【厚生年金から国民年金】への切り替え手続きと【国民年金から厚生年金】
転職や退職で厚生年金から国民年金へ切り替え手続き、あるいは国民年金から厚生年金へ切り替えすることがあります。将来の年金受給に関わる重要なことです。
■この記事で学べること
【1】厚生年金から国民年金への切り替え手続き
【2】国民年金から厚生年金への切り替え手続き
厚生年金と国民年金あるいは逆の場合の切り替え手続きについてファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
厚生年金から国民年金への切り替え手続き
日本国内に住む20歳以上60歳未満の人で厚生年金保険に加入していない人は、国民年金の「第1号被保険者」または「第3号被保険者」になります。
厚生年金保険に加入しているということは、「第2号被保険者」です。
厚生年金から国民年金に変更・切り替えということは、
- 会社員や公務員から自営業者・フリーランスになる
- 配偶者の扶養に入る などのケースでしょう。
それぞれケースに応じた手続きが必要になります。
厚生年金から国民年金(第1号被保険者)への切り替え・加入手続き
国民年金への切り替えで第1号被保険者の場合は次の窓口で手続きが必要です。
- 手続き先 :住所地の市区役所または町村役場に本人か世帯主
- 必要書類等:基礎年金番号通知書または年金手帳等(基礎年金番号を明らかできるもの)
- 提出期限 :退職日の翌日から14日以内
厚生年金から国民年金(第3号被保険者)への切り替え・加入手続き
第3号被保険者は配偶者の扶養に入っているので、その配偶者が勤務する勤務先で厚生年金から国民年金の手続きをしてください。
配偶者に勤務先に確認するように伝えてください。
なお、日本国内に住む20歳以上60歳未満の人で厚生年金保険に加入していない人は国民年金に加入するといいました。
第3号の場合はさらに次の要件に該当している人になります。
- 厚生年金保険に加入している配偶者に扶養されていて原則として年収が130万円未満の人
年収が130万円未満でも、厚生年金保険の加入要件にあてはまる場合は、厚生年金保険及び健康保険に加入することになります。
日本年金機構 厚生年金保険の加入要件
2022年10月1日からパート・アルバイトの社会保険加入が段階的に拡大されているのでチェックしておいてください。
次は2024年10月1日に改定予定です。
国民年金から厚生年金への切り替え手続き
国民年金から厚生年金の切り替え手続き
国民年金から厚生年金への切り替え加入手続きは、勤務先の企業等が年金事務所へ届出を行います。
そのため被保険者本人が市役所や区役所などの窓口で何か手続きする必要はありません。
保険料についても国民年金保険料は厚生年金保険料から支払いになります(給与天引き)。厚生年金から国民年金に切り替えるときのような手間はありません。
国民年金保険料と厚生年金保険料が重複した場合
月払いで国民年金保険料を支払っていた場合、厚生年金への切り替えのタイミングによっては保険料の納付が重複することがあります。
他にも国民年金保険料を年払いしている場合も重複することがあります。
これら場合、後日年金事務所から還付の案内が届きますから、それに従って還付の手続きを行います。
まとめ
厚生年金から国民年金、逆に国民年金から厚生年金に切り替える手続きはそれぞれすることが異なります。
国民年金になる場合、第1号被保険者か第3号被保険者になるかですることが変わります。
難しいことではありませんが、将来の年金の支払いに繋がる重要な手続きなので間違いの内容にしてください。
また第3号被保険者でも2022年10月および2024年10月に実施の社会保険適用拡大で該当する人はこの点にも注意しましょう。
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