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【トンチン年金・保険】長生きすると得になるトンチンタイプの保険とは?

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トンチン年金・トンチン保険とは?

トンチン年金とは?、トンチン保険とは?

トンチン年金・保険とは、一言でわかりやすく言うと長生きするほど多くのお金を受け取ることができて、早く死亡すると損をする年金・保険商品のことです。

例えば1人300万円の掛金を支払い、30年後とか、○歳以上で運用で殖やした分も含めて「生存者」がお金を受取る。このとき死亡していれば1円ももらえないわけです。

タイトル通り長生きしたものが得、長生きした人が勝ちという仕組みの年金、保険です。

日本国内では本来のトンチンの仕組みをそのもの取り入れた保険商品は発売されていません。その考え方を取り入れたトンチン性のある、トンチンタイプの年金や保険の発売がはじまっています。

トンチン性というよりは、いわゆる「トンチン」風な年金という方がイメージしやすいかもしれません。

トンチン年金・保険の由来

「トンチン」とは聞きなれない名称の年金・保険商品です。日本人だと「トンチンカン」という言葉をイメージする人も多いかもしれませんが、元々はこの仕組みを考えたイタリアの銀行家の名前に由来しています。

日本国内での発売は、トンチン性のあるトンチンタイプの保険

本来この商品は、極端な言い方をすると長生きしたもの勝ちの商品です。満期時や年金支払い時に生きている人が元本や運用益を貰える仕組みの保険です。

多少道義的な部分(生き残った人勝ち)も踏まえるとそれって保険としてどうなの?という部分もあって、日本国内でも賛否両論、多様な意見がありました。

低金利により生命保険や民間保険の年金商品の魅力が低下して、保険でお金を貯めにくい状況が続く中で、このトンチン性を取り入れたトンチンタイプの年金・保険商品の販売が日本でも一部で始まっています。

トンチン年金・トンチン保険が注目されてきた背景

トンチン年金やトンチン保険の発売の背景

ゼロ金利からさらにマイナス金利になった状況で、預金金利が低いのと同様に生命保険も貯蓄性のある保険の魅力が低下しています。

2017年4月にも標準利率が引き下げられたことにより、貯蓄性のある生命保険のお金を貯めるというメリットは薄れています。

従来であれば貯蓄性のある生命保険で、それなりにお金を貯めることができたので、敢えてトンチン性のある年金・保険を発売する必要がありませんでした。

特に保障がついている生命保険は預金と違い、早期に解約すると損をします。

こうした背景もあり、長生きするという前提が必要ではあるもののトンチン性のある年金や保険が発売され始めてきたのです。

トンチン性はあるものの、完全なトンチン年金、トンチン保険というわけでもありません。

トンチン年金・トンチン保険のメリット、デメリット

トンチン年金、トンチン保険のメリット・デメリット

トンチンタイプの年金・保険のメリット、デメリットを確認してみましょう。

メリット

長生きするほどメリットがある商品です。自分で寿命を選ぶことはできませんが、長生きしそう、家族でも長寿が多い人などには有利な商品です。

デメリット

早く死亡すると受け取れる金額が少なくなります。本来のトンチン保険は、状況によってはまったくお金を受け取ることができないことがあります。

これが最大のデメリットです。

また現在発売されているトンチン性のある商品は、何度かお話ししたように本来のトンチンではなく、トンチン性を入れているというトンチンタイプの商品です。

商品によっては損益分岐点がかなり高齢になってからのケースもあります。

その年でお金を貰ってもしょうがないと思うのか、高齢になってからお金がないのは大変と考えるかがデメリットを考える際のポイントです。

トンチン性の年金・保険(トンチンタイプ)を発売した生命保険会社

トンチンタイプの年金や保険を発売した保険会社

本来のトンチンではないにしても、トンチン性のあるトンチンタイプの年金や保険は以前にも販売されてきました。

古くは90年代からアリコジャパン(現メットライフ生命)が発売していました。最近では日本生命、第一生命、太陽生命がトンチンタイプの年金保険を売り出しています(予定含む)。

第一生命 とんちん年金『ながいき物語

日本生命 ニッセイ長寿生存保険『Gran Age』

太陽生命 『100歳時代年金』

かんぽ生命 長生き支援保険『長寿のしあわせ』

太陽生命、かんぽ生命は2017年10月から発売されました。すでに解説したようにこれらはトンチンタイプの年金・保険です。死亡時の支払や解約返戻金を減らしたり、無くしたりしています。

平均寿命よりも長生きするくらいになれば得というイメージです。

トンチン年金や保険の比較や加入の前に考えておくこと

トンチン年金や保険の比較・加入の前に考えておくこと

トンチンタイプの年金・保険を比較したり、加入を検討する前に改めて考えておいてほしいことがあります。実はほとんどの人がトンチン性のある年金に加入しています。何だと思いますか?

答えは国民年金や厚生年金などの公的年金です。年金の支払いが始まってから生存している間は終身で年金が支払われます。その代わり年金受給前に死亡すれば自分はお金は貰えません。

年金受給が始まっていても死亡すればその時点で終わりです。実は公的年金にはトンチン性の仕組みが入っているのです。

もちろん公的年金は年を取ってから貰う年金(老齢年金)だけではなく、障害年金や遺族年金もある社会保障ですので同じように比較するものではありません。

年金給付を増やしたいのであれば、年金をもらう時期を後ろにずらしていけば可能です。トンチン年金・保険で長生きしそうと考えるならこうした視点も持っておいてください。

トンチン年金、保険の発売商品の使い勝手と損得勘定


実際にトンチン年金、トンチン保険の使い勝手はどうなのかというと、ポイントは長生きできるかどうかです。

お金が貯まるタイプの保険や年金、もちろんトンチンタイプのものも含めて同じことが言えるのですが、以下の点に留意してください。

  • 掛金はいくら支払うのか。
  • それはどのくらい増えるのか
  • 元金を上回るのはいつか(何歳か)。
  • 解約返戻金や死亡保障

トンチンタイプですから、掛金の総額を上回るタイミングはある程度の年齢になってからです。この年まで長生きしない、この年でお金貰ってもなあ、と感じるなら敢えて利用する必要もないと考えます。

うちは家族みな長生きだから、というのであれば予算の範囲で検討してみるのもいいでしょう。

但し損益分岐点は何歳か(受取る金額が払込みの掛金を上回る時期)、自分の今の平均余命から考えてどのくらいの人が生存しているのかなども冷静に考えてみましょう。

先々別に資金が必要で長い契約期間では、解約の必要性がでてくることもあります。解約時の取扱いなどにも注意するようにしてください。

色々賛否両論はあるのでしょうが、完全なトンチン年金、トンチン保険であれば明確なニーズを感じる人がでてくるのではないかと考えます。もちろん商品性の理解は必要です。

まとめ

【トンチン年金・保険】長生きすると得になるトンチンタイプの保険とは?、についていかがでしたか。日本ではまだまだ馴染みの薄いトンチン年金、トンチン保険。

トンチン性、トンチンタイプというのではなく、本格的なトンチン年金・トンチン保険が発売されるか、また普及が広まるかは何とも言えません。

平均寿命が延びていく中で、公的年金が軸になっていた老後の保障が今後変わりつつあることは間違いないでしょう。現状はそれを踏まえてそうした選択もあるという程度の認識でいいでしょう。

生命保険会社の人から勧められることも増えてくるでしょうから、安易に加入するのではなく収支を計算するのとざっくりでも内容を知っておくといいでしょう。

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ライター紹介 ライター一覧

平野 敦之

平野 敦之

ひらの あつし
平野FP事務所代表。(CFP ®・1級FP技能士・宅地建物取引士)。東京都出身。大学卒業後に証券会社、損害保険会社等で実務を経験した後1998年に独立。FP歴19年。


・個人のお金の悩みやお困りごとのサポート。
・法人の経営者のお金の悩み、営業を支援。

TVやラジオ、新聞、雑誌など直近の10年間で200回以上の取材を受ける。同業であるファイナンシャルプランナーに対しても情報提供の執筆や講演を行う。

講演・セミナー活動も大学での非常勤講師や国民生活センターや行政機関、大手企業や団体など幅広い実績を持つ。総合情報サイトAll Aboutにて損害保険ガイドを務め、約14年に渡り定期的にマネー情報の発信を実施。その他の媒体も含めてWEB上での執筆記事は500本以上。

現場の相談を中心業務と考え活動を続ける。

【著書】いまから始める確定拠出年金投資(自由国民社)http://amzn.to/2csBEsM
    
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