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【株の配当金】受取り方法と権利確定日、計算方法、いつ貰えるかのQ&A集

【株の配当金】受取り方法と権利確定日、計算方法、いつ貰えるかのQ&A集
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株式を保有していると年に1回から2回くらい株式の配当金を受け取ることができます。上場株式だと平均2%前後の配当金を貰えますから、株式投資のメリットの一つと言えるでしょう。

■この記事で学べること

【1】株の配当金とは?

【2】株の配当金はいつ、いくらもらえる?

【3】配当金の計算方法

【4】株の配当金の受取り方法と権利確定日

上場株式の配当金についての受取り方法やいつ、いくらくらい貰えるのか、そのための権利確定日などについてファイナンシャルプランナーが解説します。

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株の配当金とは?計算方法、いつ、いくら受け取れる?

株の配当金とは?計算方法、いつ、いくら受け取れる?

株の配当金とは?

株の配当金とは、その企業が得た利益の一部を株主へ分配するお金のことをいいます。

株を購入した人はその企業の株主となり、購入した株の数量(持ち株数)に応じて、その企業の利益の還元の一つである配当金を受ける権利があります。

企業の本決算や中間決算で配当金を年2回支払うところが多いですが、決算期ごとの利益の状況に応じて配当金も変わります。

配当金を出す、出さない、あるいは増やす、減らすなどが利益の状況やその企業のスタンスによって色々なケースがあります。

ある決算で利益がでても配当金を出さない企業もあれば、逆のケースもあります。

配当金はいつ、いくら受け取れる?

企業ごとに配当金がいつ支払われるかは異なります。

たいてい決算期などを基準に支払われるので、一般的にはその企業の決算の2か月から3か月後に配当金を受取ることができるます。

配当金の平均はいくら?

平均利回りは配当利回りの市場平均を言います。2021年03月時点のもので東証プライムの全銘柄で2.44%です(2023年2月16日予想)。

細かい利回りの定義などはあまり気にせずに、ここでは現状は上場株式のおおよその配当金の平均は2%前後と覚えておいてください。

但し、株式銘柄によっては5%もしくはそれ以上の配当金が出るケースもあります。

配当金ありきだけで銘柄選びをすると失敗しますが、配当金を期待して株を購入する場合はこうしたことも知っておく必要があります。

またその企業の業績が悪化すると無配当や配当金が減額する可能性もあります。

配当利回りの計算方法

配当金についての配当利回りは次の計算方法で算出します。

配当利回り(%)=1株当たりの年間配当金÷株価×100

この計算方法を目安に個別の株式銘柄の配当利回りを計算してください。

株の配当金の受取り方法の4つの種類

株の配当金の受取り方法の4つの種類

株式の配当金の受取り方法には次の4種類があり、自分で選ぶことができます。

  • 株式数比例配分方式(証券口座で配当金を受取る方法)
  • 配当金領収証方式(ゆうちょ銀行等で配当金をお受取る方法)
  • 登録配当金受領口座方式(銀行口座等で配当金を受取りる方法)
  • 個別銘柄指定方式(銀行口座等で配当金を受取る方法)

それぞれ特徴があるので、個別にみていきましょう。

株式数比例配分方式(証券口座で配当金を受取る方法)

株の配当金が口座開設先の各証券会社の残高に応じて、その証券口座に直接入金される受取り方法です。

例えば、同一銘柄の株式をA証券3,000株、B証券に1,000株保有していたら、その株数分の配当金が配当課税(税金)を差し引いて支払われます。

配当金領収証方式(郵便局等で配当金を受取る方法)

配当金受領証というものが発行会社から直接自宅に郵送されます。

これをゆうちょ銀行等に持参して配当金を受け取る方法です。ゆうちょ銀行等と記載しているのは、ほとんどの指定がゆうちょ銀行だからです。

登録配当金受領口座方式(銀行口座等で配当金を受取る方法)

配当金を出す全ての発行会社の配当金について、同じの銀行口座に一括して入金する方法です。

個別銘柄指定方式(銀行口座等で配当金を受取る方法)

登録配当金受領口座方式と同様に、配当金を指定した銀行口座に入金する方法です。

違いは発行会社ごとに入金する銀行口座を選べることです。

配当金の受取り方法の選び方のポイント

株の配当金の受取り方法はこのように4つありますが、証券会社によって4つすべての方法が選択できるわけではありません。

なお、ゆうちょ銀行などで配当金を受取る場合、金融機関によって本人確認書類を求められたり、期間が設けられていることがあります。

所定の期間を過ぎると別な手続きが必要になることもあるので、事前に必要なものも含めてを確認しておきましょう。

またNISAを利用していると株の値上がり益だけでなく、配当金も非課税になります。

NISA口座で配当金を非課税で受け取る場合、株式数比例配分方式を選択する必要があります。

手間がかからないことや配当金を受け取るのを忘れることがないこと、NISAも使っているなら株式数比例配分方式にしておく方が間違いは少なくできるでしょう。

配当金や株主優待を受取るには権利確定日にその株を保有

配当金や株主優待を受取るには権利確定日にその株を保有

株の配当金や株主優待を受取るためには、その株式を保有していることが必要です。

但し、条件があって株主として配当金をもらうために「権利確定日」にその銘柄の株式を保有していなければなりません。

配当金や株主優待を受取るためには、その銘柄の権利確定日に株を保有しているかどうかで判断されます。

つまり配当金や株主優待を受けることのできる株主が決まる日なのです。

権利確定日は、株式の銘柄ごとに違います。多くはその企業の決算期末となります。

初心者のために補足しておくと、一般的に権利確定日が近づくとその株主としての権利を得るため株価が上がることが多く、権利確定した後は株価が下がります。

権利確定日の翌日を権利落ち日といいます。

配当金の高い(配当利回りの高い)株式を選ぶ前にしておきたいこと

配当金の高い(配当利回りの高い)株式を選ぶ前にしておきたいこと

株の値上がり益(キャピタルゲイン)だけでなく、配当金など(インカムゲイン)が受取れるのは株式投資の大きな魅力です。

株主優待も同様です。しかし単に配当金が高い(配当利回りが高い)ことだけで銘柄を選ばないようにしましょう。

配当金が多ければ何でも良いわけではありません。例えば次のことはチェックしておきましょう。

  • 1株配当額が1株利益を上回ることが続いていないか
  • 過去の配当の実績

利益を上回る配当を出していないか、一時的に配当が多かっただけではないかなど時系列での配当金の推移などを確認しておくことがポイントです。

まとめ

株式投資をしている人は当たり前にやっていることですが、買値よりも株価が上がっていて配当金も多ければ資産は増えていきます。

配当金も株式投資の大きな魅力の一つです。配当金の受取り方法や配当利回りなどをみて、じっくり資産を増やしてください。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
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