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20代の平均貯蓄額2024!平均値・中央値と貯金なしの家計の貯蓄方法

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20代の平均貯蓄額を年収別に平均値・中央値を自分の貯蓄と比較してみましょう。

未婚の人も多いでしょうが、実家暮らし、一人暮らし、独身、既婚で状況は変わってきます。

■この記事で学べること

【1】20代、年収別の平均貯蓄額(平均値・中央値)

【2】年収別の貯蓄額なし(ゼロ)の割合

【3】100万円、500万円、1,000万円を貯蓄している人の年収別の割合

【4】独身20代の平均貯蓄額(平均値・中央値)

【5】20代から貯蓄を貯めて・殖やす

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査](令和5年)の調査結果(2024年2月詳細公表のクロス集計 最新)を元に、20代の貯金事情と家計についてファイナンシャルプランナーが解説します。

※貯蓄額の平均値と中央値は独身のデータも使っています。

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20代、年収別の貯金額の平均値と中央値

20代、年収別の貯金額の平均値と中央値2024年(令和6年)

20代の貯蓄の平均値と中央値

家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] という統計にある世代別(20歳代)、且つ年収別の貯蓄額を確認します。

平均値は全体の平均をいい、中央値はすべての統計を並べたときに真ん中にくる数字のことです。

平均値は一部の貯蓄額の多い人の数字に引っ張られますので、中央値の方が実態に近いと考えてください。

20代独身の年収別データは記事の後半で解説します。

なお、平均貯蓄額の統計には総務省の家計調査報告もありますが、金融広報中央委員会の調査が年代・年収別で掲載されているのでこちらを使っています。

【20代の貯蓄の平均値と中央値】

20代の貯蓄額の平均値と中央値は年収別には次のような結果となりました。

年収 平均値 中央値
収入なし 157万円 0万円
300万円未満 381万円 8万円
300~500万円未満 161万円 10万円
500~750万円未満 201万円 70万円
750~1,000万円未満 448万円 260万円
1,000~1,200万円未満 113万円 3万円
1,200万円以上 567万円 700万円

*出所:金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 2023年調査結果の統計を元に筆者作成

なお、この統計は金融資産保有額を出したものですからそれを考慮してください。

20代は働きだしてから年数が経っていないからか、20代前半と後半で開きがでてきます。

年収1,200万円以上までみても多くはありません。

20代のうちはどうしても働いている期間が他の年代より短いので、年収による差は多少は仕方ないというところでしょう。

なお、参考までに別の統計で総務省が2023年(令和5年)5月12日に公表している家計調査の結果も入れておきます。

40歳未満の平均貯蓄額 812万円(うち負債1,469万円)

20代という統計ではなく、40歳未満が一括りになっているので、30代も入っています。

出所:総務省統計局 家計調査報告(貯蓄・負債編)-令和四年(2022年)平均結果-(二人以上の世帯)

20代で年収別の貯蓄額なし(ゼロ)の割合

20代で年収別の貯蓄額なし(ゼロ)の割合2024年(令和6年)

ここに関連する記事で他の年代(30代~60・70代など)でも同じような記事を書いていますが、貯蓄がない人(貯金ゼロ)は20代より上の30代~60代でもどの世代でもいます。

【20代の貯蓄ゼロ(金融資産非保有)の割合】

年収 貯蓄なし
収入なし 70.6%
300万円未満 38.2%
300~500万円未満 41.5%
500~750万円未満 28.6%
750~1,000万円未満 7.1%
1,000~1,200万円未満 50.0%
1,200万円以上 33.3%

20代となると貯金なしの全体の平均が他の年代に比べると高めです。

収入や働き出してからの年数を考えれば当然です。

20代で二人以上世帯ということは結婚している人が中心でしょうからその点も考慮する必要はあるでしょう。

個別の家計事情はあるのは承知していますが、年収が高い低いが必ずしも貯蓄ができないことには直結しないことは覚えておきましょう。

100万円・500万円・1000万円を貯蓄している人の年収別の割合

500万円を20代で貯蓄している人の年収別の割合2024年(令和6年)

100万円・500万円貯蓄している人の年収別の割合

30代以上の平均貯蓄額の記事では、ここから1,000万円、2,000万円、3,000万円など貯金している人のデータを使いました。

20代ではまずは100万円そして500万円です。

統計はそれぞれ100-200万円未満、500-700万円未満の数字になります。

【20代の貯蓄100万円の人の割合】

年収 100-200万円未満
収入なし 5.9%
300万円未満 8.8%
300~500万円未満 9.8%
500~750万円未満 12.5%
750~1,000万円未満 14.3%
1,000~1,200万円未満 0.0%
1,200万円以上 0.0%

 

【20代の貯蓄500万円の人の割合】

年収 500-700万円未満
収入なし 0.0%
300万円未満 5.9%
300~500万円未満 4.9%
500~750万円未満 3.6%
750~1,000万円未満 7.1%
1,000~1,200万円未満 0.0%
1,200万円以上 0.0%

*出所:金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[二人以上世帯調査] 2023年調査結果の統計を元に筆者作成

どの年収層も多くて10%程度くらいまでとなりました。

1,000万円を貯蓄している人の年収別の割合

1,000万円を20代で貯金している人の年収別の割合2024年(令和6年)

次に貯蓄額1,000万円です。統計上は1,000-1,500万円未満になります。

ほんどの年収層で0%に近い割合となりました。

【20代の貯蓄1000万円の人の割合】

年収 1,000-1,500万円未満
収入なし 0.0%
300万円未満 0.0%
300~500万円未満 0.0%
500~750万円未満 0.0%
750~1,000万円未満 7.1%
1,000~1,200万円未満 0.0%
1,200万円以上 33.3%

*出所:金融広報中央委員会 家計の金融行動に関する世論調査[2人以上世帯調査] 2023年調査結果の統計を元に筆者作成

1,000万円はともかくまずはコツコツ貯蓄して種銭を作ることが大切です。

要は収入と支出のバランスが取れているかがポイントです。

独身20代の平均貯蓄額(平均値・中央値)

独身20代の平均貯蓄額(平均値・中央値)2024年(令和6年)

ここから独身20代の平均貯蓄額(平均値・中央値)をみてみましょう。

20代では独身の人の方が多いでしょうから、ある意味こちらの統計の方が現実的かもしれません。

出典元は、金融広報中央委員会 「家計の金融行動に関する世論調査[単身世帯調査] 2022年調査結果」です。

ここまでの統計は二人以上世帯のものでしたが、ここでは独身(単身世帯)のものになります。

【20代独身の貯蓄額(平均値・中央値)】

年収 平均値 中央値
収入なし 16万円 0万円
300万円未満 83万円 5万円
300~500万円未満 199万円 60万円
500~750万円未満 260万円 200万円
750~1,000万円未満   -   -
1,000~1,200万円未満 3万円 3万円
1,200万円以上 275万円 220万円

はじめにお見せした二人以上世帯の貯蓄額の平均値・中央値と比べてみてください。働き出してから年数が短いためか、例外はあるものの収入による差があるのも特徴です。

念のためですが、上記の数字に額の大きな数字が入っていますが、公表された統計はこのとおりです。

20代から貯蓄を貯めて・殖やす

20代から貯蓄額を貯めるには?2024年(令和6年)

20代の頃の習慣は、年齢を重ねたからといって急に変えられるものではありません。

悪い習慣ならなお更です。20代のうちにお金を貯める習慣をしっかり身につけておきましょう。

月々積立する考え方

支出=収入-貯金。月々積立するにはこの考え方が必要です。余ったら貯金ではなく貯金して差し引いた残りで毎月生活するクセをつけてください。

そして貯金したお金はやりくりがきついからといって安易に引き出さないことです。

家計管理をする

いくら収入が入ってきて、いくら支出がでて、いくら貯金できているのか、これをざっくりでいいので把握しておくことです。

1円単位でお金が合わないとかやって出来る人は構いませんが、苦手な人はストレスの元です。

その代わりお金のおおよその流れは把握してください。

いくら入ってきて、何に使っていくらでているのか、です。イレギュラーはあるでしょうが、毎月の固定費と変動費を把握しましょう。

家計簿は必須ではありませんが、家計簿をつけられるならそれに越したことはありません。

家計簿がなくてもおおよそ収入と支出の動きが分かっているかがポイントです。

クレジットカードの利用

クレジットカードは後払いではなく、感覚的に先払いの感覚で家計管理しないと、お金の流れの把握が難しくなります。

リボ払いは絶対にNG、キャッシングも不要なので0円に設定しておくといいでしょう。

クレジットカードに限らず、借り入れせずにやり繰りできるようにしてください。

クレカは実際に後払いでも先払いの感覚で管理すること、明細などをみれば家計簿代わりにもなります。

それで家計管理できる自信のある人は、ポイントも貯まるので活用してみてください。

クレカを使うことでお金の出入りが分からなくなりそうだ、自信のない人はやめておきましょう。

将来お金を稼いで、貯めて、殖やせる経験を多く積む

まずは仕事を頑張って稼ぐキャリアを積んでいきましょう。最も大切なことは稼ぐ力をつけることです。

これに勝ることはありません。

家計管理をしながら、可能な範囲で資産運用にも挑戦してください。特にこれからの20代には必要です。

無理する必要はありませんが、資産運用は博打ではありません。コツコツ地道に資産を殖やす知識と経験を積みましょう。

30代、40代になってからでは軌道修正が大変です。何よりもそのためには何よりも自分への投資は欠かさないようにしてください。

長い目でみればこれが最も重要なことです。

まとめ

20代の平均貯蓄額2024!平均値・中央値と貯金なしの家計の貯蓄方法、についていかがでしたか。

なかなか思うように貯金できなかったり、少し貯まったかな、と思ったら予想しない支出がでてまた減ってしまったり。

これは筆者も経験があります。

社会の仕組みや税金や社会保障など色々なことが変わりつつあります。

いま20代の人が中高年になるころには違う世の中になっているでしょうが、従来よりも国や会社などに頼ることなく自助の部分がこれからは求められてきます。

他の年代に比べれば貯金は少なくて当たり前ですが、20代最強の武器は「時間」です。

稼ぐ、貯める、殖やす、これらの知識と知恵、経験を積み重ねて資産を作るための行動に移してください。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし

平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士・2級DCプランナー・住宅ローンアドバイザー)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。

・個人のライフプラン、お金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

ファイナンシャルプランナー歴20年以上。相談業務の他TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて2003年よりマネーガイドを務め、15年以上に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は600本以上。

「お金の当たり前を、当たり前に。」するために、現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
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