【スマホで確定申告】作成とやり方・etax利用のポイント(2024)
確定申告はスマホでできるようになっていますが、はじめにどうしたらいいかやり方が分からない人も多いでしょう。
■この記事で学べること
【1】確定申告・etax(2024年)をスマホで作成するやり方
【2】スマホの対応機種(Android、iPhone)
【3】実際に税務署に行ってIDとパスワードを取得してみた
【4】スマホで確定申告する3つのポイント
2024年(令和6年)スマホで確定申告・etaxを作成するやり方やポイントについてお話します。
この記事のもくじ
確定申告・etaxをスマホから作成するための流れ、準備、やり方
具体的に確定申告(2024)をスマホでするためのやり方をみていきましょう。まずは全体の流れを説明します。
確定申告(2024)をスマホから作成するための全体の流れ
確定申告・etax(イータックス)をスマホで作成するためのの全体の流れは次のようになります。
①マイナンバーカード方式かID・パスワード方式か選んで準備する
②スマホを使って確定申告書類を作成 所得税(確定申告書等作成コーナー)
③e-taxで送信・提出
「マイナンバーカード方式」か「ID・パスワード方式」がありますが、言うまでもなくマイナンバーカード方式にはマイナンバーカードが必要です。
続けて準備の方法について詳細をみていきます。
スマホで確定申告するための準備のやり方
スマホで確定申告をするためには、オンラインで作成・送信ができるようにするための準備が必要です。
次の2つのいずれかの方法があります。
- マイナンバー方式 (マイナンバーカード、ICカードライタが必要)
- ID・パスワード方式 (ID・パスワードが必要)
マイナンバー方式はもともとあったもので、新たにID・パスワード方式が追加されています。
マイナンバー方式
マイナンバーカードを確定申告で提出することに抵抗感のある人がいるかもしれませんが、ここでは一旦置いておきます。
しかしマイナンバーカードを持っていてもICカードライタが必要なのでわざわざこれを購入する手間など煩わしく思う人も多いでしょう。
ID(利用者識別番号)・パスワード(暗証番号)方式
ID、パスワード方式はこれらを税務署で発行してもらい、オンラインで手続きを進める方法です。
実際にはこちらを選択する人が多いでしょう。
しかしID及びパスワードを発行してもらうために、一度税務署に行かなければなりません(納税地ではなく勤務先の近くの税務署でもOK)
その際本人確認書類(運転免許証、公的医療保険の被保険者証、マイナンバーカードなど)が必要になるので忘れないようにしてください。
税務署が開いているときであれば、確定申告の期間中でなくてもIDやパスワードは発行してもらえます。
もちろん確定申告の時期が始まる前でも可能なので、スマホで確定申告をするつもりなら早めに準備してきましょう。
確定申告の時期に入ると税務署が混みます。
なお、下記に国税庁のスマホの確定申告についての手引きがあります。具体的な内容が多いので参考にしてください。
確定申告(e-tax)のスマホ対応機種(Android、iPhone)
スマホで確定申告する際、気になるのが対応機種(Android、iPhone)でしょう。
Android、iPhoneそれぞれの推奨環境のOSバージョン、ブラウザは次のようになっています(2023年1月5日確認時点)。
■iPhone:iOS 14以上がインストールされたiPhone 7以降の機種
■Android :以下の合計417機種(数が多いので下記リンクから確認してください)
普通にスマホが使えているならそんなに対応機種などについては気にする必要がなさそうです。
実際にe-taxなどの利用は国がかなり力を入れています。
基本的にあれはいい、これは駄目というような使い勝手を著しく下げることはあまりしないだろうと考えます。
なお、iPhone、Androidどちらも事前に下記に目を通しておいてください。
etax Android端末をご利用の方へ
etax iPhoneをご利用の方へ
実際に税務署に行ってIDとパスワードを取得してみた
確定申告を控えて、スマホで確定申告する準備を進めている人もいるでしょう。
マイナンバーを登録している人は増えていますが、しない場合にはIDとパスワードの取得に一度だけ税務署に行く必要があります。
どのような手続きをしてどのくらい時間がかかるのか、筆者がID・パスを取得してきたときのことをお伝えしておきます。
はじめに前提として以下のことを確認してください。
- e-taxを利用するにはマイナンバーカード方式とID・パスワード方式がある
- ID・パスワードの取得のために一度税務署に行って手続きする必要がある(納税地の税務署でなくてもOK)
- 身分証明書(運転免許証など)が必要
手続きにどのくらい時間がかかる?
筆者もあえて納税地ではなく、別の税務署に行ってきました。
手続きの際、税務署の人に「どのくらい時間がかかりますか?」と聞いたら、だいたい10分くらいと言われました。
実際に税務署を出るときに時計をみたら、筆者も手続きそのものは10分程度で終わりました。
但し、窓口で前に3人いた待ち時間は入れていませんので、税務署が混んでいると待たされる可能性はあると考えてください。
ちなみに平日の午後です。
ID・パスワード取得の具体的な手続きの流れ
①最初に税務署の窓口で用紙に「氏名」「住所」「電話番号」「生年月日」などを記入
②数分待ったのち、税務署の方の説明を受けながら、税務署のPCから「氏名」「住所」「電話番号」「生年月日」「パスワード」などを自分で入力
③16桁の「利用者識別番号」自分で設定した「パスワード」を出力した書類2通を受取って完了
PCへの入力はネットで買い物するときに、初期設定で自分で氏名などを入力しますがあれと同じような感じです。
PCの入力でブラインドタッチができないともう少し時間がかかるかもしれないので、念のため付け加えておきます。
入力しながら税務署の人に年配の人だとPCが苦手な人がいるんじゃないですか?と聞いたらこちらでサポートしますとのことでした。
実際に入力中は税務署の人がそばにいて確認していました。ちなみに結構皆さん登録してますか、と聞いたら結構来ているとのこと。
ID・パスワード方式を検討しているなら都合をつけて早めに税務署に行きましょう。
確定申告の時期がはじまってからだと恐らく待ち時間が長くなります。
確定申告をe-tax・スマホで行うためのポイント3つ
スマホで確定申告する際の注意点は次の3つです。手続き上、必要なこともあるの覚えておきましょう。
- e-taxで提出すれば源泉徴収票などの添付書類は提出不要ですが保管が必要
- 送信データの控えはPDFで保存するのでどこにあるか覚えておきましょう(自分の所得の証明になります)。
- 国税庁ではマイナンバーカード方式を推奨していること、暫定的な措置であると言っている点はよく確認する
一番下の項目が気になる人がいるかもしれませんが、もともとe-tax利用はマイナンバー方式だけでした。
確定申告でマイナンバーを提出する(これが基本)ことをしている人は気にする話ではありません。
最終的にはマイナンバーに紐づけされていくのだろうと考えます。実際にQ&Aには以下の記載があります。
国税庁のサイトより一部抜粋
「ID・パスワード方式は、マイナンバーカード及びICカードリーダライタが普及するまでの暫定的な対応(導入後、概ね3年を目途に見直し)として行いますので、お早めにマイナンバーカードの取得をお願いします。」
現状のICカードライタなどは面倒なだけです。しかしIDとパスワードなら比較的ハードルが下がるのでこのことも関係しているでしょう。
マイナンバーカードの取得や提出に抵抗感のある人は、原則として法律に定められた義務ですがこうした部分も考慮しておきましょう。
まとめ
2019年1月からはじまったe-tax・スマホからの確定申告は年々利便性がよくなってきています。
IDパスワードの発行などは今からでも可能ですから時間のある人は最寄りの税務署(必ずしも納税地でなくてよい)に行って準備しておきましょう。
確定申告などの税務手続きの電子化については時代の流れでしょう。
今後はここにマイナンバーも関係してくるでしょうからこうした点も意識しておいてください。
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