1. TOP
  2. 殖やす(資産運用)
  3. 資産運用・投資初心者が失敗を減らすためにおすすめの3つの方法

資産運用・投資初心者が失敗を減らすためにおすすめの3つの方法

資産運用・投資初心者が失敗を減らすためにおすすめの3つの方法
Pocket

資産運用や投資をはじめる初心者には失敗や間違えやすいハードルがいくつかあるので、注意してはじめなければなりません。

■この記事で学べること

【1】資産運用と投資は何が違う?何のために投資する?

【2】初心者が勘違い・失敗するよくある勘違い

【3】初心者は何から(種類)はじめる?、おすすめの方法とは?

この3つがこの記事のポイントです。初心者向けに資産運用や投資についてのはじめの一歩をファイナンシャルプランナーが解説します。

※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。

資産運用と投資の違いとは?

初心者も覚えておきたい資産運用と投資の違いとは?

はじめにきちんと言葉の定義を確認しておきましょう。

資産運用も投資も似たようなものと考えているでしょうが実は違います。何かを学ぶときに言葉の意味を理解していることはとても大切なことです。

理由は学ぶときにその言葉を使うからです。試験ではないので丸暗記してということは必要ありません。

感覚的に分かっているイメージでも十分です。

  • 資産運用:すでに保有している資産を殖やすこと
  • 投資  :ゼロから資産を築くこと

大まかにかこのような違いでとらえてください。

いままで貯蓄で貯めたお金を殖やしたいと考えるなら資産運用、これから少しずつ資産を築いていきたいというなら投資という区分けになります。

広い意味ではお金を殖やすという考え方ではどちらにも当てはまることになります。

この記事ではこの2つを便宜上、区分けしないのでこれ以降は「資産運用・投資」と記載します。

初心者が失敗する資産運用・投資のよくある3つの勘違い

初心者が失敗する資産運用・投資のよくある3つの勘違い

初心者が資産運用・投資をはじめられないよくある理由

色々な理由で資産運用・投資をはじめられない人がいます。よく聞く理由のいくつかに次のようなことがあります。

  • よく分からない、知識がない
  • (わからないから)難しい
  • (損したら)怖い
  • お金がない
  • 忙しくて暇がない

このあたりのことは本当によく話がでるところです。

これらは残念ながら勘違いと思われることがほとんどですが、はじめて投資をする人にはこうした勘違いが珍しくありません。

お金のことに限らず、自分の知識のないことについてはじめてなのは誰でも同じです。

いまはネットである程度の情報の収集や相談をすることができます。

情報の正確性や発信元などの精査は必要ですが、初心者が投資をはじめるには昔よりずっと有利です。

初心者が失敗する資産運用・投資のよくある3つの勘違い

初心者が間違えやすいことについていくつか確認してきましょう。

  1. お金持ちでなければできない(× 資産運用・投資は少額(小口)からでもできる)
  2. 資産運用や投資は博打とギャンブルである(× 投資と投機は違う)
  3. 専門家でなければできない(× 一般の人も普通にやっている)

金融機関にお金を預けてお金を殖やす方法は色々ありますが少額の小口からでも可能です。必ずしもお金持ちである必要はありません。

家計の中で「貯めるお金」「殖やすお金」を分けて、資金を入れていくことが大切です。

また躊躇する多くの人の間違いが資産運用・投資を博打と同列に考えていることです。

「投機」「投機的」という言葉がありますが、意味合いとしてはこちらはギャンブル的な要素に近くなります。

例えば東京株式市場には多くの企業が上場しており、各銘柄の株式を売買することができます。

国内外の機関投資家やプロ、個人のデイトレーダー、普通にお金を殖やしたい一般の人までいます。

市場への参加者の全員が儲かる、全員が損するということはありませんから、これらのバランスで成り立っています。

だから損することがあるよね、ということを言う人がいます。

しかしそのリスクをうまく回避・分散しながら資産運用・投資をしていくことが初心者向けの一つのポイントです。

初心者は何から資産運用・投資をはじめるのがおすすめ?

初心者は何から資産運用・投資をはじめるのがおすすめ?

資産運用・投資を言っても実に色々な種類があります。

  • 株式、債券、不動産、投資信託など
  • 国内の投資対象、海外の投資対象(先進国、途上国など)
  • まとめて一括集中投資、積立してコツコツ分散投資

少し大まかに書きましたが、単に投資対象とする種類や投資する地域、お金の投下の仕方や手法などでもこのように分かれてきます。

種類についてはざっくり書きましたが、FX(外国為替証拠金取引)やビットコインなどももちろん投資対象の種類に入ります。

初心者の人におすすめなのが、長期で少額からコツコツ続ける「長期の積立分散投資」です。次に理由をみていきます。

なぜ少額からコツコツ積立投資をはじめるべきなのか?

なぜ少額からコツコツ積立投資をはじめるべきなのか?

長期での積立分散投資をすると、短期である日いきなり大儲けすることはできません。

それをするには短期で集中投資ということになりますが、投機的な要素が高くなります。

平たくいうとギャンブル性が高まるということです。

昔、筆者が証券会社にいた頃、取引をおすすめしていたある企業経営者の方に「株の取引なんてやっていたら仕事ができん」と言われたことがありました。

サッカーの試合を例に考えてみましょう。

  • 応援しているチームが前半25分に先制ゴール(1対0)
  • 相手チームが前半40分に同点ゴール(1対1)
  • 後半30分応援チームが逆転ゴール(2対1)
  • 後半のロスタイムに相手が同点ゴール(2対2)
  • その後延長でも点が入らず、PK戦で何とか応援チームが勝ち

リアルタイムでこの試合の状況をみているとかなりハラハラしますよね。しかも最後の最後に追いつかれた。

しかしこの試合をリアルでなく、翌朝のスポーツニュースで見た人はダイジェストで結果を知るだけです。ああ、PKで勝ったのだと。

これをこのまま株価に変えてみます(税金や手数料は便宜上無視します)。

  • A企業の株を株価1,000円で1,000株購入(100万円)
  • 購入後、すぐ株価が1,200円に上昇(120万円)
  • その後、株価が下がりはじめ900円に下落(90万円)
  • 同日午後になって1,050円まで持ち直す(105万円)
  • さらに再び下落して950円(95万円)になったものの、持ち直してその日は1,000円で取引を終えた

ここまで乱高下することはあまり現実的ではありませんが、自分のお金が目の前でここまで動いていてそれをリアルタイムで見ていたらどうですか。

先ほどの経営者の方が仕事にならんというのは、それはリアルでみていたらそうなります。

短期的にかなり資金を投下していたら気にするなという方が無理です。

この株価もスポーツニュースのように後で結果だけみていたら、1日でかなり乱高下したようだけど、結局買値の1,000円で終わったかというだけです。

短期的な集中売買を決して否定するわけではありませんが、はっきりいって初心者向きではありません。

理由はここまでお話したとおりです。

投資初心者が失敗を減らすためにおすすめの3つの方法

投資初心者が失敗を減らすためにおすすめの3つの方法

長期の積立分散投資はわかったけれども、そのために具体的に何からはじめていいかわからないという人も多いでしょう。

運用・投資の初心者が失敗を減らすために必要なことを考えてみましょう。

おすすめというよりは、はじめて投資をする人が優先してやっておくべきことは以下の3つです。

  • 新NISA(つみたて投資枠)
  • 確定拠出年金(企業型確定拠出年金あるいは個人型確定拠出年金・iDeCo)
  • その他一般の証券口座で、少額からの積立分散投資

念のためお断りしておきますが、新NISA(つみたて投資枠)や確定拠出年金はそれぞれ目的が違います。

目的が違うのでどちらが良い悪いではないということです。

制度の違いもあるのでそこはしっかり確認しておく必要があります。いずれのものを始めるにしても簡単なものでいいので本を1冊読んでください。

簡単なものを1冊でいいので読み込むことです。そして証券取引口座を開設して、少しずつでもはじめてみることです。

本だけ100冊、1,000冊読んでも資産は殖えません。

ある程度のところで負担の少ない金額からはじめることが大切です。

確定拠出年金などは勤務先が導入していて投資教育などをしてくれている場合にはそうした場に積極的に参加してください。

積立投資は期間を長くとれるほどリスク分散できるので有利です。

これら2つの制度を優先しておすすめする理由は税制上の優遇制度があるためです。

デメリットもあるのでそこはきちんとチェックしてはじめる必要がありますが、国が仕組みとして用意した税金が有利になる制度はどんどん使い倒すべきです。

こうしたもので経験を積みながら、個別銘柄の株式投資をしてみたい、FXをやってみたいというのであればそれはそれで負担の少ない範囲であればいいと考えます。

  1. 失敗を少なくするにはリスク分散すること(投資対象の分散、購入タイミングの分散)
  2. 積立で行うこと
  3. まとめて資金を投入するなら小口で行うこと

この3つ大切です。その前提で新NISA(つみたて投資枠)や確定拠出年金(iDeCoなど)を優先させるといいでしょう。

それぞれ使い方が違うのでデメリットも理解してはじめてください。

他に余裕があれば一般に課税される証券口座などで、積立投資をしてもいいでしょう。

自分の投資経験はお金を貯めて・殖やしていくための大切な無形財産です。

仕事でもバイトでも失敗して上手くなります。

投資でも失敗しないに越したことはありませんが、失敗する確率を減らす、もし失敗したときに傷が浅くなるようにリスク分散することが大切です。

その経験が次の投資に活きてくるのです。

まとめ

資産運用・投資初心者が失敗を減らすためにおすすめの3つの方法、についていかがでしたか。

初心者が資産運用・投資をはじめる場合、ゼロをイチにするのに結構エネルギーを使います。

自分で積極的に情報を収集して必要な知識を増やしてください。

そして一つの経験は何よりも大切です。長期の積立投資をしていて価格が下がったら心配という人もいるでしょう。

しかし積立投資の勉強をしている人なら価格が下がっている、ということが損をしているではなく、安く買えているということを知っています。

スーパーでタイムセールになるとお弁当の価格が安くなるのと一緒です。

自分の本業でしっかり収入を増やしつつ、お金そのものにも働いてもらい育てるために資産運用・投資をはじめてみましょう。

※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。

関連記事

Pocket

\ SNSでシェアしよう! /

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの注目記事を受け取ろう

資産運用・投資初心者が失敗を減らすためにおすすめの3つの方法

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
”ファイナンシャルプランナーに相談するには、、、”
http://ファイナンシャルプランナー相談.com

この人が書いた記事  記事一覧

  • 年末調整・保険料控除申告書の記入例つき書き方と計算式(2024年分)

  • 【平均貯蓄額(最新2024年)】年代別(20~60代)でいくら貯めてる?

  • 【火災保険】損害額の査定・鑑定方法(建物・家財)と保険金受取りまとめ

  • 【台風・集中豪雨・土砂崩れ】火災保険の水災(水害保険)の補償と必要性