【おすすめしない投資信託】やめたほうがいいという理由と本来の使い方
投資信託(投信)はその性質上、銘柄の分散が一定程度されていてよく利用されます。一方、投資信託をおすすめしない、やめたほうがいいという人もいます。
■この記事で学べること
【1】投資信託をおすすめしない人、やめたほうがいい理由
【2】おすすめしない投資信託の商品例
【3】結局、投資信託はおすすめなのか
投資信託はおすすめしないという理由と実際のところはどうなのかをファイナンシャルプランナーが解説します。
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この記事のもくじ
投資信託はおすすめしない、やめたほうがいいという理由
はじめに大事なことをお話しておきます。
どのように投資を行うかは人の考え方や価値観で異なります。実際に専門家でも意見が分かれることがあります。
【結論】
リスクが高くなってもリスク分散せず、集中的に投資して利益を上げたい人に投資信託はおすすめしない
※リスク分散してコツコツ堅実に資産形成したい人には向いています。
当たり前といえば当たり前のことですが、とても大切なことです。
これを前提にその理由などを解説します。
投資信託をおすすめしない人
投資信託とは、多くの人から集めたお金をひとつの大きな資金として、運用の専門家が国内や海外の株式や債券、REITなど複数の投資対象に分散投資する金融商品です。
それぞれの人が投資した金額によって運用成果が分配されます。
投資信託はさまざまな種類があるため、どのような投資対象に投資するかは各投資信託の運用方針にもとづいて実施されます。
まずは投資信託という金融商品の特徴を頭に入れてください。
その上で投資信託をおすすめしない、やめたほうがいい理由は次に該当する場合です。
- 集中的に投資して短期的に大きく儲けたいと考える人
- 手数料が高い投資信託
- 毎月分配型など資産を増やすのに不利な商品がある
それぞれ具体的にみていきましょう。
集中的に投資して、短期的に大きく儲けたいと考えたい人には不向き
投資信託にはさまざまなタイプがあります。例えば主なものは次のようなものです。
- 全世界株式
- 国内株式
- 海外株式(先進国、新興国)
- 国内債券
- 海外債券(先進国、新興国)
- バランス型
- REIT
- ETF など
バランス型は国内・海外の株式や債券などがバランスよく配分されています。つまり多くの投資対象に分散投資しています。
分散しているほどリスクヘッジできる一方で、分散しているだけ儲けも分散します。
上手くはまって短期的に大儲けとはなりません。
その意味では投資初心者の人や投資にあまり手を掛けたくない人、資産をじっくり育てたい人には向いていますが、リスクが高くても短期的に儲けたい人には不向きです。
職業柄リスクの高い投機的な売買はおすすめしませんが、敢えてこうした投資をしたい人に投資信託は不向きです。
投資信託の中には手数料が高いものがある
最近では販売手数料のないノーロードの投資信託や信託報酬(運用管理費用)が引き下げられる動きが加速しています。
一方で、手数料の高い投資信託は存在します。
手数料が高くてもそれに応じた運用成果があればいいですし、手数料が投資信託選びのすべてではありません。
それでも同じタイプの投資信託を比べて、特に信託報酬が高いタイプがある場合はおすすめしません。
毎月分配型など資産を増やすのに不利な商品がある
また毎月分配型など資産形成するのにどちらかというと不利なタイプの投資信託もあります。
そのため商品によっては投資信託はおすすめしないということになります。
このように投資信託はすべての人におすすめしないわけではありません。
自分で投資方針や投資商品を決め、こまめに売買してある程度短期で大きく儲けたい人には少々投資信託は不向きと考えてください。
おすすめしない投資信託の商品例
投資信託を使うにしても、そもそもおすすめしない投資信託、可能な限りやめたほうがいい投資信託があります。
具体的におすすめしない投資信託をみていきましょう。
ここまでの解説と一部重複する内容もありますが、以下のとおりです。
各種手数料が高い(特に信託報酬(運用管理費用))
先ほどもおすすめしない理由で書きましたが、専門家に運用を任せているのでコストがかかるのは仕方ありません。
しかし手数料、特に信託報酬は運用期間中ずっとかかるものなのでこれが高いと資産が増えにくいのです。
純資産額が減っている
投資信託は多くの投資家からお金を集め、それを一つにして運用します。
純資産額が減っているということは、集めたお金が減少しているということです。
一時的な減少などであれば問題ありませんが、純資産の減少が続いている投資信託ならその理由も含めてよく検討しなければなりません。
類似した投資信託と比較して基準価額が下降トレンドにあるようなら、運用成果が良くない可能性もあるため要注意です。
不人気で解約者が多いことで資産が減っている場合、運用中止で予定より早い償還になるかもしれません。
予定より早い償還になると、元本割れの状態で償還される可能性もあるので純資産額の推移には注意しなければなりません。
毎月分配型
投資信託の中には、毎月分配金がもらえるものもあります。
特別分配金が継続して出ているものは、元本が減っていくのでおすすめしません。
【投資信託でもらえる分配金】
- 普通分配金:運用による利益を分配
- 特別分配金:元本を払い戻す
元本が小さくなると投資信託の運用資産が減少してしまい、利益も小さくなる可能性があります。
おすすめはしませんが、これを理解した上で毎月分配金がもらえるほうがよいと考える人にはいいでしょう。
高齢者で年金に上乗せして生活費に充てる人もいますが、そういった事情がない限りは一般的におすすめしません。
ファンドラップ契約
顧客の希望に基づいてプロが銘柄を選定し、資産運用などをおまかせ、ある意味丸投げでする金融商品です。
必ず駄目とも言えませんが、丸投げするだけ手数料は取られています。
退職金などをもらったが、資産運用などしたことがない人などを対象にしていることも少なくありません。
プロのようになる必要はありませんが、最低限お金の勉強はするようにしてください。
一時的ブームで作られたテーマの投資信託
投資信託は日本国内に数千本の商品がありますが流行り廃りがあります。
長期的にみて成長性があるならいいのですが、一時的なブームで作られたものだとブームが過ぎ去ったときに悲惨なことになりかねません。
結局、投資信託はおすすめなのか?本来の使い方
繰り返しますが投資というより投機的なかたちで短期的に大儲けしたい人には投資信託はおすすめしませんし、やめたほうがいいでしょう。
そもそもそのような考え方で投資を行う人は、投資信託のような分散投資を行いません。
リスクも高いので初心者向きでもありません。
分散投資をしているのでリスクも分散できる、一方でリスクを分散しているよりもリスクを取って集中的に投資する方が一発逆転大儲けは狙えます。
長期的にコツコツお金を育てて資産形成したい人に投資信託はおすすめです。
敢えて補足するならここまで解説した一部おすすめしない・やめたほうがいい投資信託商品はあるので選別はするようにしてください。
また投資信託もタイプは様々でリスクも様々です。海外に投資するものも含めて幅広い視点で検討してください。
まとめ
おすすめしない、やめたほうがいい投資信託商品はありますが、リスクの高い投資をしたい一部の人を除くと投資信託はおすすめです。
つみたてNISA(主に投資信託で運用)などについては、20代~40代などの層で口座開設が増えているようです。
上手い儲け話に乗せられて失敗しないように投資信託を活用してみてください。
一般的には投資信託はおすすめです。
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