自転車に盗難保険はある?自転車保険の盗難・破損のおすすめ3選
自転車保険の多くは盗難や破損など自転車そのものの損害は補償されません。一方で自転車盗難・破損の専用保険を発売する保険会社が数社でています。
■この記事で学べること
【1】自転車保険の補償の基本内容と盗難保険
【2】自転車盗難保険の取り扱い先と補償内容・料金
【3】自転車保険で盗難補償の比較の仕方とおすすめ
まだまだ補償が限定されている自転車の盗難保険、破損の補償に限定してファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
自転車保険の補償の基本構成と盗難保険
自転車保険の補償の基本構成とは?
自転車保険というとその多くが損害保険会社が取り扱っていますが、自転車保険の基本補償がどのような構成になっているか確認しましょう。
自転車保険の補償の基本軸は次の2つです。
- 第三者(他人)に怪我をさせたり、物を壊したときの損害賠償(対人賠償・対物賠償)
- 自転車事故での本人の怪我の補償(傷害)
世に言われている自転車保険の補償のほとんどが上記の2つの補償で構成されています。
自転車保険あるいは自転車補償プランなどとなっているものの保険種類は傷害保険です。
自転車保険の多くは自転車の損害(盗難や破損など)まで補償されていないのです。
安い自転車ならまだいいでしょうが、ロードバイクや電動自転車など高額な場合、盗難保険の必要性が高くなります。
損保の自転車保険になぜ自転車の車両盗難保険はないの?
自転車そのものの盗難補償はほとんどないということになります。
一部取り扱いが始まっているので詳細は後で解説しますが、その他となると購入時に自転車メーカーや販売店などで取扱いがあることもあります。
自転車の盗難保険がない、あるいは少ない理由ですが、保険として引き受けるにはリスクが高すぎるからです。
車でも車両盗難が発生しますが、自転車ならちょっと鍵がかかっているくらいならそのまま持っていけてしまいます。
ワイヤー錠などでガードレールなどと繋げていても細いものなら切断できます。
自転車そのものは持っていくのは簡単ですから盗難されやすい、つまりリスクが高いのです。
余談ですがこれはバイクでも同じです。バイクの保険に車両盗難をなどを補償しないケースが多いのは同じような理由です。
盗難保険の前に自転車盗難防止
自転車盗難防止の対策
自転車保険の盗難補償を考える前に盗難防止対策をとることは重要なことです。
もっとも自転車といってもいまは色々なものがあります。数千円で購入できるものもあれば、電動アシスト自転車もあります。
本格的な仕様の自転車なら車を買うのと同じくらいの金額までさまざまです。
これらのどの自転車に該当するかにもよるでしょうが、可能な限りの防犯対策は取っておくべきです。
自転車に鍵をかけるにしても切断しやすいもとそうでないものがありますし、自転車を置いておくところにも気を付けることが必要です。
自転車の防犯登録と防犯対策
ここでは自転車盗難保険の内容を中心にみていきますので、防犯登録は防犯対策の基本的なことについては、以下の参考リンクをみておいてください。
参考 警視庁 自転車防犯登録
自転車メーカーや販売店の盗難補償・保証
損害保険会社が発売する自転車保険には盗難の補償(自転車の車両損害そのものの補償)はほとんどないとお話しました。
しかし自転車の販売メーカーあるいは販売店などが独自に自転車の盗難について補償を提供しているケースがあります。
別途料金が必要なケースがありますが、おおよそ2~3年間くらいの間という期間限定で盗難に損害をカバーするものがあります。
筆者がいくつか目を通した感覚だと保険の「補償」というよりも「保証」に近いものもありますが、こうしたものを利用するのも一つの方法です。
注意点としては期限があることや、鍵がかかっていないときに盗難されたときや防犯登録されていないとは対象外など給付要件は決められていることです。。
自転車保険に加入するときと同じですが、盗難保険でも対象になるケースとならないケースがあるので事前によくチェックしておきましょう。
保険会社で加入するおすすめの自転車の盗難保険
ここから自転車盗難保険の具体的な商品についてみていきます。取り扱い先は少額短期保険と損害保険会社です。
いわゆるミニ保険とも言われている保険会社です。ベーシックな保険もあるものの既存の生保・損保が取り扱いをしないニッチな保険を取り扱っていることがあります。
自転車盗難保険もその一つです。どこでも取り扱っているわけではありませんのでそのつもりで比べてみてください。
少額短期保険の自転車盗難保険の取り扱い先、補償内容と料金
少額短期保険で自転車盗難補償の取り扱いがあるのは主に次の保険会社です。
自転車の盗難だけでなく破損に関する損害の補償なども付帯されています。
自転車盗難補償の料金ですが、契約する自転車の車両価格等によって変わってきます。
- 自転車盗難保険 ちゃりぽ(5千円~50万円までで設定)
- みんなのスポーツサイクル保険 (10万円以上のスポーツ車が対象)
ちゃりぽについては、1万円程度の自転車なら1,000円しないくらいのコストです。
みんなのスポーツサイクル保険は新車・中古問わず、購入年月に時期に関わらずカバーされます(カスタムパーツ含む)。
損害保険会社の自転車盗難保険のの取扱い先、補償内容を料金
損害保険会社はau損保が取扱いをはじめています。
これはロードバイク、クロスバイク、マウンテンバイク等のスポーツサイクル専用の自転車の破損・盗難を補償する保険です。
メーカー問わず「10万円(税込)以上」の自転車が対象です。中古OK、パーツ・アクセサリーも補償対象になります。
- 自転車購入時の金額 10万円:年間3,300円 15万円:年間4,950円 50万円:16,500円
衝突や接触などによる破損も全損・半損の場合に補償されます。
いずれも保険である以上は保険金の支払いに条件がつくケースもあるので、加入時によく確認してください。
自転車盗難保険の比較のポイントとおすすめ
主にチェックしておきたいポイントは次の項目です。
比較項目(自転車盗難保険)
- いつ購入したか
- 車種
- 自転車の車両金額(10万円未満か5千円~50万円か50万円超か)
- いつまで補償が必要か
- 予算
購入後所定の年数以内、個人間売買でないなどそれぞれ別々に要件が設定されています。
特に購入から一定期間が経過していると加入できない、更新ができない、パーツなどを含むかなども重要なポイントです
また購入金額によって加入できる選択肢が限定されることもあります。
現状取扱い先が多くないので、条件を当てはめていくと自然に絞られてくることもありますが内容をチェックしておきましょう。
ちゃりぽについては1回きりの契約になるので、できれば保険期間は2年にしておくといいでしょう。
自転車盗難保険の比較表
自転車盗難保険の比較表を載せておきます。
みんなのスポーツサイクル保険 | ちゃりぽ | すぽくる | |
取扱い | 日本少額短期保険 | ジャパン少額短期保険 | au損保 |
対象 | 新車・中古車 | 新車・中古車(購入1ヶ月以内) | 新車・中古車 |
種類 | スポーツ車 | スポーツ車、一般車、その他車種 | スポーツ車 |
加入金額 | 10万円以上 | 5千円~50万円 | 10万円以上 |
対象損害 | 全損・半損及び盗難 | 盗難及び盗難時の破損・汚損 | 全損・半損及び盗難 |
その他 | 購入時のパーツ・アクセサリーも対象 | 自転車に固定できる後付けパーツも対象 | 購入時のパーツ・アクセサリーも対象 |
左の2社は少額短期保険、au損保は損害保険会社です。
この2つの違いを気にする人もいますが、自転車という物が対象の掛け捨ての保険なのであまり気にしなくていいと考えます。
保険の種目上、いずれも掛金は保険料控除の対象になりません。あと大きな違いは仮に経営破綻したときの保護の仕組みの違いです。
自転車の車両盗難については、生命保険などのように病気になってしまっているので、契約を移しにくいというのがないためです。
まとめ
自転車に盗難保険はある?自転車保険の盗難・破損のおすすめ3選、についていかがでしたか。
多くの選択肢がでてきたわけではありませんが、あまり取り扱いされていない自転車盗難保険の分野に参入がでてきたことは評価したいと思います。
防犯対策をベースにしながら、こうした盗難も補償する自転車保険も検討してみるといいでしょう。
特に高額な自転車を持っている人は考えてみてください。
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