1. TOP
  2. 殖やす(資産運用)
  3. つみたてNISAは会社にばれる?~会社への申請や報告は不要

つみたてNISAは会社にばれる?~会社への申請や報告は不要

つみたてNISAは会社にばれる?~会社への申請や報告
Pocket

つみたてNISAは副業禁止の会社にばれると面倒と躊躇していませんか。会社への申請や報告が必要だと考えている人もいるようですが、会社には通常バレません。

■この記事で学べること

【1】つみたてNISAは会社にばれない

【2】会社への申請や報告は不要

【3】つみたてNISAは副業ではない

つみたてNISAは会社にばれるか、申請や報告、副業についてその理由とともにファイナンシャルプランナーが解説します。

※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。

つみたてNISAは会社にばれない

つみたてNISAは会社にばれる?

はじめに記事タイトルの結論を書きますが、つみたてNISAは会社にばれません。

勤務先にばれないか心配だったり、それが不安でつみたてNISAを始められない人は安心してください。

※積立NISAではなく、平仮名の「つみたてNISA」が正式名称です。

続けてその理由についてお話します。

つみたてNISAが会社にばれない、申請や報告が不要な理由

つみたてNISAが勤務先の会社にばれない理由は次のとおりです。

  • つみたてNISAは会社に申請や報告が不要のため
  • 儲けに税金(所得税・住民税)非課税の制度で年末調整や確定申告が不要のため

この2つの理由からつみたてNISAは、自分でばらさない限りは会社にばれることはありません。

もう少し詳細をみてみましょう。

会社に申請や報告が不要

つみたてNISAの対象者は、「日本に住んでいる20歳以上(口座開設年の1月1日で)の人」です。

この要件を満たしていれば誰でもつみたてNISAを利用することができます。

会社員や公務員がつみたてNISAを行う場合、事務手続き上はつみたてNISA口座を開設する金融機関とのやり取りだけです。

この手続きに勤務先の会社が関係することはありませんから、報告や申請は必要ないのです。

例えば銀行で普通預金口座を開設するときに、会社に申請や報告をすることはないでしょう。それと同じです。

非課税の制度なので年末調整や確定申告が不要

つみたてNISAは積立投資を行った結果、儲けがでても税金(所得税・住民税)はかかりません。

そのため年末調整や確定申告は必要がありません。

つみたてNISAと個人型確定拠出年金(iDeCo)を混同しない

つみたてNISAと個人型の確定拠出年金(愛称:iDeCoイデコ)をよく混同している人がいます。

どちらも積立投資での儲けが非課税な点は同じですが、iDeCoは公的年金の上乗せの私的年金制度の一つです。

例えば会社員で勤務先の年金制度が公的年金(国民年金+厚生年金)のみで企業年金がないとします。

この場合、勤務先の年金制度の確認や在籍などを確認するため勤務先企業への報告が必要です。

※第2号被保険者の加入者資格の確認は、2024年度から日本年金機構および企業年金プラットフォームの情報で行われる仕組みに変わります。

理解のない会社だとイデコハラスメント(イデハラ)などがあったりしたようですが、つみたてNISAではこうしたことはありません。

そもそもiDeCoは国が設けた私的年金制度の一つなので勤務先の会社がどうこういうことではないのです。

年金制度ではありませんが、つみたてNISAも資産形成の一環で作られた制度の一つです。

つみたてNISAは副業ではない

つみたてNISAは副業ではない

最後につみたてNISAと副業についてお話します。

つみたてNISAが会社にばれるかどうか心配なのは、主に以下の点ではないでしょうか。

  • 勤務先は副業が禁止
  • 仕事さぼって投資にうつつを抜かしていると思われる

それでは会社にばれるばれない以前に、つみたてNISAは副業に当たるのでしょうか。

厚生労働省の「副業・兼業の促進に関するガイドライン」には、次のように定義されています。

副業・兼業に関する裁判例では、労働者が労働時間以外の時間をどのように利用するかは、基本的には労働者の自由であり、各企業においてそれを制限することが許されるのは、例えば、

 

①労務提供上の支障がある場合

②業務上の秘密が漏洩する場合

③競業により自社の利益が害される場合

④自社の名誉や信用を損なう行為や信頼関係を破壊する行為がある場合

 

に該当する場合と解されている。

 

【参考】厚生労働省 副業・兼業の促進に関するガイドライン

つみたてNISAは口座開設をして積立投資をはじめると、当面ほとんどすることはありません。積立貯蓄と似たようなものです。

このように積立投資は本業が疎かになるような制度ではありません。

うっかり誰かに話してしまって会社にばれても、仕事もしないで投資にうつつを抜かしてなどと言われるような仕組みではないのです。

そもそもつみたてNISAは、国が「貯蓄から資産形成へ」という積立投資の促進をするために作った制度です。

副業に該当するものではありませんし、個人の資産形成について会社にどうこう言われるものでもないのです。

それでも心配ならつみたてNISAをしていることは会社の親しい人にも話さない、興味のないふりをしておきましょう。

つみたてNISAが副業という人がいるなら、積立投資に関する知識がお粗末なのです。

まとめ

つみたてNISAは会社にばれる?~会社への申請や報告、についていかがでしたか。

知らないことが多いと不安や心配になることが少なくないでしょう。

つみたてNISAにについては、会社にばれる心配はもちろん申請や報告も必要ありません。

仮にバレてもそもそも何も問題はないのです。気にせず自分の資産を形成するためにはじめてください。

※こちらにご登録頂くと「Mylife Money Online」の記事だけでは読めないお得なお金の情報を定期的にお届けいたします。

関連記事

Pocket

\ SNSでシェアしよう! /

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの注目記事を受け取ろう

つみたてNISAは会社にばれる?~会社への申請や報告

この記事が気に入ったら
いいね!しよう

お金の専門家FPが運営するお金、保険、投資の情報メディア|マイライフマネーオンラインの人気記事をお届けします。

  • 気に入ったらブックマーク! このエントリーをはてなブックマークに追加
  • フォローしよう!

ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
”ファイナンシャルプランナーに相談するには、、、”
http://ファイナンシャルプランナー相談.com

この人が書いた記事  記事一覧

  • 年末調整・保険料控除申告書の記入例つき書き方と計算式(2024年分)

  • 【平均貯蓄額(最新2024年)】年代別(20~60代)でいくら貯めてる?

  • 【火災保険】損害額の査定・鑑定方法(建物・家財)と保険金受取りまとめ

  • 【台風・集中豪雨・土砂崩れ】火災保険の水災(水害保険)の補償と必要性