自賠責保険(車・バイク・原付)はコンビニやクレジットカード払い可!?
世間のキャッシュレス化が進んでいる状況で、自賠責保険の保険料のクレジットカード払いやコンビニでの支払い、電子マネー、スマホ決済などは以前より多少進んでいます。
■この記事で学べること
【1】自賠責保険(車・バイク・原付)と車検
【2】自動車やバイクの車検でクレジットカード払いは可?
【3】コンビニやネットで自賠責のクレカ払いは可?
自賠責保険料のクレジットカード払いやコンビニでの支払いなどをテーマに自動車やバイク、原付の取り扱いについてファイナンシャルプランナーが解説します
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この記事のもくじ
自賠責保険(車・バイク・原付)と車検
車検のある自動車とないバイクや原付は自賠責保険の加入経路が多少違います。
自賠責保険が強制保険(一般の自動車保険は任意加入の保険)であることは、はじめにお伝えしたとおりです。
なお、共済で加入する場合には自賠責共済といいますが、内容は同じものです。どの損保、共済で加入しても自賠責保険は同じ内容、同じ保険料です。
そして被害者救済の観点から強制保険となっているため、未加入というわけにはいかないのです。
車検のある自動車・バイク
車検がある自動車やバイクの場合、車検を通すときに自賠責保険の手配を一緒に行います。
正確には一緒に手続きするというよりは、自賠責保険を手続きしないと車検が通りません。
つまり自動車やバイクが車検切れになるので走らせることができなくなります。
そのため一般的には車検のある自動車やバイクは車検期間とほぼ同じ期間、自賠責保険が付帯されています。
ほぼ同じ期間と書いたのは、仮に車検切れの自動車が事故を起こした場合、自賠責保険も満期切れになっていたら被害を受けた人が大変です。
そのため通常は新車で初回登録する場合、自家用乗用車は自賠責保険を37か月(初回車検は自家用乗用車は36か月)で1か月長く手配します。
自賠責保険が付帯していないことのないようにするためです。
車検のないバイク・原付
これに対して車検のないバイクや原付は、車検のときに一緒に自賠責保険を手配するということができません。
もちろん自賠責の満期案内は送付されますが、本人が引越ししていてその届出をしていなかったり、譲ってもらった原付の自賠責保険の名義変更をしていないと案内が届きません。
原付の自賠責は保険期間12か月~60か月で手続きしますが、保険期間をどうするかは本人が決めることです。
また長期契約ほど安くなるので、本人も忘れてしまっていることも珍しくありません。
自賠責保険に未加入で自動車やバイク、原付の運行をすると以下の罰則があります。
- 1年以下の懲役または50万円以下の罰金(自賠責保険証明書の不所持でも30万円以下の罰金)
- 無保険での運転は交通違反(違反点数6点)で免許停止処分
知らなかったでは済みませんので、自動車やバイクの自賠責保険がどうなっているか必ず確認してください。
この前提で自賠責保険のクレジットカード払いに続けて見ていきましょう。はじめに車検のある自動車とバイクです。
自動車やバイクの車検で自賠責のクレジットカード払いは可?
自賠責保険のクレジットカード払いですが、車検の際に車検費用の総額(自賠責保険料含む)をすべてクレジットカード払いにできるかというとできないところが多いのです。
支払う側からするとすべて車検費用ということになります。
しかし車検を引き受ける自動車ディーラーや工場などでは税金などのいわゆる法定費用は単に国に支払う費用なので右から左にお金を移すだけです。
クレジットカード払いだと、決済手数料として数%が売上から差し引かれます。
税金に自動車ディーラーの利益があるわけではありませんし、クレカの売上が即入金されるわけでもないため、企業や事業者としては資金繰りの問題もあります。
車検費用の業者の工賃や代行手数料など一部クレジットカード払いができるケースもありますが対応は業者によりさまざまです。
全額クレジットカード払いできるケースもあるでしょうが、事前に確認しておくといいでしょう。
コンビニやネットで自賠責保険はクレジットカード払いできる?
車検のある自動車やバイクと異なり、以下のバイクは車検がありません。
- 総排気量125cc以下の原付(原動機付自転車)
- 総排気量125cc超250cc以下のバイク
そのためこの頁のはじめにお話したように原付だと自賠責保険の加入漏れがありえるのです。
そうしたことがないように自賠責保険の窓口をコンビニ(セブンイレブン、ファミリーマート、ローソンなど)やネットなどにも広げているケースがあります。
コンビニやネットで自賠責保険の加入は可能です。
一方で、クレジットカード払いについては当たり前に対応しているものではありません。
コンビニ
大手コンビニにある専用端末やマルチコピー機などで自賠責保険の加入や更新手続きが可能です。
但し、クレジットカード払いは受け付けていません。
- セブンイレブン
現金と電子マネーnanacoの支払いのみ。nanaco(ポイントは加算されない)で支払いができるので、チャージをクレジット経由にすればクレカを使うことは間接的に可能です。
- ファミリーマート
店頭で現金のみ
- ローソン
店頭で現金のみ
このようにクレカ払いに拘るなら、コンビニでの自賠責保険の加入はちょっと厳しい状況です。nanacoを使う人ならありでしょう。
セブンイレブンだと 三井住友海上、ファミマやローソンだと東京海上日動で対応しているようです。
ネット(PC、スマホ、タブレットなど)
ネットで自賠責保険に加入する場合、すべての損保でネット加入を対応しているわけではありません。
またコンビニ同様に原付や総排気量125cc超250cc以下のバイクに限定しています。
損保ジャパン日本興亜や三井住友海上などが対応しています。
こちらは自賠責保険のクレジットカード払いに対応しているので、クレカ払いがいいならネットの方がいいでしょう。
但し、コンビニでもネットでも、自賠責保険に加入できる期間が決められています。満期1か月前くらいを目安にしてください。
自賠責の満期を過ぎたり、直前になると対応していないのでこうした条件はチェックしておきましょう。
まとめ
自賠責保険(車・バイク・原付)はコンビニなどでクレジットカード払い可!?、についていかがでしたか。
キャッシュレス決済が国が進めているものです。
実は車検にかかる自動車重量税も告知分についてはクレジットカード払いが可能です。告知分というのは支払期日が過ぎて、支払いするように告知がきたものです。
多くの税金や社会保険料などをクレジットカード払いすることが可能になっています。
キャッシュレス化を推進していくなら、クレジットカード払いができる仕組みの整備を期待します。
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