【余裕資金とは?】投資は余裕資金でするということ本当の意味
投資は余裕資金でするものと言われます。しかしそんなお金はない、お金持ちの話と考える人も少なくありませんが、そういうものではないのです。
■この記事で学べること
【1】余裕資金とは?
【2】余裕資金で投資をすることの本当の意味
【3】余裕資金で投資をするために
余裕資金と投資・運用についてファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
余裕資金とは?
余裕資金とは?
余裕資金とは当面の間使う予定のないお金のことをいい、日々の生活資金や所定の目的のための資金を除いたお金です。
毎月の収入は、資金ごとに目的別に分ける必要があります。例えば次のようなものを除いたものが「余裕資金です。
- 生活用決済資金:日々の生活費のためのお金
- 目的別(教育・住宅購入・旅行など)資金:将来使う目的や時期がある程度決まっているお金
- 貯蓄用資金:貯蓄のためのお金
家計がどんぶり勘定の人はこれらをひとまとめにしてやりくりしがちです。
しかしお金を貯めて増やすには使う資金の内容によって分ける方が管理しやすくなります。
何がどのお金がごちゃ混ぜになっていると分からないからです。
水道光熱費や食費などの日々の生活資金を決済する資金や将来使う目的が明確に決まっている教育費を貯める資金などに振り分けます。
他に万が一のときのお金など一定の貯蓄などは必要ですから、それを除いた残りが余裕資金です。
そして株式投資やつみたてNISAやiDeCoなど運用を考えたとき、この余裕資金から行うのが大前提です。
こんなことを書くとそんな余裕はないと考える人がいますが、それについて続きけて解説します。
余裕資金を増やす方法
余裕資金が多ければ、生活にゆとりもできます。
予想できない事態でお金に困ることがあっても、すぐに困窮することはありません。
余裕資金を増やす方法は、毎月の家計のやりくりでしっかりと貯蓄することです。
家計管理を行いコツコツ増やしてください。毎月お金が余ったら貯蓄するのではなく、収入から貯蓄を差し引いたものが支出となるようにしてください。
必要なお金は使うべきですが(お金が使うためにある)、一方で身の丈にあった生活をすることも大切です。
また少しずつでも投資をしていくと、余裕資金を増やすスピードが上がります。
余裕資金で投資をすることの本当の意味
余裕資金というとお金がない、お金持ちの話と考えがちですが、必ずしもそうではありません。
余裕資金で投資をするとは?
例えば貯蓄が全くない、ゼロの人なら余裕資金を作って投資をするというのは誤りです。
人生何があるか分かりませんから、一定期間生活できるだけの貯蓄は必要です。貯蓄ゼロから投資をはじめるべきではありません。
仮に貯蓄が200万円あってこれが全財産なら、この200万円を使って投資をしてはいけません。
貯めるお金と増やすお金を一緒にしては駄目です。
貯蓄でお金を貯めて、投資でお金を育てて増やすためにこれらのことを理解しなければなりません。
余裕資金でないお金で投資するとどうなる?
余裕資金でないお金で投資をしていけないというルールはありません。
しかしなけなしのお金で投資をすると、株式市場の暴落などがあって価格が下がった場合に「待つ」ことができません。
読みが外れたので売却するというのは選択肢の1つではありますが、焦って慌てて売却するのとは違います。
待つことで状況が落ち着き、改善することもあります。
何らか予期しない出来事でまとまったお金が必要になった場合、使えるお金が投資に回している資金だけだと解約せざるを得なくなります。
このとき購入価格より値下がりしていると、損をするけど解約しないわけにはいかない状況です。
つまり投資において選択肢が少なくなり、負ける可能性が上がります。
余裕資金で投資をするために
家計管理をして、収入と支出を把握します。これが第一歩です。
- 〇 収入-貯蓄=支出
- × 収入-支出=貯蓄
そして上記の下のようになってはいけません。余ったら貯蓄ではいつまでたっても貯まりません。
そのうえで家計から余裕資金を捻出します。
解説したように貯蓄がないならそれが優先ですが、一定程度の貯蓄があるなら貯めたお金を増やすものにも少しずつ振り分けていきます。
皆が言っているから、メディアで色々言っているから投資をはじめるわけではありません。
あなたの資産をより早く形成するために、さらにいえばそのお金で人生が有益なものになるために行うのです。
こうした本質的なところを失念してはいけません。
まとめ
投資をするには、家計管理をしっかりやるところから始めましょう。
2024年から新しいNISAがはじまる予定です。税金がかからないこうした制度はお金がないといっている人でもそれを増やす方法の1つです。
有効に活用してください。
余裕資金で賢く運用するために、生活資金などとは分けてしっかり家計管理をしてください。
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