はじめての株価指数の種類と見方・使い方
投資をしない人でも「日経平均株価」という言葉は聞いたことがあるでしょう、日本における代表的な「株価指数」の一つです。株価指数は他にも種類があります。
■この記事で学べること
【1】株価指数とその種類
【2】株価指数の見方と使い方
株価の指数について国内の指数から海外の指数までどのようなものかまとめて解説します。
この記事のもくじ
株価指数とその種類
はじめに株価指数の基本知識とその種類についてみていきましょう。
株価指数とは?
株価指数とは、株式の証券取引所やある一定の銘柄のグループ(例えば業種別など)の株価の動きを表す指標です。
特定の母数を平均して指数化していると考えてください。
それによって個別の株式銘柄の株価のように、その時点での株価を基準としていくら増えたあるいはいくら減ったというかたちで株価指数も増減を表示することができます。
証券取引所や一定の銘柄グループといった特定の母数全体の動きを時系列で追って分析することができるようになります。
株価指数は一つではなくいくつも種類があります。日本国内では「日経平均株価(日経225)」や東証株価指数(TOPIX)」などが有名ですが他にもあります。
また日本だけでなく海外でもその国、その取引所などで使われる株価指数があります。
株価指数の種類(国内、海外)
日本国内の株価指数や海外の主な株価指数についてどのような種類があるかみていきましょう。
日本の主な株価指数
日経平均株価(日経平均・日経225)
東京証券取引所の第一部(東証一部)市場に上場している全ての銘柄から、代表的な225銘柄を抽出してその株価を平均して指数化したものです。
日本の株式市場の代表的な株価指標の一つで、略して日経平均あるいは日経225という呼び方もします。
東証株価指数(TOPIX)
東京証券取引所(東証)市場の第一部に上場する株式の全銘柄を対象とする株価指数のことです。指の1968年1月4日の時価総額を100として現在の時価総額を指数化しています。
JPX日経インデックス400
JPXグループと日本経済新聞社が、企業の資本効率性や収益性、投資者からの視点による経営の重要性に着目、企業の業績指標・データに基づく400銘柄で構成された指数です。
時価総額の大きい銘柄の影響を低減できることが特徴(組み入れ上限を設定しているため)です。
海外の主な株価指数
世界各地に株式市場はあるのでその国にも複数の株価指数があります。
- アメリカ NYダウ、NASDAQ(ナスダック)総合指数
- カナダ S&Pトロント総合指数
- ドイツ DAX指数
- イギリス FTSE100指数
- フランス CAC40指数
- スペイン IBEX35指数
- イタリア FT MIB指数
- 中国 上海総合指数 など
簡単に欧米を中心にいくつか例として挙げましたが、EURO圏の他の国にも株価指数はありますし、アジアや中東にも同様に株価指数があります。
海外の株式市場をみるときにどの指数をみればいいのかという視点でみておくといいでしょう。
株価指数の見方や使い方
ここまで見たように株価指数といっても種類もさまざまです。また指数によって特徴も異なります。
日本国内の指数を例に挙げてみましょう。東証株価指数(TOPIX)は東証一部全銘柄を対象にしており、日経平均株価は225銘柄を対象にしています。
どちらが良い悪いではなく特徴があるのです。
東証株価指数は時価総額を考慮した加重平均を使っています。そのため時価総額の大きい銘柄(一般的にその企業の利益や資産が大きいと時価総額が大きい)の株価の影響が強くなります。
これに対して日経平均株価は、225銘柄の単純平均です。
値がさ株(一単元あたりの株価が高い株式銘柄。単価の高い銘柄)と言われる株価影響を受けやすくなっています。
一般的には加重平均を使った指数が、株式市場の全体について表していると考えられているので、株価指数をみる際の参考にしてください。
これは海外の株価指数をみるときも同様です。
まとめ
株価指数には株価指数先物取引といった取引もありますが、初心者向きのものではありません。
まずは株価指数とはどういうものか、参考にしようとする指数にどのような特徴があるのかというところからはじめてみましょう。
学校の試験ではないので丸暗記する必要はありません。どのような特徴があって何を表しているのかざっくりとでもいいので覚えておきましょう。
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