【NISA恒久化】改正される新しいNISAで変わる活用法
NISAが一体化した上で非課税期間が恒久化、年間の投資枠の拡充されることになりました。資産形成をする上で大きな動きです。
■この記事で学べること
【1】新しいNISAに改正と恒久化
【2】新しいNISAはいつから?
【3】恒久化されると非課税の使い方はどうなる?
一般NISA(新NISA)、つみたてNISAについて恒久化・一体化の動きについて解説します。
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この記事のもくじ
新しいNISAに改正と恒久化
新しいNISAの改正内容
もともと2024年から新NISAが始まる予定でしたが、この内容を大幅に変更してNISAの非課税期間の恒久化、投資枠の拡充などが行われることになりました。
■新しいNISAと現行のNISAの主な内容の比較
現在のNISA制度 | 改正後(2024年以降) | ||
一般NISA | つみたてNISA | 新しいNISA制度に一体化 | |
投資可能期間 | 2023年まで | 2042年まで | 恒久化 |
非課税期間 | 5年 | 20年 | |
年間投資枠 | 120万円 | 40万円 | つみたて投資枠120万円 + 成長投資枠240万円 |
非課税限度額 | 600万円 | 800万円 | 1,800万円 (うち成長投資枠1,200万円) |
両制度の併用 | 不可 | 可能 |
出所:令和5年度税制改正大綱
これまで一般NISAとつみたてNISAは併用できませんでしたが、新しいNISAではこの2つを一体化します。
現行の一般NISAに当たる部分を「成長投資枠」、つみたてNISAに当たる部分が「つみたて投資枠」となります。
決められていた非課税期間も無期限となり恒久化、投資枠も引き上げられます。
*令和5年度税制改正大綱で方向性が示されましたが、法案等の成立はこれからです。そのため現時点では見込み・予定と考えてください。
現行のNISAで投資している分はどうなる?
すでに一般NISAやつみたてNISAをはじめていて投資している人もいます。
2023年12月末までに現行の一般NISAおよびつみたてNISAで投資した分については、新しいNISAの外枠で現行制度における非課税措置が適用される見込みです。
なお、現在投資しているものを新しいNISAにロールオーバーすることはできません。
ジュニアNISAは改正されない
現在NISAには3つの種類があります。
「一般NISA」「つみたてNISA」「ジュニアNISA」です。
ジュニアNISAについては他の2つのように改正されることはなく、当初の予定通り2023年12月末で終了予定です。
新しいNISAはいつから?
新しいNISAは2024年1月以降の予定です。
恒久化されると非課税の使い方はどうなる?
2024年以降、新しいNISAに改正されることで、この非課税の制度の使い方がどう変わるか考えてみましょう。
つみたて投資枠を使ってコツコツ資産を育てていく動きは変わりません。
年間投資枠が40万円から120万円になるため、毎月10万円まで投資可能となります。10万円フルに使える人は少ないかもしれませんが、うまく割り振ることが重要です。
なお、つみたて投資枠についての商品は現行のつみたてNISA同様です。
さらに成長投資枠で年間240万円投資可能なので、個別の株式投資などをする人はチャンスが増えます。
資金を上手く割り振ることがポイントになるでしょう。
市場相場の状況にもよりますが、「いつ」「どのように」売却するかの出口戦略を考えておくことが重要です。
NISAの増額も要望されていますからNISAの限度額をフルに使い、非課枠を活用して資産形成に繋げていくことが求められます。
まとめ
新しいNISAについては令和5年度税制改正大綱にでたことで方向性が定まってきました。
すでにNISAに投資している人、またこれからはじめようと思っている人は2024年は日本の投資において1つの節目になるでしょう。
いまから準備に入ってスタートできるようにしておきましょう。
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