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家を買うタイミングは?頭金・金利・年齢などお金の視点からのまとめ

家を買うタイミングは?頭金・金利・年齢などお金の視点からのまとめ
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住宅購入は特別なものですが、問題は家を買うタイミングです。

年齢や金利、頭金の有無、結婚や子供、占いなど考えるといつがベストか悩ましいでしょう。

■この記事で学べること

【1】家を買うタイミングの年齢はいつがいい?

【2】結婚,出産、転勤族、独身、低金利と家を買うタイミング

【3】家を買うタイミングで頭金がない

【4】家賃と住宅ローンが同じくらいなら家を買った方がいい?

【5】家を買うタイミングと占い

溢れる情報に振り回されず、人生を豊かにするためのマイホーム購入のタイミングについて考えてみましょう。

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家を買うタイミングの年齢はいつがいい?

家を買うタイミングの年齢はいつ?

家を買うための住宅購入費用は人生の3大支出(教育・住宅・老後)の一つです。

老後資金については誰でもいつ必要か決まっています。

今年生まれた赤ちゃんでも70年、80年後には高齢者になります。生まれたときから、いつが老後が決まっています。

子どもがいる人、生まれる予定の人も同じです。

高校生~大学卒業までが特に家計の資金繰りが厳しくなります。子ども年齢から逆算すれば、いつ教育資金が必要かはわかります。

その意味では支出のでるタイミングをある程度動かせるのは住宅購入資金だけなのです。

家を買うタイミングの年齢を考える前に、、

子どもを作る年齢が後になるほど、教育資金や老後資金に住宅資金が重複しがちになります。

その意味では一般的に住宅購入の年齢は若い方がよいということになります。

最も昔のように雇用が比較的確定していたり、収入の伸びが見込めた時代とは違いますのでその点の考慮は必要です。

住宅購入は、この3大資金の中で時間軸がずらせる唯一のものです。

いつ家を買うかは自分で選べます。もちろん買わない選択をすることもあるでしょう。

さまざまな角度から考える家を買うタイミングを考えた方がいいでしょうが、必ずしも家を買うのに年齢に縛られる必要はありません。

家を買う年齢の統計

それでは実際に何歳くらいのときに、家を買っているのかみてみましょう。

①注文住宅(新築) 平均年齢 41.1歳

  • 30歳未満:14.1% 30歳代:41.7% 40歳代:23.5% 50歳代:9.4% 60歳以上:11.1%

②分譲戸建住宅 平均年齢 39.5歳

  • 30歳未満:12.5% 30歳代:45.6% 40歳代:27.9% 50歳代:8.2%60歳以上:数字記載なし

③分譲マンション 平均年齢 44.8歳

  • 30歳未満:7.3% 30歳代:35.4% 40歳代:24.3% 50歳代:12.2% 60歳以上:18.1%

④中古戸建住宅 平均年齢 45.8歳

  • 30歳未満:5.9% 30歳代:28.6% 40歳代:29.7% 50歳代:19.3% 60歳以上:15.2%

④中古マンション 平均年齢 46.3歳

  • 20歳代:6.3% 30歳代:28.2% 40歳代:29.6% 50歳代:16.9% 60歳以上:16.9%

出典 国土交通省 2022年度 住宅市場動向調査報告書より抜粋

多少違いはあるものの、予想通り30歳~40歳代での購入が多くなっています。平均年齢は40歳程度から40代半ば過ぎくらいまでです。

年を取っているほど、住宅ローンの返済期間が短くなるので頭金の用意が必要です。

若い人ほど頭金の用意はありませんが、住宅ローンをフルに使って返済を終えてもまだ時間に余裕があります。

家を買う年齢についてはこうした特徴をよく理解してください。

親や家族、周囲の人に家を買うタイミングを振り回されてはダメ

親や家族、周囲の人に家を買うタイミングを振り回されてはダメ

家を買うとなると、自分たち家族だけのことで済まないこともあります。

将来両親の面倒を見る必要があればそうしたことも考えておくことも必要です。

また自分の両親や家族から40歳くらいまでに家を買って一人前とか、そうした話がでるようならそれに振り回されないようにすることです。

皆さん自身の親御さんが家を買った時とは状況がかなり変わっています。

金利が低いのは事実ですが、それ以前に収入面や税金・社会保障の負担、勤務先での雇用状況など一昔前、二昔前とは明らかに違います。

それを考慮せずに同じ感覚で家を買うのはちょっと危ない。

自分や家族の生活を第一に考えて家が欲しいのか検討してみてください。

家を購入した家族の経験を聞くのは参考になるはずですが、状況が変わっている点は差し引いて考えましょう。

結婚したら家を買うタイミング?

結婚したら家を買うタイミング?

結婚というのは、家を買うことを考える一つのきっかけではあるでしょう。

最近は夫婦2人で住宅ローンを組んで家を購入することは珍しくありません。

女性の場合、結婚もそうですが、出産などで収入が180度変わってしまうことも珍しくありません。

どのように住宅ローンを返済していくつもりか(いけるか)夫婦でよく話し合ってください。

夫婦二人で住宅ローンの利用を考えている場合は下記の関連記事も参考にしてください。

子どもが生まれたら家を買うタイミング?

子どもが生まれたら家を買うタイミング?

結婚と並んで家を買うタイミングで考えるのが、子ども生まれたときです。

特に子どもの保育園の関係や家を購入して友達と離れたくない、進学の関係など色々制約がでてきてしまいます。

また子どもが生まれると、世帯の年収は一時的に低下します。これを考えずに安易に住宅ローンを組むと後でしんどくなります。

子どもが生まれたらと言っても、一人目、二人目、三人目など予定していないケースもあるでしょう。

例えば二人目が双子だったなどです。

せっかく買った家が手狭になってしまうこともあるので、はじめての子どもが生まれたからと慌てる必要はありません。

転勤族はいつが家を買うタイミングか?

転勤族はいつが家を買うタイミング?

転勤族の場合、単身赴任でもしない限りはせっかく購入した家を自分では使えなくなったり、人に貸したりするので家を購入するタイミングが難しいところです。

家を購入したら転勤になったなどということもありえます。

転勤族でも家を買う前提であるなら、以下のことを考えてそのタイミングを探ってみましょう。

  • 住宅ローンが完済できる年齢(35年なら80歳まで→45歳)。いつまでに買うか。
  • 子どもの学校の関係。いつまで一緒に転勤できるか。
  • 夫婦の両親との距離(将来の介護など考慮)
  • 家族で住み続けたいと思う場所
  • 状況が変わったときに、人に貸せる、売れる場所・物件

こうしたことをクロスさせて、タテ、ヨコ、ナナメからの視点で考えてみましょう。

そして転勤族だからこそ、「家が本当に欲しいか」も改めて考えてみてください。

独身で家を買うタイミングは?

独身で家を買うタイミングは?

独身者でも賃貸か持ち家かは別にして、自分の家について考えておきたいところです。

税金や社会保障、収入など以前より不確定なものが多い中で、独身者でも家を買って住まいの安心を買っておきたいというのも一つの考え方です。

独身の場合には急ぐ理由はあまりないかもしれませんが、縁があって結婚した場合など部屋を売るか貸すことも考えておきたいところです。

独身(単身者)向けのマンションなどは、資産価値が高くないケースが多いのです。

いい物件でなければ賃貸や売却が難しくなることもありえます。

気に入った物件を買うのは大切ですが、誰もが住んでみたいところ、便利なところ、ニーズがあるところなど、他者の視点での物件選びも考えておきましょう。

特に独身の場合には、自分の面倒を自分でみなければなりません。

あまり背伸びして無理な住宅ローンや手元に現金などが残らないような物件は、慎重に検討しましょう。

その上で気に入った物件があれば、良いタイミングと言えます。

まだ低金利の今なら家を買うタイミング?

低金利の今こそ家を買うタイミング?

金利上昇の動きがでてきましたが、現在はまだ低金利です。

お金は殖やしにくくて不便ですが、お金を借りるには良い時期であるのは確かです。

気をつけてほしいのは、今は頭金ゼロで家を買えることを勧めているケースが多いことです。

低金利で頭金ゼロは家を買いやすいキーワードです。

家を買うときに誰でもしておきたいことがあります。

  • 家計管理を見直しして無駄を無くす
  • 固定金利にするか変動金利にするかですることが変わる
  • 金利の動向を見ながら、なるべく頭金は用意したい

1990年前半に住宅ローンの金利が8%近くあったことを考えると、今は本当に低金利です(景気や収入などが違うので一概に比較はできません)。

金利面では家を買いやすいタイミングであることは確かです。

家を買うタイミングを考えているなら、金利動向には敏感になってください。

家を買うタイミングで頭金がなくても大丈夫は本当?

家を買うタイミングで頭金がなくても大丈夫?

お話したように頭金ゼロでもOKな金融機関も増えています。

若いときに家を買うなら預貯金が少ないのは当たり前ですから魅力的です。

しかしできれば住宅ローンを利用するときには、ある程度まとまった頭金を入れた方がいいのは確かです。

当然頭金がない分の借入額が大きくなります。住宅ローンによる利息の負担も大きくなります。

これを緩和するには返済期間を長くとることになります。

イコール老後の負担が大きくなりがちということでもあります。

頭金が少ないなら積極的な繰り上げ返済も考えることが必要です。

無理なく返済できる金額を知る

住宅ローンについては色々なところで言っていますが、「住宅ローンが利用できる金額」と「無理なく住宅ローンが返済できる金額」は違います。

ところが金融機関が頭金ゼロでOKと言われると、この感覚が意識できない人が多いのが実際のところです。

頭金はみなどうしている?(統計)

実際に、家を買うタイミングで自己資金比率は次のとおりです。

  • 注文住宅(新築):20.0%
  • 分譲戸建住宅:21.3%
  • 分譲マンション(集合住宅):28.5%
  • 中古戸建住宅:31.6%
  • 中古マンション(集合住宅):44.2%

出典 国土交通省 2022年度 住宅市場動向調査報告書より

自己資金比率ですから、現金だけではなく、年齢によっては退職金、家族からの贈与や相続などもあります。

この統計ほど必要はないかもしれませんが、頭金は原則あった方が有利であることを覚えておきましょう。

事情があって頭金がないのか、家計管理に不備があるのかによっても考えるポイントが違います。

住宅ローンを利用していても、原則貯蓄はできる家計にしておかなければなりません。

家賃と住宅ローンが同じくらいなら、家を買った方がよい?

家賃と住宅ローンが同じくらいなら、家を買った方がよい?

家を買うときによく言われるのが、「家賃と同じくらいだから」「家賃を払うならいつか自分の資産になる方が得」ということです。

忘れてほしくないのが、住宅ローンを払い終わっても固定資産税の支払はあります。

マンションなら管理費や修繕積立金、戸建てでも定期的な修繕は必要です。

持ち家である分、火災保険も家財だけを契約する賃貸よりは高くなります。

戸建てでも定期的に修繕が必要になります。築年数の古いマンションは、居住者とマンション自体の「老い」の問題がでてきています。

家は買って終わりではないのです。購入するときにこの点をきちんと認識しておく必要があります。

もちろん家を買うことで家賃と同じ金額程度の住宅ローンでいつか自分のものになる気持ちは大きいものがあるでしょう。

家を買うタイミングに「占い」を考慮すべき?

家を買うタイミングに「占い」を考慮すべき?

家を買うときに頭金や資金計画などのお金のこと、そして物件のこと以外にでてくることがあるのが「占い」です。

占いと言っても、四柱推命や風水、九星気学など色々あります。

なかには厄年を気にするケースなどもあります。それぞれ異なるものですが、ここでは占いということで統一してお話します。

筆者は占いの専門家ではありませんし、占いを信じる信じないは個々の考えですからどちらでも構わないと思います。但し、、、

もし占いを信じて方角が悪い、今は家を買うタイミングではないなどと判断するなら、家を買う最初の段階でしてください。

あれこれ考えて作った資金計画や散々迷って決めた物件選びも、占いの結果一つで最後の最後にすべて吹き飛ぶことがあるからです。

これはこれで物凄くエネルギーを使います。

自分(あるいは家族)が占いを信じて家を買うタイミングか、この物件でいいかなどの判断をするのであれば、家を買うことを考えた段階から占いを考慮しましょう。

まとめ

家を買うタイミングとは?頭金・金利・年齢などお金の視点からのまとめ、についていかがでしたか。

家を買うタイミングとして取り上げたいくつかの要因は実は内的な要因と外的な要因に分けられます。

  • 金利や消費税  外的要因
  • 頭金・家族など 内的要因

特に外的な要因は自分でコントロールできるものではありません。

家を買うならこうした要因をよく考えて、家族で話し合ってどのタイミングがよりベターか探っていきましょう。

予算組みや家計の見直しなど必要なら専門家の知識も借りましょう。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

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