所得)として税金の課税対象になります。

一時所得の計算
総収入金額-収入を得るために支出した金額(注)-特別控除額(最高50万円)=一時所得の金額

上記の1/2相当の金額を給与所得などと合算して税金の計算をします。

国税庁 一時所得

まとめ

生命保険の解約のタイミングについて、いかがでしたか。生命保険を見直しをしたり、解約するケースは色々な場面ででてきます。

タイミングによって保障に空白が生じる、解約返戻金が変わるので、何のために解約するのか、他に有利になる方法はないかを改めて考えてみてください。

損をしたり、後で困ることがないように「解約」しましょう。

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平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は400本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
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