新NISA開始とつみたてNISA延長で2024年NISAはどう変わる?
※この記事は当初2024年から改正されるはずだったNISAの記事です。その後さらに2024年から違う内容に改正されることになりました。
この記事はもともとの改正予定だった内容の記事としてご覧ください(さらに改正されています)。2024年からの改正内容を知りたい人はこの下にある関連記事をご覧ください。
■この記事で学べること
【1】現状のNISAの状況
【2】新NISAとつみたてNISA延長の内容
【3】今後のNISAの方向性、使い方とポイント
新NISAやつみたてNISAの改正から見える方向性についてファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
現状のNISAの状況
NISA(少額投資非課税制度)の現在の状況について確認しておきましょう。NISAには3つの種類があります。
現行の3種類のNISA
- 一般NISA :2014年1月より 非課税枠 年間120万円×5年=600万円
- ジュニアNISA:2016年度より 未成年者(0~19歳)が対象で年間80万円分の非課税投資枠
- つみたてNISA:2018年1月より 少額からの長期・積立・分散投資を支援する非課税制度 非課税枠は年間40万円×20年=800万円
※ジュニアNISAは2023年修了予定
このようにもともとの趣旨はそれぞれ異なるのですが、一般NISAとつみたてNISAは選択制になっているため併用することはできません。
新NISAとつみたてNISAの改正内容
令和2年度税制改正大綱にて公表された各NISAについて、どのような改正を行おうとしているのかみてみましょう。
- 一般NISA :投資期限を5年延長、2024年より新たな制度(新NISA)に移行
- ジュニアNISA:当初の予定通り2023年末で新規の受付は終了
- つみたてNISA:2037年までだった投資期限を2042年まで5年延長。
ジュニアNISAは予定通りの期限で終了、つみたてNISAは5年延長となる見込みです。
気になるのが現在の一般NISAから移行するという新NISAの内容です。
現行NISAとつみたてNISA・新NISAのイメージ図
新NISAは2階建て構造にすることが検討されています。
1階部分がいまのつみたてNISAとほぼ同じ仕組み、2階部分についてリスクが高いものは除外する方向です。
改正後の新NISAとつみたてNISAのイメージ図(2024年以降)
図にすると次のようなイメージになります。
出典:財務省
新NISAも現行と同じく、つみたてNISAとの選択適用ですが、投資期間が延長されたことはいいことだと考えます。
新NISAとつみたてNISAの見直しによる違い
2024年に現行NISAから移行してはじまる新NISAとつみたてNISAの見直し・解説による主な内容の違いは次のようになります。
出典:財務省
両方を併用することはできませんので、いずれかを選択するかたちになります。
投資上限額や投資方法などが違いますが、一番大きいのは「非課税期間」です。予算(投資額)がどのくらいあるかなども加味して選ぶといいでしょう。
今後のNISAの方向性、使い方とポイント
まだ未定な部分も多いわけですが、新NISAに移行するかたちになっても現行の制度と同じように損益通算はできないでしょう。
制度利用にあたってはこの点には変わらず注意が必要です。
比較的リスクの高い商品を売買していた人からは、物足りない内容かもしれませんが、これから投資をする人にとってはやりやすくなる部分も多くなります。
この新NISAがはじまるとつみたてNISAとのいずれかを選ぶことになります。
現在でもどちらがいいか分からないという声を聞きますし、17年度の税制改正大綱では複数あるNISAを一本化することも視野に入れて検討していたようです。
一つの方が分かりやすいと思いますが、これまでより積立てを重要視する制度となり少額・積立・長期分散投資に力を入れていくということでしょう。
投資スタイルと予算などから自分に合った方を選ぶようにしてください。
まとめ
新NISA開始とつみたてNISA延長で2024年NISAはどう変わる?、についていかがでしたか。
2019年は老後資金や社会保障に改めてスポットが当たった年でした。
長期の資産形成について国に後押ししている制度が各種のNISAです。現行の制度を活用しつつ、新NISAへの移行やつみたてNISAの延長を上手く活用してください。
つみたてNISAも延長されたことで、スタートが遅れた人もフルに期間を活用することができます。
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