【NISA 新制度】2024年開始の新NISAへの切り替えとつみたてNISAとの併用
NISAが新制度に2024年から移行します。つみたてNISAをすでに始めている人は、その切替方法や既存のNISA制度と新制度の併用について気になる人も多いでしょう。
■この記事で学べること
【1】つみたてNISA・一般NISAと新NISAの併用
【2】NISAの新制度とは?
【3】新しいNISAへの切替と移行方法
2024年からはじめるNISAの新制度について、大幅に拡充された内容とつみたてNISAからの切替や併用についてファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
NISAの新制度とつみたてNISA・一般NISAとの併用
2023年までに現行NISAで投資をスタートすれば、新NISAとは別枠でつみたてNISAなどは当初の非課税期間の終了まで運用が継続できます。
つまり現行のつみたてNISAと新NISAは併用することが可能です(一般NISAも同様)。
但し、現行のつみたてNISAに資金を投資できるのは2023年末までです。2024年以降は運用だけを続けることになります。
例えばつみたてNISAは20年間投資できますから、新制度のNISAとこの期間は併用することができるわけです。
資金に余裕のある人は、2024年からの新NISAが始まる前に、現行NISAの非課税枠の有効活用を考えましょう。
他にも次の点にも注意してください。
- 現行の一般NISA口座の保有商品は、新NISAへロールオーバーできない。
- 通常の一般口座、特定口座で保有している株式等は新NISA口座に移行できない。
新しいNISA制度とは?(2024年~)
NISAは2024年1月から、既存のつみたてNISAおよび一般NISAから新制度のNISAに移行します。内容そのものが大きく変わります。
NISA新制度で変わる3つの重要なポイント
新しいNISAのポイントは要約すると次の3点です。
- 非課税での運用期間が「無期限化」、年間投資枠の「上限額が拡大」
- 売却した分の「非課税保有限度額が再利用可能」
- つみたてNISAと一般NISAが「併用可能」
NISAの新制度と旧制度の違い
新制度のNISAの内容をまとめたものが下記の表です。
【NISA 新制度】
また既存のつみたてNISAと一般NISAの内容をまとめたものが下記になります。
【つみたてNISAと一般NISA(~2023年12月まで)】
NISAの新制度と既存の制度と比べると、その内容が大幅に拡充しています。
はじめのポイントに書いたように、期間限定だった非課税期間が無期限化されました。
またつみたてNISAで年間40万円、一般NISAで120万円だった年間の投資限度枠が、それぞれつみたて投資枠と名称が変わり〇万円、成長投資枠は〇万円となります。
さらに大きな特徴はこれまで年間の投資限度枠は、その年に売却しても再利用することができませんでした。
これが可能になり、またつみたてNISAと一般NISAは選択制でしたが、併用可能になったのです。
*新NISAで購入した分を売却した場合、その売却した分の非課税保有限度額が復活して再び利用ができるということ
新NISAのつみたて投資枠と成長投資枠
現行のNISA制度と新制度のNISAは別なものですが、新制度で呼び名はそれぞれ次のようになります。
- つみたてNISA:つみたて投資枠
- 一般NISA:成長投資枠
現在のつみたてNISAに該当するものが「つみたて投資枠」、一般NISAに該当するものが「成長投資枠」と考えてください。
成長投資枠では、一括での積立でも投資可能です。
新しいNISA制度への切り替えと移行方法
実は現在のNISAから新しいNISA制度への切り替えは難しいものではありません。
2023年末時点でNISA口座を開設している人は、2024年1月以降に新しいNISA口座が自動開設される予定になっています。
2024年以降にNISAを始める人は、開設する口座がはじめからNISAの制度の口座となります。
口座を開設する金融機関をピックアップして手続きを進めてください。
まとめ
NISAの新制度は2024年1月から始まります。
年間の投資枠が大幅に拡充されることから、投資で利益がでても税金がかからないこの制度の活用は将来の資産形成に大きく関係してきます。
はじめてで迷っている人は、無理のない範囲でまずは少額からはじめてみるのがおすすめです。
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