1. TOP
  2. 備える(生命保険・損害保険)
  3. 【中断証明書】自動車保険の中断の条件・再開と他社への等級引継ぎ

【中断証明書】自動車保険の中断の条件・再開と他社への等級引継ぎ

Pocket

任意の自動車保険は車の廃車や海外転勤などで車を手放した場合、中断証明書によって自動車保険の等級(割引)を一定期間休止できる制度です。

■この記事で学べること

【1】任意の自動車保険の中断証明書とは?

【2】中断証明書の発行条件と手続の流れ、必要書類

【3】中断証明書の期限と再発行、中断の再開と他社再開での等級引き継ぎ

任意の自動車保険の中断証明書についてのポイントについてファイナンシャルプランナーがご紹介します。

※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。

任意の自動車保険・バイク保険の中断証明書とは?

任意の自動車保険・バイク保険の中断証明書とは?

中断証明書とは?

「中断証明書」は廃車や譲渡などで自動車保険契約を解約する場合、所定の期間その中断したときと同じ等級(割引率)で契約を再開できる制度です。

個人が加入する任意の自動車保険やバイク保険はノンフリート等級という制度でその契約者の割引率や割増率が決まる仕組みです。

等級には1等級から割引最大の20等級までありますが、1年間無事故でも1等級ずつしか進みません。

通常、任意の自動車保険を新規に加入すると6等級からはじまります。

割引が最大になる20等級まで無事故を続けても14年かかります。

廃車や売却などで自動車保険を解約したらせっかく進めた割引がなかったことになってはたまりません。

そのような人のために中断証明書を発行することで割引を一旦休止することができるのです。

例えば、東京海上日動・損保ジャパンなど大手損保やソニー損保・チューリッヒ・アクサダイレクトなどのネット損保、JA共済の自動車共済やこくみん共済coop(全労済)のマイカー共済などでも同じ制度があります。

中断証明書の発行条件と必要書類、手続きの流れ

中断証明書の発行条件と必要書類、手続きの流れ、使用条件

中断証明書を発行するためには条件を満たしていることが必要です。

また自動車保険を解約したら自動的に発行されるわけではありませんから自分で手続きする必要があります。

中断証明書の主な発行条件

中断証明書の発行には条件が設けられています。

細かいところは色々ありますが、目安として次のようなことは頭に入れておきましょう。

  • 契約車両が廃車や譲渡、リース業者へ返還されていること
  • 等級を中断する際に適用されている適用等級が7等級以上
  • 当該契約車両(被保険自動車)の車検切れや盗難
  • 海外渡航  など

これらの条件を見ると分かりますが、ナンバープレートがついていて普通に使用できる条件だと通常は中断することができません。

またノンフリート等級が1~5等級の場合は割増契約だったり(解約しても13ヶ月履歴が残る)、6等級は新規ではじめる等級なので中断する必要がありません。

割引の進んだ等級を休止するイメージを持っておくといいでしょう。

一般的に中断証明書を発行する自動車保険の契約について、解約日または満期日の翌日から13ヶ月以内に申し出することが必要です。

なお中断証明書の必要書類ですが、自動車の譲渡・売却や廃車、リース会社等への返還、車検切れ、盗難などの中断理由によって必要書類が多少変わります。

具体的な中断理由を契約先の損保などに伝えて必要な書類を確認してください。

中断証明の発行と休止から再開までの流れ

通常、自動車保険における中断証明書発行から中断・休止してから再開までの流れは次のようになります。

  1. 自動車保険の契約先損保や共済に中断証明書の発行依頼
  2. 廃車や譲渡などを証明する資料や必要書類を提出
  3. 中断証明書の発行と契約者での保管
  4. 中断証明書の期限内であれば同じ等級で再開が可能

自動車保険を解約する際に契約先の損保から中断証明書の話はされるのが一般的ですが、中断が必要であれば自分から申し出するようにしてください。

中断証明書の期限と再発行、自動車保険の再開および他社での等級引き継ぎ

中断証明書の期限と再発行、自動車保険の再開および他社での等級引き継ぎ

中断証明書の期限と再発行

中断証明書には使用期限があり一般的に10年間です。

これを超えると期限切れとなり中断証明書を使っての自動車保険の再開はできませんので注意してください。

また中断の期限内で中断証明書がない場合、再発行してもらうことは可能です。

中断証明書を発行した損保に照会してみましょう。

自動車保険の中断からの再開と他社での等級引き継ぎ

中断・休止していた自動車保険を中断証明書を使って再開する場合、中断していた等級を引き継いで再開することが可能です。

なかには再開にあたって異なる他社で契約したい人もいるでしょう。

中断からの再開の場合、もともと契約していた損保はもちろん他の損保やJA共済やこくみん共済coopなどの共済でも再開が可能です。

この場合も中断していた等級は引継ぎます。

まとめ

【中断証明書】自動車保険の中断の条件・再開と他社への等級引継ぎ、についていかがでしたか。

中断証明書の発行は廃車や譲渡など自動車を手放していることなどが原則です。

また中断証明書にはその発行自体に13ヶ月という期限がありますし、発行後は10年間という使用期限がある点には注意しなければなりません。

引っ越しや転勤などで自動車の使い方が変わったり、所有からシェアなどに切り替えることで手放すケースもあるでしょう。

せっかく無事故で進めた等級の割引率を無駄にすることのないように任意の自動車保険の「中断証明書」を上手く利用してください。

※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。

関連記事

Pocket

\ SNSでシェアしよう! /

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの注目記事を受け取ろう

【中断証明書】自動車保険の中断の条件・再開と他社への等級引継ぎ

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
”ファイナンシャルプランナーに相談するには、、、”
http://ファイナンシャルプランナー相談.com

この人が書いた記事  記事一覧

  • 住宅ローン返済で家計が苦しい人の対処方法4選

  • 新NISAは確定申告や年末調整で手続きが必要?不要?

  • 2024年確定申告をする場所と問い合わせ先のQ&A

  • 【スマホで確定申告】作成とやり方・etax利用のポイント(2024)