ライフプラン相談|失敗を減らすファイナンシャルプランナー選びのコツ
自分でライフプランを作ったり、専門家に相談をする人もいるでしょう。ライフプラン相談には有料や無料のものがあります。
■この記事で学べること
【1】ライフプラン相談前に準備、理解しておくこと
【2】相談には有料と無料がある
【3】ライフプラン相談先を選ぶコツ
ライフプラン相談を受ける前に知っておきたい準備やファイナンシャルプランナーの選び方などについてお話します。
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この記事のもくじ
ライフプラン相談前に準備、理解しておくこと
ライフプランは自分でツールを使って作ることもできます。
一方で専門家から気づかない視点のアドバイスなどを受けることもできるので、ライフプラン相談をしてみるという選択もあります。
相談先もある程度限定されることから、事前に知っておきたいことをまとめてみておきましょう。
本来のライフプラン相談とは?
ライフプランとは人生設計、計画です。将来自分がやりことや希望などを明確にして(ライフデザイン)、ライフイベント表やキャッシュフロー表など現状分かる範囲で数字に落とし込みます。
数字にするとお金が足りる、足りないなどが具体的に見えてきますので、不足することについて先々の計画を見直したり、無駄がないかチェックします。
この無駄というのが家計の見直しや生命保険の見直し、住宅購入が関係するならそもそも予算組みなどもチェックしていきます。
お金を殖やす方法には資産運用もありますから、こうした方法も使っていくならその方法も含めて収支に反映していきます。
このようにライフプラン相談とは、本来は人生設計そのものである全体をとらえたものであると考えてください。
もちろんなかにはそこまで必要がないので、「家計の見直しがしたい」とか「このプランで住宅ローンを組んで問題がないか」など個別の問題の相談もあるでしょう。
ここではライフプラン相談が必ずしも個別のテーマの相談ではないと理解してください。
ライフプラン相談の準備
ライフプラン相談に主に必要なものを挙げておきましょう。
- 収入(手取り)と支出(家計簿など)が分かるもの
- ローンやクレジットなど借入があればその明細
- その他相談に応じて必要なもの(生命保険証券、ねんきん定期便など)
相談先によっては予約などを入れた段階で必要なものをアナウンスしてくれるので事前に確認しておいてください。
家計の支出については家計簿をつけていなければ、事前にシートなどを渡されたりもしますから確認しておきましょう。
記憶に頼るよりも紙ベースの資料を揃える方が内容が具体的になるので回答もより具体的です。
例えば、手取り収入が●万円くらいと記憶の範囲で話すよりも、給与所得者なら源泉徴収票を用意した方が間違いがありません。
だいたいの数字なら回答もだいたいだったり、ざっくりとしたものになります。
詳しい数字なら回答も実態に近いものになっていきます。
当たり前のことではありますが、相談前にこうしたことは理解しておきましょう。
ライフプラン相談の前提は、将来の夢や希望などのライフデザインありきです。漠然としていてもいいので、一度自分でじっくり考えてみるといいでしょう。
ライフプラン相談会と言いながら、違う相談になっていないか?
ライフプラン相談会などというと、個別に金融機関などが開催していることがあります。
その多くが無料相談ですが、もちろんこれはこれでありです。但し、何のためのライフプラン相談かは改めて確認してから参加してください。
この頁のはじめに「本来のライフプラン相談とは?」ということについてお話しました。
最初からライフプラン相談会に行って、例えば住宅ローンを利用する際の予算の決め方について相談したいというのであれば、そういうかたちで利用すればいいでしょう。
金融機関が開催するライフプラン相談会によくありがちなのが、ライフプラン相談会といいながらも実際は生命保険の相談会や説明のようになっていることがあります。
生命保険の相談をしたいならもちろんOKですが、そうでなければ主旨が少しずれてしまいます。
ライフプラン相談というよりは、保険見直し相談という方がまだわかります。
昨今、販売したい商品のゴリ押しなどは少ないでしょうが、この後お話する相談の背景にあるものを知って利用してください。
ライフプラン相談には有料と無料がある
ライフプラン相談に限った話ではありませんが、ファイナンシャルプランナー(FP)が相談を受けるものには有料のものと無料のものがあります。
ファイナンシャルプランナーの業界では、よく企業に属している企業系FPと自分で事務所を構えている独立系FPなどと区分けすることがあります。
一般の人がライフプラン相談をしようと考えたときに、企業系・独立系の区別よりもビジネスの背景を見る方が判断がつきやすいのでその視点で説明します。
有料相談の判断
有料相談の多くは、相談料などを取ることでビジネスをしているファイナンシャルプランナーです。
有料相談については、まだまだ相談にお金を払うことに抵抗がある人も多いでしょう。
実際に時間あたり数千円から1万円以上の相談料がかかります(FPに異なります)。
考え方としては、例えば住宅ローンを借入ができるというだけで金融機関で提示されたプランを利用してしまうと先々無理なローンで困ることもあります。
そういう失敗を減らすために支払う相談料を一つのコストと考えられる人は、有料相談を受けるといいでしょう。
実際に何でも無料で提供していたら、ビジネスとして成立しません。
このあたりは考え方次第ですが、こうした視点で考えると次項の無料相談も背景がみえてきます。
相談料が無料の理由
次に相談料が無料のケースです。ここで重要なのは、「なぜ無料なのか」ということを考えてみることです。
どんな業界のどんな商品・サービスでもその対価には、ボランティアでもない限りは必ず費用が発生するのは当然のことです。
例えば食品販売でも無料で試食はありますが、それだけではビジネスになりません。
相談料が有料でも無料でもビジネスで提供していることに変わりはありません。
そうするとどこでビジネスにしているかということです。
なかにはデータ収集・リスト集めなどが目的のケースもあるでしょう。
一般的に無料の相談では、最終的な収益モデルに生命保険の販売や投資商品の提供、住宅ローンの斡旋などがあります。
こうした商品の販売がなければ、金融商品に投資したり、保険に加入したりできないのでそれはそれで必要なものです。
商品販売や斡旋が関係するものは、少なからず販売数字が求められます。
自社の商品のゴリ押しは論外ですし、今の時代にそんなことをする人は少ないでしょうが色々な人がいるので何とも言えません。
誘導するのがうまい人もいるので、商品販売などについて直接あるいは間接的に話があるかもしれない前提で相談する方が失敗は少ないでしょう。
ちなみに有料でも相談料が安いケースでは、最終的に商品販売が関係しているケースもあります。
無料相談でもプロの話は聞くことができます。どちらが良い悪いの話ではないので、どう活用するかの問題です。
ライフプラン相談先を選ぶコツ
ライフプラン相談をするにあたって、ファイナンシャルプランナーを選ぶコツについてお話しておきます。
- FP資格を持っているか
- ファイナンシャルプランナーとしての実績や経験、業歴
- 相談料は有料か(いくらか)、無料か
- その人との相性
ちなみにファイナンシャルプランナーの資格には、日本FP協会のAFP、CFP資格(国際資格)と国家資格であるFP技能士(1級・2級・3級)という資格があります。
資格を保有していないのにCFPとか●級技能士などと名乗ることはできません。
但し、ファイナンシャルプランナーというだけなら資格を持っていなくても名乗れます。
資格がすべてではありませんが、筆者はパスポートのようなものだと思っています。
つまり持っていないと飛行機に乗ることすらできないので最低限必要なものです。
また経歴やキャリアによってできること、できないことがあるので事前に確認しておくといいでしょう。
すでにお話したように相談料の有無や金額もポイントです。
事前に調べようがないことですが、結構大切なことがその人との相性です。人と人とのことなので、どんなに優秀な人でも合わないこともあります。
そんなに頻繁にライフプラン相談はないという人もいるでしょう。
しかし人生の節目節目に相談などを利用するとき、過去にも相談していてその経緯などを分かってくれている人の方が相談はしやすいものです。
こうした視点も持っておいてください。
※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。
まとめ
なかなか有料相談に踏み切れないという人もいるでしょうし無料で十分という人もいるでしょう。
有料相談といってもそんなにハードルの高いものではないことはお伝えしておきます。
長い人生の中でどんな立ち位置でライフプラン相談を受けてくれるのか、しっかりチェックしてライフプラン設計に活かしてください。
日本FP協会などの各都道府県の支部で、お金についてのイベントなどを主催して相談会などもやっていることがあるのでこうしたものも利用してみるといいでしょう。