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【孤独死保険とは?】大家向けの孤独死・孤立死対策保険の比較のツボ

 2017/10/16 備える
 
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孤独死と孤立死の違いとは?

孤独死と孤立死

「孤独死」と「孤立死」、いずれも使われる言葉ですが、明確にそれぞれを区別した定義はありません。

地域の行政ではこれを記載しているケースもあるようですが、国が明確に定義はしていません。

この記事でも孤独死と孤立死を特に区別せずに併記します。保険では「孤独死保険」という言い回しの方が使われています。

孤独死と孤立死の実態

孤独死・孤立死をいうと高齢者が誰にも知られずひっそりと亡くなっているというイメージが強いでしょう。下記の孤独死現状レポートからもう少し実態を抜粋してみます。

一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会 孤独死現状レポート2

孤独死の性別・人数・平均年齢

  • 男性 889人 死亡時の平均年齢60.4歳
  • 女性 206人 死亡時の平均年齢59.7歳

人数は男性が多いのと意外と平均年齢が若いのがわかります。

次に年齢別の内訳です。

男性 女性
~29歳 29人 19人
30~ 39歳 58人 17人
40~ 49歳 114人 26人
50~ 59歳 160人 26人
60~ 69歳 288人 47人
70~ 79歳 184人 37人
80歳~ 56人 34人
合計 889人 206人

60~69歳、70~79歳が多いのですが、50代・40代も少ないわけではありません。20~30歳の若年層も一定数はいます。

こうしたことからアパートやマンションなどの大家の立場からすると、所有している物件には常に孤独死・孤立死のリスクはあるのです。

孤独死保険とは?

孤独死保険とは?

住まいの中などで孤独死・孤立死が発生した際に、それに伴う汚れや消臭などの後始末をして原状回復のための費用や残置物処理費用などを補償する保険です。

マンションやアパートなどの大家向けの孤独死・孤立死に対する備えるためのものです。

孤独死・孤立死にかかる大家のリスク

実際のマンションやアパートの大家からすると、次のようなリスクがあります。

  • 部屋の汚れや消臭などをする現状回復
  • 孤独死があった部屋、その周囲の部屋のその後の空室リスク

そのため孤独死保険によっては家賃保証なども付帯しているものもあります。

不動産投資をしている人もいるでしょうが、少なからずこうしたリスクは存在するという認識を持つことが必要です。

先ほどの統計のとおり高齢者の割合が高めなのは事実ですが、孤独死・孤立死している人の平均年齢は60歳前後です。

必ずしも高齢者に限らないという認識は持つべきでしょう。

また高齢者だと孤独死・孤立死がありそうだから部屋を貸しにくいうのも対策面から考えても少しズレている面があるのは否めないでしょう。

孤独死保険の主な補償内容

大家のための孤独死保険の主な補償内容は次のようになっています。

  • 原状回復のための費用
  • 残置物処理費用
  • 家賃保証

上記のリスクにあるようにそれに対応した補償内容になっています。つまり発見が遅れた場合の汚れによる清掃や消臭による現状回復、亡くなった方の残置物の処理、事故発生による家賃保証になります。

孤独死・孤立死の後始末や消臭の費用はいくら?

孤独死の後始末や消臭などの費用はいくらかかる?

先ほどの「一般社団法人日本少額短期保険協会 孤独死対策委員会 孤独死現状レポート2」から孤独死・孤立死の際にかかる後始末や消臭の費用を確認します。

併せてどのくらいの保険金が支払われているかチェックしましょう。

遺品整理にかかるような残置物処理費用、汚損や消臭にかかる原状回復費用、そして家賃保証と補償をわけてみていきます。

  • 残置物処理費用
平均損害額
196,436円
最大損害額 最小損害額
1,463,400円 2,984円

 

平均支払保険金
185,389円
最大支払保険金 最小支払保険金
500,000円 2,984円


  • 現状回復費用
平均損害額
338,375円
最大損害額 最小損害額
3,413,744円 14,040円

 

平均支払保険金
256,496円
最大支払保険金 最小支払保険金
3,000,000円 2,984円


  • 家賃保証費用
平均支払保険金
316,760円


残置物処理費用は正確には遺族が行う遺品整理とは違う意味合いでしょうが、大家の立場で必要な残置物処理費用と考えてください。

孤独死・孤立死による室内の汚れや消臭にかかる部分が最も損害が大きくなります。特に夏場で発見が遅れた場合に被害が拡大します。

この統計をみると損害額と保険金の支払いはおおよそ一致しているようです。

孤独死保険を販売している少額短期保険、損害保険会社と比較の方法

孤独死保険の取扱い

ここから具体的に孤独死保険と取り扱う保険会社(少額短期保険、損害保険会社)を確認しましょう。

少額短期保険

もともと孤独死保険は少額短期保険が発売し始めたものです。そのうちのいくつかを紹介します。

アイアル少額短期保険 「無縁社会のお守り」

エイワン少額短期保険 「あんしん住まいるオーナー保険」

e-net少額短期保険「賃貸住宅費用補償保険re-room」

損害保険会社

少額短期保険の動きを受けて損保でも孤独死にかかる補償の発売をはじめています。少額短期保険のように、孤独死保険というよりは大家が加入するマンション・アパート物件の火災保険に特約を付帯するケースが中心です。

  • 東京海上日動
  • 三井住友海上
  • 損保ジャパン日本興亜

単独の保険ではないので特約が明確に掲載されているところがないのでリンクが貼れていませんが、大家の人は火災保険加入の際に確認してみてください。

孤独死保険はどう比較する?

ここまで見たように単独の保険として契約する(つまり孤独死保険だけあればよい)、特約として火災保険などに付帯するなどの方法があります。

このあたりは好みもあるでしょう。少額短期保険が先行して発売していること、協会を通じて孤独死に対する活動もしているので、現状は実績はこちらの方があります。

後は掛金の補償がいくら位あるかなどを比べてみるといいでしょう。

孤独死保険は必要?不要?

孤独死保険の必要性は?

孤独死保険も保険ですから、必要性について考える大家もいるでしょう。何よりもまずはリスクを認識することです。

データを見て頂いたように孤独死・孤立死は必ずしも高齢者だけに起こっているわけではありません。その上で事故発生時にかかる費用と負担する掛金から検討してみましょう。

少額短期保険が先行しましたが、その後大手損保も入ってきたのでニーズがあると判断したのでしょう。

孤独死や孤立死というのも個人のみで対処できるわけではありませんし、地域や行政などとの何らかの連携も必要でしょう。一人暮らしの世帯が増える中でリスク対策の一つの選択肢として知っておいてください。

まとめ

【孤独死保険とは?】大家向けの孤独死・孤立死対策の保険の内容と比較、についていかがでしたか。

核家族化が進む中でこの問題はさらに増加していくでしょう。マンション・アパートの大家はこうしたリスクを認

識することが必要です。

資産の維持・向上のために孤独死・孤立死対策の孤独死保険の加入も選択肢の一つとして考えていきましょう。

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平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴19年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約14年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は500本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
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