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株価の大暴落は買い時?株の暴落時にどうするかの対応5ヶ条

株価の大暴落は買い時?株の暴落時の対応5ヶ条
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株価が大暴落・急落した際、株の買い時と考える人もいます。大暴落は過去に何度もあり、日本でもバブル崩壊やリーマンショック、コロナ禍などで株価暴落がありました。

他にも企業の不祥事や業績不振などで個別の株式だけが暴落することもあります。

■この記事で学べること

【1】株価が大暴落したときにとる3つの対応

【2】株価の暴落の背景とは?

【3】暴落時の株の一括購入と積立購入

【4】株価が大暴落したときの対応方法5ヶ条

株の暴落の際の対応についてどう考え、どうすべきかファイナンシャルプランナーが解説します。

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株価が大暴落したときにとる3つの対応

株価が大暴落したときにとる3つの対応

株の暴落と3つの行動

株が暴落した際、どのような行動を選択して対処するかというと、大きく分けて次の3つの方法があります。

  • 保有している株を売却
  • 株を買い増し
  • しばらく様子を見る

厳密にいうと保有している株の売却は、株価の下落がはじまった時にする売却と暴落がかなり進んでから慌てて売却するケースの2つがあります。

前者はいわゆる順張りと言われるものですが、ある意味一番賢いやり方で被害が少なくて済むでしょう。

自分の読みが外れたからすぐに手を引くというものです。

後者は資産価値が物凄く下がった段階で慌ててあるいは仕方なくの売却です。冷静な判断ができていない可能性も高く、あまりよい行動とは言えません。

これらに対して株を買い増すのがいわゆる逆張りです。

難しいところは買い増しした暴落株が、さらに下落して傷を広げることがあることです。

ある程度長期的な視点で投資できていれば収益が上がる可能性も高くなります。

最後はしばらく様子を見るです。すでに保有している株がある場合、銘柄によっては長期的な停滞をするケースがあります。

但し、慌てずに冷静に状況をみるというのはいいことです。

株の暴落時の対応でしてはいけないこと

2020年のコロナショックで2020年3月は株価が連日のように上下しました。日経平均株価もこの時ひと月で5,000円くらいの振れ幅がありました。

1日で1,000円以上動くようなことが連日のように続き、いまがチャンスと飛びついたけれどもさらに暴落して損失を広げた人も少なくないはずです。

暴落時にしてはいけないことを確認しておきましょう。

  • 慌てて買わない、売らない、焦らない
  • 一発当ててやろうという意識はもたない
  • 何でも安いはずとよく調べずに適当に株の銘柄を選ばない
  • 損失を短期間で取り返そうと思わない
  • 資産すべてを株式投資につぎ込まない

一言でいうと冷静に対応する、何か行動するにしてもリスクヘッジするということです。いまが買い時と思ってもそう簡単ではありません。

実際に世界を巻き込むような歴史的な大暴落が発生すると社会も大混乱を起こしています。

例えば勤務先が業績不振でボーナスカットやリストラ、雇い止め、事業をしている人は資金繰り悪化や売上の減少など大変な状況になります。

仕事や日々の生活が維持できるかの死活問題でもあり、株式投資などに気を回せる状況でもないのです。

株価の天井や底は誰にも分かりません。これ以上下がらないと思ってもさらに暴落することもあります。逆もしかりです。

株が暴落すればどれでも割安というわけではありません。

心理的に売られすぎになることはありますが、株価が大きく下げたまま戻らない、戻りが遅い銘柄もでてきます。

また有名な企業なら何でもいいわけではありません。暴落のタイミングで一発当てる、短期間で損を取り返すなどの感覚はもはやギャンブルです。

資産のすべてあるいはその多くを株式投資につぎ込んで失敗すると気持ちに余裕がなくなります。

筆者は仕事柄、お金を目的別に色分けする話をよくしますが、投資する資金は決めた金額以上にはしないことです。

生活資金や使う予定のあるお金などにまで手を出してはいけません。

株価の暴落が収入面などに影響がでる可能性があるのはすでにお話したとおりです。

一定の現預金を確保しておかないと生活にも余裕がなくなり投資どころではなくなります。

以前過去の暴落局面が過ぎた後に、株式投資をしていない複数の人に「仮にもしも、もしもの話でそこでかなりの金額を投資したら大儲けですよね」などと聞かれたことがあります。

確かにそのとおりです。

しかし経験のある人はお分かりいただけると思いますが、暴落時にいざ自分の資産を出すとなると心理的にもそう簡単なものではないのです。

株価の暴落の背景とは?

株価の暴落の背景とは?

株の暴落といってもパターンがあります。全世界に影響が背景になっていることもあれば、一つの企業の個別の理由もあるのです。

歴史的な株の大暴落

世界全体、あるいは日本だけなど一定の地域だけというケースもありますが、大規模な株価の暴落を考えてください。

過去にも市場全体、世界に繋がるような大きな規模の暴落局面がありました。

世界的なものや日本固有のものもありますが、バブル崩壊、ITバブルの終焉、リーマンショック、東日本大震災などが代表的なところです。

そして最近ではコロナショックやロシアのウクライナ侵攻もあります。

個別のことでは、スシローの来店客の迷惑行為で株価が急落しました。

世界経済全体に大きな影響がありますし、回復にも時間がかかることがあります。もちろんその国や個別の企業の動向など暴落後の株価の動きに差がでてきます。

個別の原因の暴落

もう少し小さいところでの暴落の理由は、その企業個別の問題です。

例えば、その企業の不祥事や問題、極度の業績不振などが発生して株価が暴落するケースがあります。

一時的なものであれば一度暴落した後、そう時間がかからないで株価が戻ってきます。

株の暴落というのは実は状況が変わっていなくても、心理的な混乱で売りを呼ぶということがよくあります。

そのため落ち着いてくれば株価は戻るということです。

市場全体に影響する暴落と個別の株価の暴落がありますが、その企業が業績が好調で本来評価される株価水準は高いにも関わらず一時的に暴落したならある程度待てば株価は回復してくるでしょう。

そうでなければいわゆる塩漬けになりかねません。

暴落時の株の一括購入と積立購入

暴落時の株の一括購入と積立購入

株式投資といってもある程度の資金で個別の株式銘柄を一括して購入するのと、NISAや確定拠出年金、その他の積立投資があります。

一括購入の株式投資

ここまでお話したようにまずは冷静に。慌てるとろくなことになりません。

具体的な対応方法や考えたはこの後解説します。

一括購入と小見出しに入れましたが、暴落を逆張りして買い時、チャンスと考えるのであれば冷静に状況をみて、資金を少しずつ投入するように心がけてください。

これで必ず上手くいくわけではありませんが、失敗の確率は減らせます。

たまたま上手くいった人やリスクをガンガン取るような人はネットで煽るような書き込みをしている人もいますが、こうした話に振り回されてはいけません。

積立購入での株式投資

原則として積立投資をしている人は暴落は気にせずそのまま積立を継続してください。

暴落しているということは安く購入することができ、購入単価が下がるのでいいことです。

注意してほしいのは、投資している資産を換金するタイミングが近い人です。

日頃からこうしたタイミングが見えてきた人は、資産構成を組み替える(安全性の高い資産の比率を増やす)など暴落前に手を打っておいてください。

積立投資の弱点は資産を換金するタイミングで下落が続いているとその時点で対応できないことです。

年齢や時期に応じて資産配分を変更する投資信託などもありますが、積立投資をしている人はこうした点を意識しておいてください。

株価が大暴落したときの対応方法5ヶ条

株価が大暴落したときの対応方法5ヶ条

株価の暴落でマーケットがパニック状態になり、売りが売りを呼びさらなる下落を招き混乱することがある一方、割安になった株を堅実に買っている人もいます。

シンプルな話ですが、株式は安く買い、高く売ることです。暴落したときにどのように対応するかの対応方法をみておきましょう。

株価が大暴落したときの対応方法5ヶ条

  1. 株価が大暴落している背景を知る
  2. 暴落の原因の解決の見通しをたてる
  3. 銘柄を選ぶ(連続増配、高配当株)
  4. 購入するタイミングを資金を分散する
  5. 判断を間違えたり、失敗したときの対応方法の事前に決めておく

株価の暴落には、その背景や理由があります。繰り返しになりますがまずは状況を冷静にみてください。

次に暴落の原因の見通しがたっているかどうかです。

例えば企業内の不祥事やトラブルなどが原因で株価が急落していても、業績に大きな影響がなければその企業の株価は遠くないうちに戻る可能性が高いでしょう。

大暴落でも買いを入れるか、売ってしまうか、しばらく様子見するかはその背景と状況によるのです。

すでに解説したように株が暴落したからといって、すべての企業の株価が適正な基準に比べて割安なわけではありません。

  • 今後の業績の見込み
  • 過去連続で増配している高配当株
  • 株価が割高でない(複数の指標を見る)
  • 今後のビジネスモデルが有望か など

このようにさまざまな角度から銘柄を選定してください。

積立投資ではなくある程度まとまった資金で購入するのも構いませんが、それでも投資予定の資金の一括全投入は避けてください。

資金の投入も少しずつ行っていくことが大切です。

後で結果だけみたときに、もっとたくさん買っておけばもっと儲かったのに、ということもあるでしょう。しかしそれはそれです。

心理的に負担を軽減する買い方をしたわけですからそれでよしとしましょう。

株価が安いと思っても一時的な戻りでさらなら下落があって損失が発生することがあります。

判断を間違えた際に一定金額以上のマイナスはすっぱり損切する、資金に余裕があるので様子をみるなど事前にルールは決めておきましょう。

それができていないと肝心なときに判断を誤りる可能性が高くなります。

株価が動いている状況で自分のお金のプラスマイナスがでていると、もう下がらない、まだ上がるなどなど冷静に判断ができなくなります。

暴落時に限った話ではありませんが、自分なりに投資についてのルールを決めておきましょう。特に損切りについては大切なところです。

暴落前の準備が資産を殖やす

暴落したときの対応方法について解説しましたが、実はもっと大切なことがあります。

小見出しに書いたように暴落前から準備しておくということです。もちろん株価の暴落がいつ発生するかなどは誰にも分かりません。

しかし暴落が起こってから何かをするのと、事前に準備しているのでは対応する速度が違います。

銘柄を選ぶにしても慌てて銘柄を選ぶのと、日頃から目を付けていた銘柄では暴落時の対応に大きな差がでます。

急ぐ必要はありませんが、いまの状況の変化をよく見ながら必要な準備をしていつでも対応できるようにしておきましょう。

定期的に市場の動向をみていることも大切です。株価は経済に密接に繋がっています。その意味では生活にも大きく関係していることですから習慣にしておくといいでしょう。

準備している人が有事に対応できるのです。

まとめ

株価の大暴落は買い時?株の暴落時にどうするかの対応5ヶ条、についていかがでしたか。

コロナショックについては収束の見通しは全くたっていませんし、東京オリンピックも取り合えず延期にはなりましたがまだ不透明です。

株価は先の状況を見越して価格が上がったり下がったりします。

暴落時にも安易に飛びつかず冷静に状況を判断して、可能は範囲でリスクヘッジしながら投資するようにしてください。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

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