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確定拠出年金のおすすめ資産配分は、実際のところどうなの?

 2016/10/11 殖やす
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確定拠出年金の運用で大切なのは資産配分(預貯金50%、債券30%、株式20%など資産の振り分け)です。どんな商品を購入するかより、どんな資産配分をするかが投資の結果に大きな影響があります。

特に企業型DCでは勤務先で制度導入するために、手続きの期限があるので資産配分についてじっくり考えていられないこともあります。

資産を有利に殖やすためにはこの理解が必須です。確定拠出年金のおすすめの資産配分について考えてみましょう。

資産配分は人それぞれ違って当然、周りは気にしない

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資産配分と言っても、その人のリスク許容度、確定拠出年金で投資できる期間、考え方、状況など考慮するものですから、人それぞれ違って当たり前です。

未経験のものは誰かと一緒だと安心しますが、気にすることはありません。

また確定拠出年金は、日々株式の銘柄を個別売買するような運用ではありません。毎月地道に積立てを行う分散投資です。

そのためある程度は放置運用でも大丈夫ですが、そのためには目的地に辿り着ける可能性の高いラインを引き、そこに向けて走らせる必要があります。当面は最初が肝心なのです。

資産配分を検討する視点で確定拠出年金の特徴を確認

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資産配分を考える前に、運用を考慮して確定拠出年金の特徴を確認しておきましょう。

運用中の儲けはすべて非課税

確定拠出年金では、運用中に儲かった利益には課税されません(非課税)。そのため本来課税されるはずの資金も次の投資に回すことができるため、効率的な運用をすることができます。

運用商品のコストが割安なものがある。

確定拠出年金では、商品の大部分が投資信託です。この投資信託は購入時、運用中、解約時などにコストがかかります。購入時には、コストのかからないものがいまは主流ですのです。

気にしなければならないのは、運用中に必要な「運営管理費用(信託報酬)」です。確定拠出年金では、安いものだと0.5%あるいは0.25%を切るものがありますが、逆に2%近いものものもあります。

年金資産にかかるものですから、このコストが0.5%違うとどのくらい変わるか想像がつくでしょう。

自分の口座を持つ運営管理機関が提供する商品は、少ないところで10本程度、多いと50本近くになります。

それでもこれらの決まった商品からしか商品選択をすることができない確定拠出年金では、コストの安いものを優先して配分する資産を検討しなければなりません。

個人型確定拠出年金(iDeCo(イデコ)では、事務コストが必要

確定拠出年金には、企業型と個人型がありますが、特に個人型の場合、運営管理機関と自分で契約をしなければなりません。

その上、確定拠出年金の口座開設や維持には一定のコストがかかります。特に運営管理機関に支払う「口座管理手数料」は運営管理機関ごとにバラバラです。

条件付きで下はゼロ(安いところで200円ちょっと)から上は500円近く必要な運営管理機関もあります。

数百円の差ではありますが、長い運用期間で月々の掛金から引かれますから充分吟味してください。

確定拠出年金で提供される運用商品にはどのようなものがあるか

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確定拠出年金の資産配分をするのにどのような商品があるのか見ておきましょう。

元本確保型

預金や銀行商品が中心になります。ただ昨今の金利情勢ではなかなか資産が殖えません。特に個人型の場合には口座管理手数料もかかりますので、元本確保型をずっと100%のままにするにはこうしたことも考慮してください。

元本変動型

元本変動型の商品は投資信託が中心になります。そのため個別銘柄の株式・債券などはありません。

主には投資対象によって国内株式型、国内債券型、外国株式型、外国債券型、不動産投資信託(REIT/国内型・外国型)、これらをすべて投資対象にするバランス型があります。

運用タイプや運営管理費用などの商品コストはすべて違いますので、基本的なところを確認した上で吟味してください。

確定拠出年金の投資信託の運用について

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投資信託の運用スタンスも2通りあります。まずは基本的なところを確認してください。

パッシブ型(インデックス)

パッシブ型は、例えば国内株式なら日経平均株価などの指標がありますが、この市場平均の指標に対して市場平均並みのリターンを目指すものです。

その場合には日経平均などの市場平均を目指して同じようなパフォーマンスを出すように運用します。

アクティブ型

アクティブ型は、上記で指標に対して市場平均以上のリターンを目指します。つまりパッシブ型よりも高いリターンを狙います。

そのため色々と運用にも手を入れる必要があるため、なんといっても運営管理費用(信託報酬)などの運用コストがパッシブ型に比べて高くなります。

パッシブとアクティブどちらで検討する?

必ずどちらがいいというものではありませんが、確定拠出年金の中での運用を考えるならパッシブ型の運用を基本に考えるといいでしょう。

理由がコストが安いからです。

コストの違いはすでに説明した通りですが、限られた運用商品からしか選択できない確定拠出年金では、コストの割安なパッシブ型から選択する方が間違いが少なくなります。

アセットアロケーションとポートフォリオ

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投資のリターンを決定する一番の要因は、どんな銘柄(キヤノン、トヨタなど)を買うかなどではありません。

どのような投資対象(株や債券、預金、不動産など)にどれだけの割合を投資するかが最も重要であるとされています。

大事なことはこの資金配分(アセットアロケーション)なのです。その上で個別銘柄の決定(ポートフォリオ)をするのが手順です。

個人型確定拠出年金(愛称:iDeCo(イデコ)は、運営管理機関を慎重に選ぶ

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個人型の確定拠出年金では、運営管理機関に支払う事務コストの観点から慎重選ぶことをお伝えしましたが、提供商品もよく比べなくてはなりません。

商品ごとに運用コストが違いますが、運営管理機関ごとに提供する商品が異なる以上、割高な商品ばかりあるようならわざわざそうした運営管理機関を選ぶ理由がありません。

確定拠出年金の資産配分のおすすめの考え方

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ここまで資産配分に必要な確定拠出値金の説明をしましたが、これを踏まえてどう
資産配分はどう考えればいいのでしょうか。

  • 個人型なら事務コストが割安な運営管理機関を選ぶ
  • 高いリターンを期待できる運用商品・運営管理費用が割安な運用商品を選ぶ
  • アセットアロケーションは、保有資産全体で考える

高いリターンというのは、例えば株式投資信託100%です。定期預金で預金を中心に考えたいというのであれば、それは確定拠出年金の外の通常の口座でやるべきです。

個人型などでは事務コストがかかりますし、いまの低金利では資産が殖えないからです。

そして運用益に課税されない以上、リターンの高い商品を選ぶ方が効率的な運用ができます。

アセットアロケーションは資産全体で考えることが大切です。

例えば月1万円の掛金のうち50%が株式投資信託だったなら、確定拠出年金の中での配分は50%です。

しかし保有資産全体では、何割になりますか。

投資そのものをしたことがない人なら、保有資産全体での割合はかなり下がるはずです。

もちろん運用商品の変動幅の大きい商品に抵抗感があるなら、少しずつ状況をみて慣れてきたらまた資産配分を変えていく方向でも充分です。

まとめ

確定拠出年金、おすすめの資産配分に関連する記事いかがでしたか。資産運用に関する知識がある人にとっては難しい話ではありませんが、特に初めての人は迷う場面が多いでしょう。

投資なんてやったこともないのに、外国株式型の投資信託なんて買って大丈夫だろうかという不安もあるかもしれません。

これからの時代、自分の仕事とは別にお金を自分の力で殖やす力は必ず必要です。

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平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引主任者)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴18年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約13年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は400本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

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