1. TOP
  2. 備える(生命保険・損害保険)
  3. 【おくすり保険】新たに発売された薬の保険のメリット・デメリットとは?

【おくすり保険】新たに発売された薬の保険のメリット・デメリットとは?

Pocket

おくすり保険(お薬保険)とは?

おくすり保険(お薬保険)とは?

新たに発売されるジャンルのおくすり保険についてみていきましょう。なお生命保険業界初となる「おくすり保険」商品の発売は2019年5月13日です。

取り扱い生保から筆者は直接説明を受けているので、そうしたことも踏まえて記事を進めていきます。

おくすり保険とは?

おくすり保険(お薬保険)とは、これまでの医療保険(入院、手術、通院など)ではカバーしきれない薬剤治療を保障する保険です。

正式名称を「薬剤治療保険やくざいちりょうほけん(無解約返戻金型)」といいます。

対象となる病気で投薬を受けた際、月に5万円・10万円といった給付金が最長60回・120回支払われる保険です。入院や通院などの有無に縛られることはありません。

薬剤治療保険というように投薬について保険からの給付金が発生します。

従来の生命保険や医療保険は入院を中心としたものでしたが、昨今こうした状況から在宅療養などへシフトしつつあります。

  • 昔 病気=入院を中心とした治療 病気が死亡に繋がるケースが多かった
  • 今 病気=入院だけでなく在宅療養、長期に渡る治療、病気が必ずしも即死亡に繋がるわけではない。原因の多くは生活習慣病

このような状況からこれまでの単なる死亡保障、医療保障、年金や介護の保障をいう図式が大きく変わっています。

長引く低金利で生命保険でお金を貯めるという方法も間口が狭くなっています。

生命保険業界はここ何年かの中で、「就業不能保険」「認知症保険」「長寿保険(トンチン保険)」など新しい分野が次々に投入しています。

2018年~2019年にかけて「健康増進型保険」に相次いで乗り出す生命保険会社がありましたが同様の動きです。

生命保険業界などでは以前よりいわれていることですが入院日数は年々減少傾向です。

単純に医療費よりも治療が長引いたことで収入が減少するケースがあります。

またこれらは在宅療養や通院治療などが中心になり従来の保険では対象にならなかったり、充分にカバーされない領域をみるものです。

現在の病気の原因の多くは生活習慣病にかかるものです。おくすり保険ではこのような生活習慣病の重症化を予防することを考えています。

おくすり保険の取り扱い生保、対象にしている病気

おくすり保険の取り扱い生保、対象にしている病気

取り扱いの生命保険

おくすり保険の取り扱いは現状はメディケア生命(住友生命グループ)1社です。今後各生保が追随してくるかは未定です。

商品の良し悪しは置いておいて、現状は1社のみと考えてください。参入してくる生保があれば適宜追加していきます。

おくすり保険で対象にしている病気

この保険で対象にしている病気は次の9つの病気です。

  • がん
  • 心疾患しんしっかん
  • 脳血管疾患のうけっかんしっかん
  • 動脈・静脈疾患
  • 腎疾患じんしっかん
  • 肝疾患かんしっかん
  • 膵疾患すいしっかん
  • 糖尿病
  • 脂質異常症

すべての病気についての投薬が対象になっているわけではありません。年間の死亡者数の原因の上位の病気や生活習慣病にかかるものが中心です。

おくすり保険のメリット・デメリット

おくすり保険のメリット・デメリット

次に「おくすり保険」のメリット・デメリットについてチェックしていきましょう。

メリット

  • 対象の薬は1400種類、後から新薬などがでても条件を満たせば対象
  • 対象となる病気・薬剤であれば入通院・手術・在宅医療等の要件は問わない
  • 支払い対象の薬剤をWEB上で検索できるので確認・請求がシンプル

新たな治療方法などができると古い保険では対処しにくくなることがあります。終身医療保険などでは何十年も先に病気になるとあり得ることです。

新しい薬も条件を満たせば対象になるので従来の保険よりは対処はしやすいだろうと考えます。

デメリット

  • 対象となる病気は9疾病のみ
  • 9疾病で投薬を受けても対象にならない薬剤がある

デメリットというよりは加入する際の注意点に近いのですが、特に9疾病で対象にならない薬があることには注意してください。

後は保険ですからプランと年齢によって掛金の負担が変わります。年齢ごとの掛金をみたときに、人によっては負担が厳しいかなと感じる人もいるでしょう。

おくすり保険の活用の仕方とポイント

おくすり保険の活用の仕方とポイント

生活習慣病についてその発祥や重症化を予防することは大きな課題です。これは国を挙げての動きですが、生活習慣病が重症化すると命に係わる状況になりかねません。

死亡してしまえばある意味簡単ですがそうでもないため、健康寿命が短くなったり要介護状態になることで社会保障の負担が大きくなる悪循環を生みます。

そこに切り込んできた保険ということです。

活用の仕方

医療費などをカバーする保険の中心ではありません。対象も9つの病気であることから、プラスアルファとすべきものと考えます。

新薬にも対応することから保険料が安い年齢で加入する、退職金などで一括して支払うなども方法です。

対象となる9つの病気でも対象とならない薬剤がありますが、この保険では病気を完全に治すこと(根治)や重症化を予防するための薬剤を対象にしています。

そのため症状が軽度であったり、これらのことを目的としていない薬は対象になりません。ここをしっか理解でてきているかがポイントになるでしょう。

病気になった際、完治せずに5年、10年などと長期に渡って治療を続けることになるケースもありますし、完全に治っても再発することもあります。

通院治療が中心になるとどうしても薬がポイントになるので、治療が長期間になるとお金の負担がボディーブローのように効いてくるのです。

その意味では薬剤の治療という新たな視点で切り込んできた保険です。

保険市場に広がるか?

おくすり保険が今後多くの人に認知されるかの一つは、他社の動向や商品の必要性についての理解が関係すると考えます。

他社が入ってくると掛金を安くしたり、既存の商品よりも良い内容の保険にしてくるのでよりより商品になっていきます。

薬剤を中心にした全く同じタイプか異なるタイプかはともかく他の生保の動きもポイントになるでしょう。

実際に就業不能保険を単体の保険として発売したのは、ライフネット生命保険が最初です。その後アフラック社が取り扱いをはじめたことで広がりをみせました。

似たような動きになるかは全く分かりませんが、このような動きがでてきていることを覚えておきましょう。

薬という切り口を考えると病気になる可能性の高い年齢層の人や家族が、長く投薬の治療をしていた経験のある人には刺さる商品だと考えます。

まとめ

【おくすり保険】新たに発売された薬の保険のメリット・デメリットとは?、についていかがでしたか。

おくすり保険はまだはじまったばかりですが、「医療」「社会環境」などの変化は民間の生命保険にも大きな影響を与えます。

こうしてかなりの速度で変化していく中で柔軟に対応することが求められます。

関連記事

Pocket

\ SNSでシェアしよう! /

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの注目記事を受け取ろう

【おくすり保険】新たに発売された薬の保険のメリット・デメリットとは?

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
”ファイナンシャルプランナーに相談するには、、、”
http://ファイナンシャルプランナー相談.com

この人が書いた記事  記事一覧

  • ETF(上場投資信託)と投資信託の違いと比較・おすすめの選び方

  • 火災保険/地震保険のおすすめの相談窓口4つの選び方と3つのNG

  • 住宅ローン借り換えの条件と手数料(費用)の6つの注意点

  • 介護費用の自己負担の総額は平均いくら?払えないときの対処法