家計の見直しは固定費削減から!固定費と変動費を分けて上手に節約
お金を貯めるために家計の見直しは必須ですが、家計の支出の項目には固定費と変動費(流動費)があります。ポイントは固定費の削減・節約です。
■この記事で学べること
【1】家計の変動費(流動費)と固定費とは?
【2】なぜ家計の変動費よりも固定費の削減・見直しが重要なのか?
【3】固定費を削減、見直しする方法と必要な考え
家計の見直しと固定費の削減についてファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
家計の変動費(流動費)と固定費とは?
はじめに家計を見直しに支出の把握は重要です。家計の支出は大きく分けて「固定費」と「変動費(流動費)」の2つがあります。
変動費と固定費の項目や内容について把握しましょう。
家計の変動費(流動費)とは?
変動費は家計からでていく支出額が毎月変わるコストのことです。
自分の選択を変えることで節約に直結しますので、節約の効果がでやすいのが特徴です(食費を我慢するなど)。
その一方で、趣味や食費などの場合は自分の選択に我慢が必要なことも多いので、ストレスが溜まるので長く続ける難しい面があります。
主な変動費の項目と内訳は次のようになります。
- 食費
- 交際費
- 趣味娯楽費
- 旅行費
- 冠婚葬祭費用
- その他雑費 など
冠婚葬祭などは人付き合いに掛かるところですから、コントロールが難しい部分です。
それ以外のところは、家計のやりくりなどで何とかしていく要素が多くなります。
家計の固定費とは?
固定費は日常生活をしていく上で生活上、定期的に決まった金額が毎月支出するコストのことです。
家計管理で固定費は生活の根本的なところに直結しているものが多く、変動費のように今日は我慢しようなどというものではありません。
そのためある程度は思い切った選択と行動が必要です。
手間もかかる分、節約の効果も大きくなり持続しやすいのが特徴です。
主な固定費の項目と内訳は以下のとおりです。
- 住宅費(住宅ローンや家賃)
- 通信費
- 公共料金(電気・水道・ガス料金)
- 教育費・習い事
- 保険料(生命保険、損害保険)
上記の内訳をみると、今月は頑張って減らそうという類いのものではないのが分かると思います。
公共料金や携帯・スマホなどは使い方を変えてコスト削減ということはあるでしょう。
なぜ家計の変動費よりも固定費の削減・見直しが重要なのか?
変動費と固定費の項目の内訳をみて、感覚的にイメージできたところはあるはずです。
変動費の項目は自分の選択で効果がでやすいと言いました。具体的にみてみましょう。
家計の変動費削減の効果と特徴
例えば変動費の場合には連休に旅行を我慢する、ランチを安く済ませる、好きなイベントに行く回数を減らすなど、その選択で変動費を削減して節約できます。
即効性があるので効果がでやすいのですが、スポットの節約であるため継続した削減効果がありません。
自分の選択で可能ですが、言い換えれば自分の我慢が必要なケースが結構あります。
変動費の効果に継続性を持たせるためには、そのやりくりや我慢を続けないと効果が持続できないのです。
家計の固定費の削減の効果と特徴
固定費はその項目を見ると分かるように、削減するためには次のことが必要です。
- 自分で削減する方法を調べる。
- 誰かに(専門家や関連業者など)相談する。
- 事務上の手続きや実行の手間
例えば携帯やスマホの料金を安くするためには、プランを調べたり、自分や家族の使用状況なども確認してお得な方法を相談したりするでしょう。
さらに手続きなどもしなければなりません。
その他の固定費の項目も似たような特性があります。家賃であれば家賃を引き下げてもらうか引っ越しするしか選択肢がありません。
はっきり言ってかなりエネルギーを使います。最初のハードルが少し高い。
しかし固定費の削減ができると、毎月支払っている金額が継続的に節約することができるのです。
生命保険の見直しして掛金が月5,000円安くなったら、その後は家計管理に継続して注意がいるとか、我慢が必要ということがありません。
その意味では固定費の削減効果は継続性が高く、一度削減できればあとはほったらかしでも節約した状態が続くのが特徴です。
固定費を削減、見直しする方法は?
それではここから家計の固定費を削減する方法について考えていきましょう。各項目別にみていきます。
住宅費(住宅ローンや家賃)
ある意味もっとも手をつけにくいところでしょう。
住宅ローンなどはすでに返済中であれば、借り換えが可能か、繰り上げ返済など検討してみましょう。
家賃に関しては、今一度住居費に無理がないか確認してください。
できれば目安として月の収入の20 ~30%弱を目安とした割合にはしておきたいところです。
当然引っ越しが必要になりますが、住居費に無理があるなら無理な生活がずっと続きます。
しっかり自分で決断することが大切です。
通信費(インターネット、携帯・スマホなど)
格安スマホの利用や家にある固定電話と各人のスマホの使用の優先順位など確認・検討してみましょう。
携帯やスマホ、タブレット、ノートパソコンなど通信費のかかるものは沢山あります。
固定電話やネット環境など家族それぞれの使い方なども踏まえて見直してみましょう。
公共料金(電気・水道・ガス料金)
無駄のない使い方が必要なのは今さらでしょうが、自由化が進んでいるものもあるので、検討してみるのもいいでしょう。
教育費・習い事
子供の可能性を色々伸ばしたいのは親なら誰でもそうでしょう。
家計に余裕があるならどんどんやってみればいいと思いますが、そうでないなら特に習い事などは今一度じっくり検討してみましょう。
習い事や塾などかけようと思えばきりがないのも事実です。
掛けるお金なのか、必要でかかるお金なのか、掛けるべきお金なのかも区別して考えてみましょう。
決して率先して削減したい項目ではないでしょうが、教育費は子供が生まれた段階で、いつお金がかかるか時期が見えて、決まっている支出です。
早めに準備しながら、教育費習い事関連はメリハリをつけて支出することも検討してください。
サブスクの契約
今や色々なサブスク契約があります。大して使っていないのに毎月たいした金額でないからと継続していませんか。
生活スタイルはどんどん変わっていきます。
使っていないのなら契約は解除して、もっと必要なところにお金を振り分けましょう。
保険料(生命保険、損害保険)
保険料(掛金)の削減も誰かに相談して進めたい項目です。
- 昔勧められるまま加入して今もそのまま
- どのような内容の保険がよく知らない
- 保険料(掛金)の支払を負担に感じる
色々ありますが、上記のようなことに該当するなら、生命保険の見直しも検討してみましょう。
お世話になっている保険の専門家がいるなら相談してみるといいでしょう。
街の保険ショップや銀行などに行って相談する場合は、その場で決めずに持ち帰って検討してみてください。
専門家も人によって意見や勧めるものが違います。複数の専門家の話を聞くのは参考になるでしょう。
家計の固定費の見直しで必要な考え方
固定費の見直しの必要性は分かったものの、ハードルが高い部分があるのも分かったと思います。
固定費の削減は家計の根本的なところに手を入れることになります。
例えば今の賃貸物件の家賃が高いので減らすとしたら何が必要でしょうか。
家賃のもう少し手頃なところに引っ越すということです。習い事をやめるとか、格安スマホに変えることも似た部分があります。
その人の考え方や価値観で感じ方は違うでしょうが、ちょっと辛口なものの言い方をするなら生活の質を多少落とすことになるわけです。
考え方や価値観と言ったのは、いまは大変だから節約優先と思うか、かっこ悪いと感じるかです。
しかし劇的な家計の見直しが必要なら、こうしたことを根本的に見直す思い切った気持ちが必要です。
借りられるかどうかは別にして、普通手取り月20万円の人が家賃15万円のところは借りません。
但しちょっと無理して良いところを借りる人はいるでしょう。
このちょっと無理してが色々なことで積み重なると、家計での固定費の負担が強烈に効いてきます。
家計の話なのですが、生き方、人生観にも実は大いに関係があることなのです。
まとめ
家計の見直しは固定費削減から!固定費と変動費を分けてお金を貯める、についていかがでしたか。
家計における固定費の見直しは、ちょっと手間がかかります。
忙しい、時間がない、面倒くさい、分からない、などやらない理由はいくらでもでてきます。
日々の生活で我慢したりすることを考えれば、一度固定費を見直すことで、そこから先はある程度は節約の効果がほったらかしでも継続します。
本当に家計が厳しい状況なら、かなりドラスティックに固定費に手を入れる必要がでてきます。
最初の段階で頭に入れておきたいことは、収入-貯蓄=支出(収入-支出=貯蓄ではないので注意)だということです。
お金の出を管理できていればそんなに問題は発生しませんが、実際はなかなかそうはいきません。
家計の固定費を上記の式を元に予算を考えて組み直してみましょう。
その他お金を貯める方法や家計管理について、関連記事にもヒントがあるので読んでみてください。
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