自動車保険の型式別料率クラス制度とは?
自動車保険には型式別料率クラスという制度があり、自家用(普通・小型)乗用車、自家用軽四輪乗用車はその型式ごとに掛金(保険料)が細分化されています。
■この記事で学べること
【1】自動車保険の型式別料率クラス制度とは?
【2】型式別料率クラスの改定内容
【3】型式別料率クラス検索の仕方、調べ方
制度改定された自動車保険の型式別料率クラスとは、そしてその改定内容についてファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
自動車保険の型式別料率クラス制度とは?
型式別料率クラス制度とは?
自動車保険の型式別料率クラス制度とは、その自動車ごとのリスクを段階別にクラス分けして保険料率を設定したものです。
具体的には次のようになっています。
- 自家用乗用車(1~17クラス)
- 自家用軽四輪乗用車(1~3クラス)
料率クラスは自動車の「型式」ごとに決められています。
実際に各自動車ごとの性能や装備、形状、構造などによって自動車保険におけるリスクに差があります。
これを各型式ごとに掛金(保険料)に反映させています。
型式は車検証に記載されており、車検証の上から4段目、車台番号の下に書かれています。
洋服の品番のようなものをイメージしてください。ちなみに同じ自動車メーカー、同じ車種でも型式が異なることがあります。
型式別料率クラスは、補償内容に合わせて17区分
型式別料率クラスは、自動車保険の補償内容(対人賠償責任保険、対物賠償責任保険、搭乗者傷害保険、車両保険)ごとに決められています。
この4つの補償それぞれに1から17までのいずれかの型式別料率クラスが割り振られています。
型式別料率クラスは1に近づくほど保険料率が低い車で、17に近づくほど高い車になります。
- 対人料率クラス(1~17クラス)
- 対物料率クラス(1~17クラス)
- 傷害料率クラス(1~17クラス)
- 車両料率クラス(1~17クラス)
例えば、型式「NHP10」のトヨタのアクアなら2023年1月1日~2024年12月31日の型式別料率クラスは、「対人9、対物9、傷害9、車両7」です。
(2024年1月1日~2025年12月31日も同様)
型式別料率クラスは毎年見直しされる
自動車保険の型式別料率クラスは固定されているわけではなく毎年見直しされます。
そのため自分が事故などで自動車保険の利用をしていなくても、同じ型式の自動車の料率クラスが変更されると掛金(保険料)が高くなることがあります(逆に安くなることもある)。
前年と変更がない時もありますし、例えば対人料率クラスが一つ下がって4→3クラスになったが、車両料率クラスが5→6クラスに上がるということもあります。
個々の自動車のリスクを反映させた制度なわけです。
一般的にはファミリータイプの自動車よりもスポーツカーや高級車などは型式別料率クラスが高くなりがちです。
前年事故などなく自動車保険を使ったわけではないのに、掛金が翌年高くなることがあります。
更新時の保険料が変わる要因はいくつかあります。
その一つが型式別料率クラスが変更された可能性があるのです。自動車保険の満期案内にはその旨記載が必ずあります。
型式別料率クラス制度の改定
自動車保険の型式別料率クラスがどのように変わったかというと過去の改正点は2つあります。
- 自家用普通乗用車・自家用小型乗用車で適用している型式別料率クラスの細分化(9→17クラス)
- 新たに自家用軽四乗用車(軽四乗用車)に型式別料率クラスを導入(3クラス)
さらに2025年1月1日以降に自家用軽四輪乗用車の型式別料率クラスが細分化されます。
自家用軽四乗用車(軽四乗用車)に型式別料率クラスを細分化(3→7クラス)
早ければ2025年1月1日以降にも自家用軽四輪乗用車の型式別料率クラスが細分化されます。
型式別料率クラス検索の仕方、調べ方
自分の自動車が型式別料率クラスで何クラスになっているか気になる人も多いでしょう。
最初に型式の確認が必要ですので、自分の車の型式を確認してください。
自動車保険の契約をしている場合の型式別料率クラスの確認
型式の確認方法ですが、契約している自動車保険証券あるいは自動車保険の満期案内、契約の際に出してもらった見積書や契約書をみると必ずどこかに記載があります。
自動車保険の満期案内であれば、前年の型式別料率クラスと当年の型式別料率クラスの両方の記載があります。
最新の型式別料率クラスが知りたい、自動車保険の契約がない場合
損害保険料率算出機構のサイトで最新の型式別料率クラスを確認できます。
損害保険料率算出機構 型式別料率クラス検索
繰り返しますが型式別料率は固定されていません。上がったり下がったりしますので忘れないようにしてください。
まとめ
自動車保険の型式別料率クラス制度とは?、についていかがでしたか。
単純に型式別料率クラスだけをみて、自動車選びをする人はいないでしょうが、どちらの車にしようか迷ったらこうしたことも参考にするといいでしょう。
特に軽四輪乗用車の場合、これまで型式別料率クラスが適用されていませんでした。
掛金(保険料)が安くなるケースはいいのですが、高くなるケースでは結構保険料アップすることも考えられます。
今後自動車保険は自動運転技術の導入とともに大きく変わっていく可能性があります。今後の自動車保険選びの参考にしてください。
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