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ネット銀行の安全性・デメリットとは?定期預金・住宅ローンを賢く利用

ネット銀行の安全性・デメリットとは?定期預金・住宅ローンを賢く利用
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ネット銀行は定期預金や住宅ローンなど金利面でお得なものがあります。一方で安全性やリスク、デメリットなどを不安に思う人もいます。

■この記事で学べること

【1】ネット銀行、ネットバンキングとは?

【2】メリットとデメリット(ネット銀行)

【3】ネット銀行の安全性とリスク(危険性)、その対策

【4】ネット銀行の金利比較と定期預金・普通預金

【5】住宅ローンとネット銀行の金利・審査、落とし穴

ネット銀行とは?についての基本から定期預金や普通預金、住宅ローンなどの利便性、デメリットなどを確認してみましょう。

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ネット銀行のメリット、デメリット

ネット銀行(=ネットバンク)とは、銀行の支店(店舗)を持たずに、ネットのオンライン取引で銀行のサービスを実施する銀行をいいます。

ネット銀行、ネットバンク、オンライン銀行などいくつか呼び方がありますが同じものです。

店舗を持たないインターネット専業銀行というイメージです。ネット銀行(ネットバンク)とネットバンキングは別です。

  • ネット銀行    無店舗のインターネット専業銀行。銀行取引はすべてパソコンやスマホで行う
  • ネットバンキング 都銀・地銀・信金など店舗を持つ金融機関のインターネットサービスの総称。ネットバンキングで口座開設すれば、パソコンやスマホで銀行取引が可能。

例えばネット銀行だと、ソニー銀行、住信SBIネット銀行、ジャパンネット銀行、楽天銀行、じぶん銀行などがあります。

ネットバンキングだと大手都銀、地銀、信金どこでも口座開設すればネットバンキングの口座はたいてい開設できてサービスを受けることができます。

記事テーマは「ネット銀行」ですが、PCやスマホで取引する意味では、ネットバンキングも関係しますからそのつもりで読み進めてください。

ネット銀行のメリット

  • 振込手数料などが安い
  • 金利が有利
  • 店舗に出向く必要がない

振込手数料は、条件を色々満たしていくと無料で振込できる回数が増えたりします。

定期預金や普通預金の金利が高かったり、住宅ローン金利が優遇されていることもあります。

ネット銀行のデメリット

  • 資金の不正引き出しの可能性
  • ID、パスワードを失念すると利用不可
  • 現金の出し入れできるところが限定される

ネットバンキングの場合でも近い内容になりますが、一番不安に思うのが資金の不正引き出しされることでしょう。

ネットで資金を不正引出されたときに、銀行に過失がなくても預金者に過失がなければ全額補償されることにはなっています。

IDやパスワードの管理は自分自身の問題ですが、結構ありがちですし忘れてしまうと急いでいるときは焦ります。

筆者自身不正引出しはありませんが不正アクセスは経験があり、銀行側から警告がきて一度すべて止めたことがあります。

連絡する手間、当面使えなくなる不自由など面倒なことが発生しました。

現金の出し入れは必須なので、提携ATMが自分の生活圏のどこにあるかは重要です。

都心部などでは関係ないでしょうが、地域によってはこうしたこともネット銀行のデメリットになります。

ネット銀行の安全性とリスク(危険性)、その対策

ネット銀行の安全性とリスク(危険性)、その対策

ネット銀行やネットバンキングにもいえることですが、資金の不正引出が多くの人が不安に思うところでしょう。

安全性やリスクについてもみておきましょう。

ネット銀行の安全性やリスク(危険性)

不正引出については、預金者に過失がなければ補償されるものの、銀行への速やかな通知と充分な説明などが求められますので覚えておきましょう。

何ヶ月もほったらかしていたでは補償されないことがあります。

その意味ではネット銀行(ネットバンキング含む)では、常について回る問題です。

ネット銀行の知名度とリスクの違い

ネット銀行によっては聞いたことがない銀行だが大丈夫かというものがあります。こちらは経営破たんなどの心配です。

銀行の契約者保護については、他の都銀や地銀、信金と変わりはありません。

一般の預金であれば元本1,000万円までと破綻日までの利息が保護されます。

【参考】預金保険機構 

預金保険機構における保護の範囲はネット銀行でも違いはありません。

もちろんネット銀行でなくても金融機関である以上、健全性については気にしておきましょう。

ネット銀行取引の不正引出対策

セキュリティ対策はネット銀行でもしているでしょうが、私たち利用者も自衛することは必要です。

仮に不正引出が補償されても、手続きを含めて色々面倒なことになるのは事実です。

自分でする不正引出対策

自分で可能な対策を挙げてみます。

  • 決済用の銀行口座、預金用の銀行口座の分離
  • 振込限度額の設定
  • スマホやタブレット、パソコンのセキュリティ対策
  • 偽メールの添付ファイルやリンクをクリックしない
  • パスワードの定期的な変更とウイルス対策
  • ログイン履歴の確認

よく言われることかもしれませんが、意外と実行していないものもあるはずです。

他にも自分のPC以外からログインしないというものもあります。

モバイル端末の場合、外で紛失すると流失の危険も出てくるので自宅内にあるパソコン以外でログインしないなども必要です。

年代によってはスマホしか使って以内という人もいるでしょうが、ある程度の対策は必要です。

ネット銀行に利便性と安全性

面倒に思うこともあるでしょうが、「ネット銀行の利便性と安全性の折り合い」を自分なりにどこでつけるかをよく考えてください。

筆者はネットの銀行取引で被害を受けたことはありませんが、不正侵入の疑いなどで連絡がきて即使用停止になったことはあります。

取引再開まで新規講座開設時のときに近いくらい時間がかかりました。

被害がなくてもこうしたことも念頭に置きつつ利便性と安全性をどこで線引きするかということです。

ネット銀行の金利比較と定期預金・普通預金

ネット銀行の金利比較と定期預金・普通預金

ネット銀行の金利を大手銀行などと比較してみると多少なりとも金利が高く設定されているのが特徴です。

今後はともかく低金利が続いたので、預け入れる金額で利息の差が例えば100円くらいならあまり時間をかけて探す必要はないかもしれません。

ただしネット銀行は少し違うという認識は持っていてください。探す気になればそれなりに違います。

お得なキャンペーンなどをやっていることもあるので、資金移動する際には色々チェックしてみてください。

住宅ローンとネット銀行の金利・審査、落とし穴

住宅ローンとネット銀行の金利・審査、落とし穴

ネット銀行でもう一つ取り上げておきたいのが住宅ローンです。既存の銀行に比べると金利が低いため、注目を浴びています。

金利が安かったり、保証料が0円、一部繰り上げ返済手数料を無料などコスト面では有利なことがあります。つなぎ融資もしています。

反面気にしておきたい落とし穴が、審査やその手続きに関することです。

  • 最低の年収の設定が多少高め
  • 所定の書類以外のものは考慮されず、申込みプランでの審査が前提
  • 店舗がないので、ネットで完結

簡単なことですが、融資するネット銀行はお金を借りる人の顔がみえません。

そうすると判断するのは決められた書類で行う他ありません。

それも一定の水準を設けてです。返済できない人の融資をたくさん引受けたら後々経営に問題がでてきますから、ある意味当然の対応です。

属性の良い人に融資を出したいというのは本音でしょう。

ネットの自動車保険も事故の少ない割引の進んだ優良な契約者にきてほしいというのと同じです。

金利だけに惑わされずに色々比較してみましょう。

ネット銀行の住宅ローンの利用については、こうした特徴を知り、自分の属性とすり合わせをした上で活用することを検討してください。

銀行口座もどこか一つにしなければならないわけではありませんので、うまく併用して利用するといいでしょう。

まとめ

ネット銀行の安全性・デメリットとは?定期預金・住宅ローンを賢く利用、についていかがでしたか。

ネット銀行も各行とも色があるので、かならずしも横並び一律ではありません。

定期預金などお金を預けるとき、住宅ローンなどで借りるとき、日々の振込や入出金など利便性を考えて比べてみてください。

銀行口座も複数持つ人が多いでしょうから、メインで利用するかサブで利用するかなど津自分なりの使い方で利用してみるといいでしょう。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
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