住宅ローンの家計診断、家計見直しのポイント5選
住宅購入のタイミングは家計診断をして、家計を見直すいい機会です。しかし住宅ローンは慎重に考えて決めないと無理なローンに苦しむことになりかねません。
■この記事で学べること
【1】住宅ローンに家計診断が必要な理由
【2】返済中も貯蓄が必要、共働きで住宅ローンを組む場合
【3】住宅ローンの返済に困ったら、、
【4】住宅ローンの家計診断・家計の見直しのポイント5選
【5】住宅よりも本当に大切なもの
住宅ローンを利用する前に家計診断・家計の見直して、安心できる住宅ローンを利用しましょう。住宅ローンの家計診断についての考え方とポイントを5つ解説します。
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この記事のもくじ
住宅購入前、住宅ローンに家計診断がなぜ必要?
企業でも家計でも資金繰り、お金のやり繰りの中で固定費の負担は重くのしかかります。
家計の中でも金額の大きい住宅ローンや家賃はその最たるものです。
例えば夫婦共働きで平日は夫婦ともに夜遅いような場合、平日はあまり家を使っていなくても住宅ローンの支払いは当たり前に続きます。
それがある以上は支出として出ていくのが固定費です。
多くの人が長い時間をかけて住宅ローンの返済をしていきます。
毎月の返済に追われて心身ともに疲れてしまうような状態が続いてしまうなら、何のためにマイホームを購入したのか分かりません。
これでは本末転倒です。家計簿をつけて収入・支出の管理をすることが必要です。
住居費(住宅ローンや家賃)を軽く考えない。
住宅ローンを組んで返済が始まった後、あるいは賃貸であっても部屋を借りてやりくりが始まった後、家計診断したい、見直しをしたいというケースもあります。
返済がはじまってから家計の見直しはもちろん可能です。
しかし住宅ローンを組む前に比べると、後から家計診断や見直しをするのは手もかかりますし精神的にも疲れます。
また対策方法も限られてきます。
こうした住宅ローンなどの住居費についてあまり考えないで、何となるでしょで話を進めてしまう人もいます。
しつこいようですが、家計に占める住居費は大きなウエイトです。
そんなに余裕をもって住宅購入できる人は少ないですが、住宅購入前、購入時にきちんと診断して見直す必要があるのです。
住宅ローン返済中でも貯蓄できるようにする
住居費と軽く考えているのと同様に、多額の住宅ローンの返済中はなかなか貯蓄できなくても仕方ないかなどと考えている人がいます。
実際に長い住宅ローンの返済期間の間にはさまざまなことがあります。
子どもの教育費負担が住宅ローンの返済に重なりきつい、事故やトラブルに巻き込まれてお金がかかった、失業など考えられないことが発生します。
一時的に家計が厳しくて貯蓄するのが難しいのは仕方がありません。しかし根本的に貯蓄もできないような状態で住宅ローンを組んでいるのであれば危険です。
車のハンドルだと、全く遊びがない状態です。
ちょっとしたきっかけで返済が難しくなってもおかしくないからです。
共働きで住宅ローンを組む場合は、家計診断とライフプラン設計の変化に注意
いまの時代は夫婦共働きの両輪で家計を支えていくことは珍しくありません。
むしろ家計にお金を入れる流れが2つあるのはいいことです。
例えば女性の場合は、出産などで仕事のキャリアが大きく変わってくることがあります。
お金の収支も変わりますからライフプラン設計を改めて確認しておくことが大切です。
また共働きは珍しくないのですが、財布が夫婦別になっていることも少なくありません。
それぞれがきちんと貯めていればいいのですが、財布の中身がお互いにブラックボックスのままだと、なかなかお金が貯まりにくい状態になります。
家計診断の際に夫婦でもお金の部分をどうしていくのかしっかり話し合ってください。最初が肝心です。
返済計画のシミュレーションは多少厳しめにするくらいでいいのです。
本当に困ったら住宅ローンは毎月の返済額の減額相談も検討
住宅ローンの融資を受けている金融機関への相談は、借入時だけではありません。
返済について厳しい状況であれば今後の返済について融資を受けた金融機関で相談に応じてくれるケースはあります。
しかしそんな状況になる可能性を減らすためにも家計の診断はしっかりやっておかなければなりません。
もしものときには返済について相談に応じてくれる先があるということは覚えておきましょう。
住宅ローンの家計診断・家計の見直しのポイント5選
借りられるお金と返せるお金の違いを認識する
金融機関は審査がOKなら融資に応じてくれます。
比較的勘違いしている人が多いのですが、返済できない金額を貸してくれるわけがないからこれで大丈夫と考えるのは早計です。
融資が通ったからと言って、借りられるお金=返せるお金というわけではないからです。
ここを勘違いしている人がいますが、気をつけてください。
いまは良くても10年先、20年先にはどんどん状況が変わっていきます。
少々無理な返済計画にしていると何かあったときにあっという間に行き詰ります。
住居費を家計のどの位の比率までみておくか?
年収によって住宅ローンの借り入れ限度額は変わりますし、家計に占める住居費の比率も多少変動はあります。
しかし一般的にみて、家計の中でどんなに多くみて30%くらいまでがぎりぎりです。
できれば25%くらいまで、もう少し下げることができれば理想です。
ぎりぎりのラインだと住宅ローンの返済が始まってから、家計のやりくりが常時ぎりぎりの状態になります。
精神的しんどいのでやはり余裕をもった住宅ローンの利用を心がけてください。
身の丈にあった住宅を選ぶ
このように見ていくと必然的に住宅購入の予算が決まります。住宅の選択は色々あります。
新築・中古、マンション・一戸建て、他にも地域の選択などもあります。
限られた予算の中で自分たちに合った住宅を見つける、探すことが大切です。
誰でも安全で安心できる、楽しく豊かに過ごせる場所や家に住みたいはずです。それにはなかなか予算が合わないケースがおおいでしょう。
微妙なのは何とかちょっと無理すれば手が届きそうな場合です。
無理のない範囲ならいいのですが、冷静にみて家計が厳しくても、融資が可能だと買えてしまいます。
そのまま進めてしまうこともありますが、数字の部分は冷静にみて身の丈にあったものにしておくことです。
一時的なものならともかく長い間無理を続けるのはかなりの負担です。
住宅購入時に気持ちは熱くてもいいのですが、心は冷静に数字をみてください。
本当に必要なら生活の質を落とせるか?
すでに住宅を購入、住宅ローンの返済をしているが毎月の支払いが厳しくなんとかしたいというケースも少なくありません。
その家計の状況にもよりますが、細かいところで数千円あるいは1万円と家計を見直ししてそれを積み上げて何とかなるケースもあります。
しかし住宅ローンの支払いがあまりにも負担で無理がある場合には、根本的なところから手を入れることになります。
ちなみに賃貸の場合でも同様です。
この際に生活の質を落とすことになるときもあります。抵抗感のある人もいるでしょうし、反発もあるかもしれません。
本来は住宅購入というのはライフプランの中でも大きな、楽しいイベントです。
自分たちが快適に過ごせることが一番ですし、それを叶えることが最優先です。
かなり背伸びして住宅購入してしまった場合、状況によってはこうした覚悟も必要です。
住宅よりも本当に大切なものは何か?
住宅は他のものの買い物と違い特別なものがあります。このときこの瞬間に家族と一緒にいまだからできることもたくさんあるはずです。
だからこそ誰もが安心して、納得した住まいを購入したいと思っているはずです。
家計にしても途中から支払いが厳しい状況になったとしても、細かい節約を楽しくできる人はそれでいいと思います。
それが苦痛で返済に追われて精神的にも肉体的にも参ってしまうようでは何のために家を買ったのかわかりません。
改めて購入しようとしている住宅について、その物件が本当に欲しいのか、そしてその返済でいいのか冷静に考えてみてください。
お金のことは自分では判断できないことも多いでしょうから、不安があるなら専門家などにも相談してみましょう。
何とかなるでは何ともなりませんので最初が大切です。
まとめ
住宅ローンの家計診断、家計見直しのポイント5選、についていかがでしたか?
考え方の部分の含めて入っていますが、モデルルームなどにいくと気持ちが高ぶって(←分かります)、勢いで契約してしまう人もいます。
洋服ではありませんから、買ったけどほとんど着なかったというわけにはいきません。
住宅購入は家族で生活が大きく変わるイベントです。楽しみながらも数字の件は冷静にシミュレーションしてください。
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